ネット証券会社比較
2016年12月26日 久保田正伸

【auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)のおすすめポイントを解説】
売買手数料は大手ネット証券の中でも最安値水準!
9種類の用途別アプリで、スマホ取引もラクラク!

 大手証券会社の野村證券や大和証券なんかとくらべると、残念ながらネット証券である「auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)」はまだまだ知られていない。「カブドットコム証券やauカブコム証券の名前はよく見るけど、どんな証券会社かまったく知らない」「SBI証券や楽天証券とはどこが違うの?」という人も少なくないだろう。

 そこで今回は、auカブコム証券の特徴、おすすめポイントから弱点も含め、どんな人に向いているかを解説しよう。

ネット証券の先駆けとしてスタートし
現在は「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の一員に

 auカブコム証券は、ネット証券の先駆けとして、1999年に創業。当初は、「日本オンライン証券」という名前でスタートした。当時から「リスク管理追求型サービス」としてロスカットの重要性を訴求し、今では当たり前となった「逆指値注文」を国内で初めてネット機能に盛り込んだのが印象的だった。その後、「カブドットコム証券」に名称を変更し、2019年12月1日に、現在の「auカブコム証券」となった。

 規模の面から見ても、実はSBI証券や楽天証券などと並び5大ネット証券のひとつに数えられる。個人投資家の売買代金シェアでは、大手ネット証券5社の中で4位に食い込んでいる。

 さらに2007年には、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員となった。大手金融グループの傘下に入ったことで、企業としての安定感を増すとともに、投資情報などサービス面でもより一層厚みが増したと言えるだろう。

auカブコム証券「8つのおすすめポイント」を解説!

 今回、auカブコム証券の「おすすめポイント」として紹介するのは、次の8つ+α。

【auカブコム証券のおすすめポイント】
 ※クリックで、それぞれの項目へ
(1)『シニア割引」』『女子割引』など、お得な割引制度が!)
(2)売買手数料が0円の「フリーETF
(3)「自動売買注文」のバリエーションが豊富
(4)投資信託が急増中で、その中の半分以上が手数料無料
(5)「プチ株(単元未満株)」も積み立てできる
(6)情報収集から取引まで「スマホアプリ」が充実
(7)感覚的に銘柄探しができる「kabuナビ
(8)低リスクで株主優待を狙う「クロス取引」ができる
(番外)auカブコム証券の弱点・デメリット

 本当はもう少し絞り込みたかったのだが、どうしても紹介したい要素を挙げていたたらこの数になってしまった。そのせいでちょっと長い記事になってしまったが、お付き合いいただきたい。

 もし「全部読むのは大変だ」と思うのであれば、上に並べた項目の中から気になるものをクリックしよう。そうすれば、該当する解説へジャンプしてくれる。

 では、ひとつずつ解説していこう。

【おすすめポイント1】
「シニア割引」「女子割引」など、お得な割引制度が!

 現物株式の売買手数料に、「シニア割引」や「女子割引」、「NISA割引」など、数多くの割引サービスが設けられているのが、auカブコム証券の魅力だ。割引サービスの種類と内容を、次の表にまとめた。

■auカブコム証券の現物株割引サービス
 サービス名 対象者・条件 割引率
シニア割引 満50歳以上 2〜4%
女子割 女性 1%
NISA割 NISA口座開設者 1~5%
株主推進割引 三菱UFJフィナンシャル・グループ、KDDIなど、対象6銘柄の取引 最大10%
auで株式割 「kabu.com for au」アプリからの現物株式の売買 1%
※プチ株、積立は対象外

 これらの割引サービスは、2つ以上を組み合わせることもできる。例えば、「50歳」の「女性」で「auのスマホ利用者」であれば、「シニア割引」「女子割引」「auで株式割」の3つの割引がすべて適用となり、次の式の通り合計3.95%の割引となる。

98%(シニア割引)×99%(女子割)×99%(auで株式割)
≒96.05%

 ひとつひとつの割引率は決して高くないが、塵も積もれば山となる。特に頻繁にトレードする投資家にとっては、ありがたいサービスだ。

【関連記事】
■【証券会社おすすめ比較】現物株の売買手数料(一約定ごと)で選ぶ!証券会社おすすめランキング

【おすすめポイント2】
売買手数料0円の「フリーETF」が15種類! 長期投資から短期売買まで活用できる

 auカブコム証券独自の低コスト商品としておすすめしたいのが、「フリーETF」だ。

 ETFは「上場投資信託」と呼ばれる投資信託の一種だが、通常の公募投資信託とくらべ、信託報酬と呼ばれる運用コストが低く抑えられている。つまり、コストが安い分だけ有利な金融商品と言える。また、株式市場に上場しているため、株と同じようにリアルタイムで売買できるのもメリットだ。

