世界投資へのパスポート
2017年10月30日公開(2017年10月30日更新)
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広瀬 隆雄

アマゾン、アルファベット(グーグル)、インテル、
マイクロソフトが、こぞって好決算を発表して高騰!
米国の株高は、これら好業績なハイテク株のおかげ!

大型ハイテク株の値上がりにより
ナスダックが急伸

 先週10月27日(金)、ナスダック総合株価指数が+2.2%急伸しました。これは去年の大統領選挙投票日前日の11月7日以来の上げ幅です。上げの中心は大型ハイテク株でした。

ナスダック総合株価指数チャート/日足・6カ月ナスダック総合株価指数チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 ナスダックが急伸した理由は、木曜日に発表されたアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)インテル(ティッカーシンボル:INTC)の決算が、どれも予想を上回ったことによります。

 今回の決算発表シーズンでは、これまでにS&P500指数採用銘柄のうち55%が決算発表を終えています。そのうち、普段より多い76%の企業が、事前予想より高いEPSを発表しました。

 全体としての利益成長率は前年同期比+4.7%です。中でもハイテク・セクターは91%の企業が予想を上回るEPSを出し、とりわけ好調でした。同セクターのポジティブ・サプライズ幅は平均すると+11.3%でした。

【アマゾン】
赤字予想を覆して黒字を達成

 アマゾンは、金曜日+13.2%と急騰しました。出来高も普段の4倍もありました。

アマゾン(AMZN)チャート/日足・6カ月アマゾン(AMZN)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 アマゾンの第3四半期決算は、EPSが予想-1セントに対し52セント、売上高が予想422.6億ドルに対し437億ドル、売上高成長率は前年同期比+33.7%でした。なお、今期売上高には買収したホールフーズの13億ドルが含まれています。これを除いた売上高成長率は、+29%でした。

 アマゾンの売上高は、北米が+34%、海外が+29%、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が+42%とバランスが取れていました。

 一部の投資家は、アマゾンがホールフーズを買収した後で、ホールフーズで売られている生鮮食料品の価格を大胆に値下げしたので、「マージンが悪くなるのではないか?」という懸念を持っていました。しかし、マージンは予想より高かったです。

 同様に、AWSに関しても一部価格戦略が変更されたため、それがマージンに与える悪影響を心配する声がありました。こちらもマージンは予想を上回りました。

 結果として、コンセンサス予想では赤字が予想されていたのが、52セントの黒字という大きなポジティブ・サプライズになったというわけです。

【アルファベット】
アグリゲート・ペイド・クリックが前年同期比で+47%を達成

 アルファベットも金曜日は+4.3%と急伸しました。出来高は普段の2倍でした。

アルファベット(GOOG)チャート/日足・6カ月アルファベット(GOOG)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 同社の第3四半期決算は、EPSが予想8.40ドルに対し9.57ドル、売上高が予想271.7億ドルに対し277.7億ドル、売上高成長率は前年比+23.7%でした。

 アグリゲート・ペイド・クリックは、前年同期比+47%、前期比+6%でした。アグリゲート・ペイド・クリックとは、「自社運営のグーグル・ウェブサイトにおけるペイド・クリック(広告クリック数)」とアドセンス広告など「メンバー・サイトにおけるペイド・クリック」という2つの要素を足し上げ(アグリゲート)した独自の指標です。

 グーグル・プロパティ(YouTubeなど)におけるペイド・クリックは、前年同期比+55%、前期比+7%でした。広告単価を示すアグリゲート・コスト・パー・クリックは、前年同期比-18%、前期比+1%でした。これらの経営指標が、いずれも前期(第2四半期)と比べて改善していることを投資家は好感しました。

 営業マージンも去年の第3四半期の26%から、今期は28%へ改善しました。

 これらの好業績が、アルファベットが買われた理由です。

【マイクロソフト】
クラウド関係、中でも「アジュール」が高成長を見せる

 マイクロソフトは、金曜日+6.4%でした。

マイクロソフト(MSFT)チャート/日足・6カ月マイクロソフト(MSFT)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 マイクロソフトの第1四半期(9月期)決算は、EPSが予想72セントに対し84セント、売上高が予想235.7億ドルに対し245億ドル、売上高成長率は前年同期比+11.7%でした。

 マイクロソフトが力を入れているクラウド関係のビジネスは、おしなべて好調でした。特に「アジュール」が+90%と高い成長率を示しました。

【インテル】
IoT部門など、コア以外のビジネスが順調に成長

 インテルは金曜日+8%で、出来高は普段の3倍でした。

インテル(INTC)チャート/日足・6カ月インテル(INTC)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 同社の第3四半期決算は、EPSが予想80セントに対し94セント、売上高が予想157.3億ドルに対し161.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.4%でした。

 インテルの場合、コアのクライアント・コンピューティング部門は低成長ですが、それ以外の部門は、IoT売上高+23%、メモリー売上高+37%、プログラマブル・ロジック売上高+10%と、どれも良い感じで成長しています。

 第4四半期のEPSは、予想83セントに対し、新ガイダンス81〜91セントが提示されました。売上高は、予想161.1億ドルに対し、新ガイダンス158~168億ドルが提示されました。

【今週のまとめ】
ハイテク株がこぞって好調なことで
アメリカの株高は好業績に支えられていることを証明

 第3四半期の決算発表は、いま佳境を迎えています。今回はハイテク・セクターの好調が目立っています。アメリカを代表するアマゾンアルファベットマイクロソフトインテルといった企業が、続々と好決算を発表し、絶好調であることを印象付けました。

 つまり、現在のアメリカの株高は好業績に裏打ちされているのです。

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