株式投資で儲ける方法&注目銘柄を大公開!
2016年9月1日 ザイ編集部

【株式投資の基本・PBRの正しい使い方とは?】
日経平均株価のPBRではなく業種平均と比べよう!
2つの選定基準と本当の低PBR株、10銘柄も紹介!

企業が保有している現金や土地や工場などの資産と株価を比較して割安度を測るPBR(株価純資産倍率)で本当の割安株を選ぶ2つのポイントとは? そしてその2つのポイントから選んだ「低PBR本命株」も合わせて公開!

違う業種同士のPBRを比べても意味がない!
東証1部の最低PBRは現状よりはるかに低い

 1株あたりの保有資産と株価を比べて割安度を測るPBRで、本当の割安株を見つけるためには、2つのポイントがある。

 1つが、大前提として日経平均などの相場全体のPBRと比べて数値が低くても意味がないということ。なぜならば、どの指標にも言えることだが、業種ごとに平均数値は大きく異なるからだ。

 これは、キリンやゾウなどの大型の動物も含めた全ての動物の平均体重とネズミなどの小動物の体重を比べるのと同じこと。キリンとネズミの体重を比べても意味がなく、キリンならキリン同士、ネズミならネズミ同士で体重を比べないと本当の優劣は測れないのと同じように、同じ業種でPBRも比べることが重要だ。

 2016年7月末現在の東証1部全体の平均PBRが1.1倍であるのに対して、業種別PBRでは、食料品は2.1倍、医薬品は2.2倍、精密機器は2.0倍と1倍を大きく超えている一方で、鉱業は0.4倍、銀行業は0.5倍と、1倍を大きく割り込んでいる。

 また、PBRで判断する時のもう1つのポイントとして、あまり大きな変化が起きない保有資産を元に算出するPBRだからこそ、過去の水準と比べて低いか、高いかを比べることも大事だということ。

 過去の最低水準と同等のレベルまでPBRが落ちてきているということは、株価が大底圏と判断できる。ちなみに、ここ2010年の東証1部全体の最低PBRは、リーマンショック後の2008年後半から2009年前半につけた0.7倍で、今の水準よりもはるかに低い。つまり、まだ下値を警戒する必要があるというわけだ。

今期増益予想&株主資本比率20%以上で
4万~10万円台で買える低PBR株とは?

 PBRが業種平均または過去の水準と比較して低い割安株の中でも、今期は増益予想で、株主資本比率が20%以上の株に注目。さらに、ここでは最低購入額が4万~10万円台の少額で投資できる株を選んだ。

 PBRが約0.5倍で、業種平均の1.1倍を大きく割り込んでいるのがワタベウエディング(4696)だ。2014年3月期、2015年3月期と赤字決算だったため、株価は大きく下落。ところが、2016年3月期に黒字化し、今期はさらに増益の予想だ。株価は超割安で、今後の株価反発が期待できる。

 同じく業種平均PBRが下回っているオリックス(8591)は、第1四半期決算がやや低迷し株価は軟調だが、不動産事業にとってはマイナス金利は追い風。現価格の1300円台は過去数年の底値圏なので、今が買いチャンスだ。

業種平均よりPBRが低い主な4銘柄
PBR(業種平均数値) 株主資本比率/予想ROE PER/配当利回り 詳細情報
ワタベウェディング(4696)【最低購入価額】4万円
0.49倍(1.1倍) 51.9% / 1.0% 40.9倍 / ー%
ワタベウェディング(4696)最新株価チャート(楽天証券サイトへ移動します)はこちら
【コメント】「主力のリゾート挙式は取扱組数が競争激化の影響を受けるが、ホテル・国内挙式では、一般宴会のほか、宿泊事業等が好調に推移している」(村瀬さん)。今期は増収増益予想だが、PBRは0.5倍以下だ。
オリックス(8591)【最低購入価額】14万円
0.78倍(1.1倍) 21.6% / ―% ー倍 / ー%
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【コメント】総合リース企業。「第1四半期の決算内容は前期比でやや縮小。ただし、マイナス金利効果などもあり不動産事業は好調だ」(田村さん)。PBRは業種平均1.1倍を下回る0.78倍。株価は1300円台が近年の底値圏だ。
デンカ(4061)【最低購入価額】42万円
0.88倍(1.3倍) 47.7% / 9.5% 9.0倍 / 3.37%
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【コメント】素材から電子材料、医薬まで広く展開する化学メーカー。「米国デュポン社の買収が通期寄与。主力のゴムはもちろん、医薬品・インフラともに好調で会社予想通り増益期待が持てる」(田村さん)。
コクヨ(7984)【最低購入価額】14万円
0.95倍(1.4倍) 64.2% / 5.6% 16.7倍 / 1.04%
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【コメント】文房具メーカー。「7月に期中2回目の営業利益の上方修正。海外進出している分は円高の影響を受けるが、採算改善で利益が想定を上回っている点はポジティブ」(岡村さん)。PBRは業種平均の1.4倍を下回る。
*株価や指標は8月5日現在。リーマンショック後の安値時のPBRは日経平均株価が底を打った2009年3月末のPBR。銘柄選定はマーケットコメンテーター岡村友哉さん、フィスコ村瀬智一さん、フェアトレード田村祐一さん