 ETFのトレードには、通常、株と同じ売買手数料がかかる。しかし、auカブコム証券のフリーETFは、その名の通り売買手数料が無料だ。

 例えば、auカブコム証券で「MAXIS 日経225上場投信(1346)」というETFを1単元(約1万7000円)買った場合、フリーETFなので手数料は無料。一方、同額の約定代金で通常のETFや現物株式を買うと、90円の手数料がかかる。約定代金が高いほど、約定回数が増えるほど、フリーETFのお得度は増大する。

 フリーETFのラインナップは、次の通り全15銘柄。

■auカブコム証券の「フリーETF」15銘柄
銘柄名(クリックで最新チャートへ) コード 単位口数 株価(※)
MAXIS JPX日経インデックス400上場投信 1593 1 1万4060円
MAXIS トピックス・コア30上場投信 1344 10 690円
MAXIS 日経225上場投信 1346 1 1万9840円
MAXIS トピックス上場投信 1348 10 1580円
MAXIS S&P東海上場投信 1553 10 2638円
MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 1550 10 2009円
SPDRR S&P500R ETF 1557 1 2万6190円
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド 1349 1 1万2650円
国際のETF VIX短期先物指数 1552 1 192円
国際のETF VIX中期先物指数 1561 1 2万4090円
MAXIS JAPAN クオリティ150上場投信 1460 1 1万6570円
MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信 1485 1 2万2050円
MAXISトピックスリスクコントロール(5%) 1567 10 1134円
MAXISトピックスリスクコントロール(10%) 1574 10 1467円
MAXIS Jリート上場投信 1597 10 1811円
※2016年12月14日終値

 見ての通り、ほとんどの銘柄が数千〜2万円程度で購入できる。家計に無理のない範囲で、定期的に購入していく積立式の投資も可能だろう。

 ラインアップを見ると、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」、Jリートの値動きを示す「東証REIT指数」、アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」、世界中の先進国株式をまとめた「MSCIコクサイ・インデックス」など、新興国株式を除く世界中の代表的な指数を網羅している。

 さらに、最近の時流に乗った銘柄もラインナップされている。例えば、「MAXIS JPX日経インデックス400上場投信(1593)」は、アベノミクスの流れに合わせて2014年に生まれた「JPX日経インデックス400」に連動している。

 また、昨今、日本銀行は市場で頻繁にETFを購入しているが、2016年の4月以降、「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF」も買われるようになった。「MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信(1485)」は、それに該当するタイプのETFだ。

 こうした時代の流れに沿ったETFを、売買手数料無料で少しずつ買い足していくのも投資戦略としてはアリだろう。

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【おすすめポイント3】
「自動売買機能の元祖」だけに、特殊注文のバリエーションが豊富

 最近、自動売買機能が充実したネット証券が増えてきた。

 自動売買は「特殊注文」とも呼ばれ、あらかじめ注文を設定しておくことで、立会時間中は相場を見ていなくても、条件を満たせば勝手に売買をしてくれる。仕事をしているサラリーマンなど、日中相場に向き合えない人にとって、非常にありがたい機能だ。

 もっとも基本的な自動売買機能は「逆指値」だが、これを個人向けのトレードツールにはじめて導入したのがauカブコム証券だ 。自動売買の元祖だけに、今でも、他社にはない独自の自動売買機能が利用できる。主な自動売買機能は次の通りだ。

■auカブコム証券で利用できる「特殊注文」
注文方法 機能
逆指値 高くなったら買い、安くなったら売り
W指値 指値と逆指値の同時発注
Uターン 買い約定したら売り注文自動発注
リレー 銘柄乗り換え:A銘柄を売ったらB銘柄の買い発注
トレーリングストップ 高値・安値の値動きに合わせて逆指値を自動修正
±指値 始値・終値・約定価格を基準にした指値指定
時間指定 時刻、または、何分後かを指定し、自動で、発注/訂正/取消

