世界投資へのパスポート

いよいよ米国株の「決算発表シーズン」がスタート!
NY市場は「二番底」を模索する展開になるものの、
市中金利が低下したことで「底抜け」は回避できる!

2019年1月14日公開(2019年1月14日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

米国市場では決算発表シーズンがスタート!
今週はメガバンクや投資銀行が中心

 米国では、今週から2018年第4四半期の決算発表シーズンが始まります。今週の主な決算発表の予定とコンセンサス予想は、次の通りです。

■今週の主な決算発表の予定とコンセンサス予想
銘柄
(ティッカーコード)
発表日 予想EPS
(ドル)
予想売上高
(ドル)
シティグループ(C) 1/14(月)寄付き前 1.58 184.7億
JPモルガン・チェース(JPM) 1/15(火)寄付き前 2.23 269.3億
ウエルズファーゴ(WFC) 1/15(火)寄付き前 1.18 217.1億
バンク・オブ・アメリカ(BAC) 1/16(水)寄付き前 0.64 225.8億
ゴールドマン・サックス(GS) 1/16(水)寄付き前 5.49 80.5億
モルガン・スタンレー(MS) 1/17(木)寄付き前 0.96 96.1億
アメリカン・エキスプレス(AXP) 1/17(木)寄付き前 1.79 105.5億
アトラシアン(TEAM) 1/17(木)引け後 0.21 2.83億
ネットフリックス(NFLX) 1/17(木)引け後 0.24 42.1億

 見ての通り、メガバンク、投資銀行が中心です。

 期中、マーケットのボラティリティーが高かった関係で、各行ともトレーディングは好調だったことが予想されます。その反面、今後の見通しに関しては、折からの連邦政府機関一部閉鎖の影響で、2019年第1四半期以降の引き受けなどのビジネスの見通しが暗転している可能性があります。

 木曜日に決算発表をするアトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)は、ソフトウェア・エンジニアたちが好んで使うコラボ・アプリの会社ですが、これまでずっと良い決算を出し続けてきました。今回もそれが続くかどうかに注目したいと思います。

 なお、アトラシアンの株価チャートは、アメリカの投資家が好む「カップ・ウィズ・ハンドル(持ち手付きの紅茶カップのような形)」を形成しつつあり、好決算なら一気に株価が上値を狙いに行く可能性もあります

■アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月
アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

米中貿易戦争などの要因により
S&P500のコンセンサスEPSが下がり始める

 さて、過去1年を振り返ると、S&P500のコンセンサスEPSはずっと上昇してきたのですが、ここへきて逆にコンセンサスは下がり始めています

 その理由は、「米中貿易戦争により、見通しが不透明になっていること」、「中国、欧州などで景気に陰りが見えていること」、「米国における金利上昇で、住宅などの金利敏感なセクターがやや不活発になってきていること」、「原油価格の下落で、石油会社の収益予想が暗転したこと」などによります。

 2019年のS&P500のコンセンサス1株当たり利益予想は、171.85ドルです。

■アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月

 先週末のS&P500指数の引け値が2,596.26なので、株価収益率(PER)は15.1倍という計算になります。これは過去10年の平均である14.6倍よりほんの少しだけ割高です。まずまずリーズナブルな水準と言えます。

 なお、2020年の予想は190.82と大変強気な数字になっていますが、この数字はいずれズルズルと下がってくると思います。アナリストは遠い将来の業績予想に関し、得てして楽観的過ぎる数字を打ち出す傾向があります。そして、後になってすごすごと下方修正するのが常です。したがってこの数字は大幅に割り引いて考えた方が良いでしょう。

S&P500のEPS成長率が鈍化
4月くらいまでは10月の高値を更新できない見通し

 むしろ我々が気をつけなければいけないポイントは、下のチャートのように2018年第3四半期に比べて、今回決算発表がある第4四半期はEPS成長率が前年同期比+14.3%とかなり減速する点です。

 つまり、2018年第3四半期が業績変化率のピークだった公算が大なのです

 通常、このような業績の変化率のピークアウトが起こると、その後半年間は株式市場がモタモタすることが知られています。それを当てはめれば「ニューヨーク市場は、4月くらいまでは10月の高値を奪回できない」と覚悟した方がいいでしょう。

米国2年債の金利が低下したことは、
株式市場にとっては良い展開

 一方、このところのマーケットの下落により安全な2年債へ避難する資金が増え、その関係で2年債利回りは2.92%から2.56%まで下がりました。

 2年債により、ほぼ無リスクで3%近いリターンが得られるのであれば、わざわざ株を買いたいという投資家は減ります。去年の10月、2年債利回りがピークをつけた頃に株式市場が暗転した一因は、「短期債からの競争」が激しくなったからだという説明ができます。