 

 リーマンショック後の安値時と同水準か低い銘柄としては、フジ・メディア・ホールディングス(4676)に注目。現在のPBRは0.44倍と、リーマンショック後の2009年3月末時点のPBRが0.59倍を下回り、株価も過去10年の安値水準だ。

ヤマダ電機(9831)も、現在のPBRがリーマンショック後の安値時のPBRの1.07倍を下回り割安水準だ。今期は増収増益の見込みで、配当+優待を併せた合計利回りは8%超と割安感が強い。

リーマンショック後の安値時と同水準の主な6銘柄
PBR(過去の最低水準) 株主資本比率/予想ROE PER/配当利回り 詳細情報
フジ・メディア・ホールディングス(4676)【最低購入価額】12万円
0.44倍(0.59倍) 55.4% / 3.6% 12.2倍 / 3.30%
フジ・メディア・ホールディングス(4676)最新株価チャート(楽天証券サイトへ移動します)はこちら
【コメント】「第1四半期は放送収入は減収ながら、イベント、映画などその他事業が収益に貢献し、増収増益に。成長分野での取り組みとしてVR事業部を新設している」(村瀬さん)。PBRは過去最低水準を下回っている。
井関農機(6310)【最低購入価額】22万円
0.73倍(1.05倍) 30.4% / 2.8% 25.6倍 / 0.7~1.4%
井関農機(6310)最新株価チャート(楽天証券サイトへ移動します)はこちら
【コメント】田植機など農業機械の専業メーカー。「今期最終黒字が見込める。海外での小型トラクターの需要が堅調だ」(岡村さん)。株価は08年、11年の安値近辺から、やや反発基調も。PBRは09年の安値の時を下回る。
シチズンホールディングス(7762)【最低購入価額】5万円
0.72倍(0.76倍) 56.0% / 8.0% 8.7倍 / 3.29%
シチズンホールディングス(7762)最新株価チャート(楽天証券サイトへ移動します)はこちら
【コメント】2016年3月期が減益で終わったため、株価は下落傾向にあるが、「主力の腕時計は、国内と北米が好調に推移。工作機械の需要も堅調に推移し、最終利益は増益見込みだ」(田村さん)。PERや配当利回りで見ても割安。
ハピネット(7552)【最低購入価額】12万円
0.87倍(0.79倍) 54.5% / 8.3% 10.4倍 / 2.52%
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【コメント】「中核事業の玩具事業は『ポケモンGO』の爆発的なヒットで、他のポケモン関連商品への波及効果が期待される。任天堂の次世代ゲーム機への期待も」(村瀬さん)。PBRは過去の安値水準に近づいている。
ヤマダ電機(9831)【最低購入価額】5万円
0.77倍(1.07倍) 46.6% / 7.6% 9.7倍 / 3.11%
ヤマダ電機(9831)最新株価チャート(楽天証券サイトへ移動します)はこちら
【コメント】「上場する家電大手の中でそもそも割安水準に放置されているが、粗利率改善が続いている点で相対的に買い銘柄」(岡村さん)。PERはまだ10倍以下で、優待と配当を合わせた合計利回りは8%超。
コメリ(8218)【最低購入価額】24万円
0.82倍(1.01倍) 48.9% / 6.9% 11.9倍 / 1.61%
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【コメント】ホームセンターを全国に展開。「第1四半期決算が増収ながら前年同期比で減益で着地したため、決算後に株価が急落したが、逆に買い妙味が出てきた。進捗率で見ても問題なくオーバーアクション」(岡村さん)。
*株価や指標は8月5日現在。リーマンショック後の安値時のPBRは日経平均株価が底を打った2009年3月末のPBR。銘柄選定はマーケットコメンテーター岡村友哉さん、フィスコ村瀬智一さん、フェアトレード田村祐一さん

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