 中でも、auカブコム証券ならではの自動売買機能のひとつとしておすすめしたいのが、「トレーリングストップ(自動修正付き逆指値)」だ。「トレーリング」を意訳すれば、「株価の後をついていく」という意味になる。

 下の図は、「トレーリングストップ」の使い方の一例で、「下落を続けている株が上昇に転じたら買いたい」という場合に利用している。具体的には、「直近安値から20円リバウンド(上昇)したら、反転したと判断して買う」という設定だ。

 (1)では安値1000円から一時上昇したが、20円上がる前に再度下落したために買い注文は実行されなかった。(2)でも同様に買い注文は未実行。そして(3)では、安値950円から反転して20円上昇したため、970円で買い注文が出された。

 つまり、安値が更新されるたびに、逆指値注文の設定金額も連動して自動で下がっていくのだ。

 「トレーリングストップ」は、上の例とは逆に、すでに保有している株を売りたいときにも利用できる。その場合は、上昇している間は売らずに利益を伸ばし、下落に転じたら利益を確定することが可能となる。

 なお、トレーリング機能が利用できる証券会社は、ほかにも岡三オンライン証券など何社か存在する。しかし、auカブコム証券の場合、デイトレードではなく、日をまたいで注文を継続できる点が便利だ。

 auカブコム証券では、自動売買機能について「リスク管理追求型サービス」と呼んでいる。「相場で大きな損を出せば復活は難しいので、危機的状況を回避しながら、利益を追求していくためのサービス」と言えるだろう。

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【おすすめポイント4】
投資信託の取扱本数が急増中。しかも半分以上は手数料0円で購入できる!

 auカブコム証券は、投資信託(ファンド)の取扱本数も充実している。SBI証券楽天証券には及ばないものの、野村證券SMBC日興証券大和証券といった大手証券会社よりも取扱本数は充実している。

■5大ネット証券の投資信託本数
証券会社 投資信託本数
全体 ノーロード 積立対応
SBI証券 2654本 1330本 2536本
楽天証券 2642本 1353本 2500本
マネックス証券 1181本 796本 1101本
auカブコム証券 1142本 704本 1092本
松井証券 1136本 1128本※1 922本
SMBC日興証券 1037本 531本 685本
野村證券 1027本 45本 591本
大和証券 559本 57本 392本
岡三オンライン証券 526本 517本※1 516本
※2019年11月1日時点。※1 売買手数料のポイント還元による「実質ノーロード」の投資信託を含む

 積立投資は、低コストである点も重要だ。auカブコム証券は、取扱い投資信託のうち、購入時手数料が無料である「ノーロード投信」の比率が6割以上と高い点も特徴。積み立てを長期で継続するほど、低コストがトータルの投資成績にプラスに働くだろう。

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【おすすめポイント5】
「プレミアム積立」なら毎月500円から。単元未満株も積立できる!

 ようやく8つのおすすめポイントのうち、半分まで紹介できた。そろそろ飽きだしている人もいるかもしれないが、がんばって説明するので、なんとか最後まで読んで欲しい。

 5つめのおすすめポイントは、積立投資のサービスだ。

 投資を行う上で有効とされる手法のひとつが、相場がいい時も悪い時も定期的に定額で買いましていく「積立投資」。「時間分散投資」とも呼ばれ、相場変動のリスクを抑えながら、利益を追求することができる。

 auカブコム証券は、2015年末に「プレミアム積立」というサービスを開始し、積立投資にも力を入れている。「プレミアム積立」の特徴は、500円から毎月自動引き落としで積立が可能で、スマートフォンでも設定できる点。少額からお手軽に投資ができる点は、ネット証券ならではと言える。

 また、「プレミアム積立」でユニークなのは、「投資信託(ファンド)」「外貨建てMMF」のほか、「プチ株(単元未満株)」でも積立投資が可能なことだ。

 「プチ株」は、通常1単元が100株で取引される銘柄でも1株単位から取引できる。

 例えば、トヨタ自動車(7203)の株価が約6000円の場合、1単元は100株なので、最低投資金額として約60万円が必要になる。だが、プチ株ならば、1株6000円から取引可能だ。

