ビットコイン価格が20%以上も急騰!
先週木曜日から金曜日にかけて、ビットコイン価格が6789ドルから8196ドルまで+20.7%の急騰を演じました。
この急騰により、ビットコイン価格は去年の12月以来の下降トレンドから抜け出しそうな展開になっています。なぜビットコインは急騰したのでしょうか?
米国の確定申告が終わったことが
ビットコイン価格急騰の要因に
去年、ビットコインは985ドルから19343ドルまで+1863%の大相場を演じました。その関係で、去年は沢山の「億り人」が出ました。去年ビットコインを利確した人は巨大なキャピタルゲインを得たわけです。その分に関しては税金を納めなければいけません。
日本の確定申告の期限は3月15日、アメリカの確定申告の期限は4月17日です。仮想通貨の投資家の多くは納税のためにビットコインを売却し、キャッシュを作ることを余儀なくされました。米国の著名ストラテジスト、トム・リーによると、アメリカだけで納税のための「換金売り」圧力は2.14兆円にも上ったそうです。
先週前半は、納税のための駆け込み売りが殺到しました。しかし納税に間に合う最終取引日である水曜日が過ぎると、売り物が切れた関係で急に値運びが軽くなり、今度は逆に真空地帯をビットコイン価格が爆上げしたのです。先週は久しぶりに売買代金もジャンプしました。
もし今週以降もビットコイン価格が堅調に推移するのであれば、相場は新しい局面に入ったと考えて良いでしょう。
コインチェックのハッキング事件など
ビットコイン周辺の悪いニュースは一段落
去年12月にビットコインが高値を付けて以来、悪いニュースが相次ぎました。まず米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFの承認に難色をしめしたことから、運用会社が相次いで上場申請を取り下げました。
次にSECが、ICO(イニシャル・コイン・オファーリング)の取り締まりを強化すると発表しました。
また1月には、コインチェックがハッキング被害に遭い、580億円相当のNEM(ネム)が盗まれるという事件がありました。
これらの一連のニュースは、仮想通貨への投機熱に冷水を浴びせました。しかし、仮想通貨を巡るニュースは悪いニュースだけではありません。
コインチェックはちゃんと顧客への補償を行い、マネックス証券の傘下に入ることが決まりました。また日本政府は、厳格なルールの下でICOを認めてゆく方針を打ち出しています。
さらに、米国のデリバティブ取引所CBOEは、ビットコイン先物取引が円滑に行われている現状に鑑み、「そろそろビットコインETFの認可を再検討して欲しい!」という公開書簡をSECに送りました。
SECは「仮想通貨は全部ダメ!」と言っているのではありません。「仮想通貨の中で有価証券の色彩が強いICOはダメだけれど、ビットコインは有価証券ではない」という立場を打ち出しています。ビットコインに関する限り、ETF組成に反対する根拠が薄いことはSECも認めているのです。
仮想通貨によって
ファンダメンタル要因は大きく異なる
さて、これまで仮想通貨は、皆仲良く同じ方向に動く傾向がありました。投資の専門用語で言えば、仮想通貨間の相関(コリレーション)は高かったのです。
しかし個々の通貨をじっくり吟味すると、それぞれのファンダメンタルズには大きな違いがあることがわかります。
一例として、ビットコインは将来の総発行数が2100万ビットコインに限定されています。これに対して、イーサリアムには明快な発行上限が規定されていません。
また、ビットコインは分散型通貨の性格がハッキリ出ていますが、他の通貨の中には企業がスポンサーになっているなど中央集権的な構造になっているものも多いです。
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を使った応用アプリの「燃料(Gas)」としての役割を担うことが期待されています。「燃料」は安い方がいいので、イーサリアムには価格上昇を抑える政治的・経済的圧力がかかりやすいと言えます。
これは「価値の保存(例:金の延べ棒を退蔵するような行為)」としての役割以外、使い道が少ないビットコインとは対照的です。
このように、本来、需給関係を決定する基礎的要件が全く異なり、しかも期待される用途も違うそれらの通貨が全部同じ方向に動くというのは、ちょっとヘンだと思います。
「価値の保存」の道具としてのビットコインは、堅牢で、ゴールドよりもその役目にふさわしいことが実証されています。一方、イーサリアムをはじめとするその他の多くの仮想通貨は、まだ使用事例に乏しく、その利用価値は証明されているとは言いにくいのです。
仮想通貨の選別が進むと
ビットコインの1人勝ちに?