 その点、現在は、利回り低下で2年債の魅力が薄れています。これは株式市場にとって良い展開です

【今週のまとめ】
今回の決算発表シーズンは二番底を模索する展開だが、
「底抜け」のシナリオは回避できる見通し

 今週から、アメリカは決算発表シーズンに突入します。コンセンサス予想は下落基調であり、投資家は厳しい決算発表シーズンを織り込み始めています。

 株式市場のバリュエーションはリーズナブルです。ただ、収益のモメンタムは失われてきています。

 幸い2年債利回りは低下したので、「短期債からの競争」は和らぎました。これが株式市場を下支えすると思います。

 今回の決算発表シーズンでは、厳しい決算を背景に、ニューヨーク市場は二番底を模索する展開になると予想します。しかし市中金利が低下したため、米中貿易戦争絡みでよほど悪いニュースが出ない限り、「底抜け」のシナリオは回避できるでしょう

【今週のピックアップ記事はこちら!】
【2019年1月の株主優待の内容と利回りを調査!】定番のダイドーグループ、丸千代山岡家、鳥貴族や、優待リニューアルのタカショーなど注目銘柄を紹介!

投資家・藤川里絵さんが5年間で資産を10倍にできた「藤川流・儲かる銘柄を選ぶ“3つの条件”」を伝授! 株初心者にありがちなよくある「5つの誤解」を解説!

【2019年4月1日更新!】


「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆サクソバンク証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
5900銘柄以上
個別株:4400銘柄以上
ETF:1400銘柄以上
ADR:約30銘柄
約定代金の0.2%
※最低手数料5米ドル、上限手数料15米ドル
【サクソバンク証券のおすすめポイント】
米国株は、取扱数が約6000銘柄と圧倒的に多いうえに、売買手数料が0.2%と業界最低水準なのが魅力。中国株も約2000銘柄と多い。さらに、イギリス株が約1000銘柄、ドイツ株が約600銘柄、、フランス株が約800銘柄と、他社では扱いの少ない欧州株に強いのも大きな特長だ。さらにCFDを使うことで外国株の売りポジションを取れるのもサクソバンク証券ならではの強み。外国株式もCFDもひとつのトレードツールで一元管理できるのも便利だ。外国株投資に力を入れたい個人投資家であれば、口座を開いておきたい証券会社だろう。
【関連記事】
◆【サクソバンク証券おすすめのポイントは?】海外株式に強みをもつ証券会社。米国株の売買手数料が0.2%と業界最低水準!
【米国株投資おすすめ証券会社】サクソバンク証券の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。また「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、高機能チャートなど、多彩な機能を活用しながらスマホアプリから米国株の取引が可能! 現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンライン Pick Up
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 「三井住友カード」の最大10,000円プレゼントキャンペーン! じぶん銀行住宅ローンの金利が業界トップクラスの低金利!じぶん銀行住宅ローン https://diamond.jp/articles/-/120666?utm_source=z&utm_medium=rb&utm_campaign=id120666&utm_content=recCredit ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

億り人が教える
「株」入門
人気株の激辛診断

5月号3月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!お得な定期購読の詳細はコチラ!

 

【億り人が教える「株」入門】

230億円作ったcis先生が登場!
・「株っておもしろくて止められない! 」
株主優待株で成り上がる方法
元手
40万円2億円を稼いだまつのすけ先生
高配当株を狙うリスト作成法 
年600万円配当受け取る藤田先生
好業績株を楽々チャートで発掘 
1勝4敗でも達成したDUKE。先生
2年で2倍になる割安株の放置ワザ
・割安株で
資産7億円に到達した本田武先生
失速IPOの効率のいい拾い方
IPO投資2億5000万円を作ったJACK先生

買っていい10万円株は95銘柄!
買い:ソニー、ワークマン、メルカリ、など
ダメ:ヤフー、マツキヨ、ホンダ、など
・2019春/
人気株500の激辛診断! 

確定拠出年金のキホンがわかる資産づくりガイド
・まず公的年金を知ろう
・企業型DCってナニ?
iDeCoってやるべき?
・投資商品をサクサク理解! 
老後のお金以外に貯めておくべきお金

iDeCoで扱う投信201本の成績&コスト比べ
・口座管理手数料0円の9社を紹介!

【別冊付録】
全上場3715銘柄の最新理論株価

定期購読を申し込むと500円の図書カードをプレゼントキャンペーン開催中!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ) 新築マンションランキング

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報