去年の12月以降の仮想通貨の下げで投資家は懲りているので、次の上昇局面では投資家は選別色を強めることが予想されます。とりわけETFが組成される可能性があるのは今のところビットコインだけと言い切れると思いますので、機関投資家の参戦の恩恵をこうむるのは、ビットコインだけだと認識しておいた方が良いように思います。
つまり、相場が選別色を強める中でビットコインが他の仮想通貨をアウトパフォームするシナリオが一番自然だと思うのです。
| 【今週のピックアップ記事!】 | |
| ■ | ビットコインなど「仮想通貨」の取引で、不正流出のリスクを減らすには? 仮想通貨の取引所を選ぶ際は、金融庁への登録の有無やマルチシグ対応に注目しよう |
| ■ | 「岡三オンライン証券」の「IPO(新規公開株)」取扱数が急増中で、IPO投資に必須のネット証券へ! 岡三証券との連携強化で、全IPOの7割が申込可能に!? |
【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
| ※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2025年12月1日時点】
「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社 |
| ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約4900銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
|
【SBI証券のおすすめポイント】 |
|
| 【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|
| ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5100銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【楽天証券おすすめポイント】 米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシアなど)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。米ドル⇔円の為替取引が0円と激安! さらにNISA口座なら、米国株の売買手数料が完全無料(0円)。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、米国株オーダーブック(板情報)、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能。米国株の貸し出しで金利がもらえる「貸株サービス」も行っている。 |
|
| 【関連記事】 ◆【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい! |
|
| ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5100銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【マネックス証券のおすすめポイント】 外国株式の取り扱い銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」の対象22銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で買付が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加えて店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。 |
|
| 【関連記事】 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! |
|
| ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5000銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【松井証券のおすすめポイント】 米国株の売買手数料は他の大手ネット証券と同水準なうえ、為替手数料は完全無料(0円)とお得!さらにNISA口座では、米国株の取扱手数料が無料に! 米国株でも信用取引が可能で手数料が業界最安水準。2025年7月から米国株のプレマーケットに対応し、日本時間18時(夏時間は17時)から取引が可能になったのもメリット。さらに投資情報ツール「マーケットラボ米国株」や専用の取引ツール、リアルタイム株価が無料、夜間での取引に便利な返済予約注文(IFD注文)、米国株専用ダイヤル「米国株サポート」や「株の取引相談窓口(米国株)」などが特徴となっている。また、米国株専用の「松井証券 米国株アプリ」は、リアルタイム株価の表示に加え、米国株の情報収集から資産管理、取引までスマホで対応可能だ。 |
|
| 【関連記事】 ◆【松井証券のおすすめポイントは?】1日50万円以下の株取引は手数料0円(無料)! その他の無料サービスと個性派投資情報も紹介 ◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」! |
|
| ◆moomoo証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約6300銘柄以上 | <現物・信用取引>約定代金の0.132%(上限22米ドル) |
| 【moomoo証券のおすすめポイント】 米国やカナダ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどグローバルにサービスを展開するネット証券。米国株には特に力を入れており、取扱銘柄数は業界トップクラス。売買手数料も大手ネット証券の4分の1程度だ(ただし売買手数料の上限は22米ドルと他社と同水準)。さらに、為替手数料が無料なので、米国株の売買コストのお得さでは頭ひとつ抜け出している。米国株に関するデータや情報も充実。最大上下60本の板情報や過去20年分の財務データ、大口投資家の売買動向など、銘柄分析に役立つさまざまな情報が無料で利用できる。24時間取引に対応しているので、日本時間の昼間にも売買が可能。1ドルから米国株を買うこともできる。取引アプリには対話型AIの「moomoo AI」を搭載。米国株の基礎知識から米国市場の動向、銘柄分析まであらゆる質問に答えてくれるので、米国株初心者には力強い味方となるだろう。 |
|
| 【関連記事】 ◆【moomoo証券のおすすめポイントを解説】米国株投資家には特におすすめの米国生まれのネット証券! プロレベルの高機能ツールやAIツールも魅力! |
|
| ※ 本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。 |






