 つまり、「ある魅力的な企業に投資したいが、単元株を一括で購入するには高すぎる」という場合は、プチ株積立で少しずつ買い足していけばいいわけだ。ちなみに、配当金が出る銘柄の場合、プチ株でも持ち株数に応じて配当が割り当てられる。

 大手ネット証券の中で単元未満株を自動積立できるのは、auカブコム証券のみとなっている。さらに、プチ株をプレミアム積立で売買すると、単純にプチ株を売買するのにくらべ、手数料が最大で50%割引となるのもお得だ。

 ただし、プチ株で積立てる場合、あらかじめ合計の手数料を計算しておきたい。例えば、1単元(100株)60万円の株を毎月1株(6000円)ずつ100回積み立てると、合計の手数料は5100円(税抜)にもなってしまう。一方、1単元を一括で買った場合の手数料は630円。1回あたりは少額でも、買付回数が増えれば一括で購入するよりも、手数料が高くなりがちなので注意しよう。

【おすすめポイント6】
ダウンロード数10万件突破! 用途別に9種類のスマホアプリが利用可能!

 最近のスマホ人気の中、情報収集や実際の取引にスマホを活用する人が増えている。そうした流れを受けて、各証券会社のスマホアプリは日進月歩で進化中だ。

 中でも、auカブコム証券はユニークなアプリ戦略を打ち出しており、合計ダウンロード数は10万件を突破するほど人気化している。従来リリースしていた取引用のスマホアプリ「kabu.com for iPhone/ Android/ au」に加え、2016年の春以降、「テクニカル分析」「株主優待」「IPO」など、用途ごとに異なるスマホアプリを相次いでリリースしている。

 現在、auカブコム証券で利用できるスマホアプリは下の表の通りで、合計はなんと9種類。FX用をのぞいても、7種類ものスマホアプリがリリースされている。

■auカブコム証券で使えるスマホアプリ
アプリ名 ジャンル 概要
kabu smart 銘柄管理 複数の証券会社で保有している株式のポートフォリオ(銘柄の組み合わせ)を、ひとつのアプリで一元管理。Android専用。
IPO Lab 新規公開株 その月の新規上場企業が確認できるIPOカレンダーや、企業概要やIPO情報を銘柄詳細画面があり、フリック操作で閲覧できる。
PICK UP! 株チャート 銘柄探し 自動テクニカル分析・検証により、買売シグナルが出ている銘柄を抽出。検証結果をベースに勝率ランキングも見られる。また、個別銘柄のシグナルパフォーマンスを表示してくれる。
PICK UP! 株テーマ 銘柄探し 今話題のテーマや関連銘柄がわかるアプリ。「アクセス」や「急上昇」といったランキングから今話題のテーマと関連銘柄がわかる。テーマのお気に入りに登録が可能。また、テーマ解説も掲載されている。
PICK UP! 株主優待 株主優待 株主優待内容から銘柄を検索するアプリ。優待の種類・権利確定月から優待銘柄を探せる。
FUND ME 投資信託 投資信託選びをロボットがアドバイス。簡単な質問に答えることで、最適なポートフォリオを提案。投資する金融商品や国内外の地域、将来のシミュレーション、リスク水準などが確認できる。
kabu.com for iPhone/Android/au 総合取引ツール 注文機能から、リアルタイム株価ボード、高機能チャート、ランキング、ニュースなどの情報まで詰め込んだ高機能ツール。取扱商品も、株式や先物・オプション、投資信託と幅広くサポートしている。
シストレFX FX auカブコム証券な提供する「シストレFX」用アプリ。
店頭FX smart FX auカブコム証券な提供する「店頭FX」用アプリ。

 例えば、「PICK UP! 株チャート」は、過去の値動きを利用した売買シミュレーション機能を搭載。「『過去10年間で100%の勝率だった売買シグナル』を見つけ出し、そのシグナルが今現れている銘柄を探す」なんてことも、簡単にできる。もちろん過去の戦績が将来の勝率を保証するわけではないが、非常に興味深いデータが手軽に見られるわけだ。

 スマホアプリなので、通勤電車の中などちょっとした空き時間でも気軽に利用可能だ。その上、「PICK UP! 株チャート」のように、単なる情報入手にとどまらない、情報分析機能まで使えるのだから、かなり便利だ。

 これらのアプリはすべて無料。興味のあるアプリを見つけたらダウンロードしてみよう。

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■【スマホ株アプリおすすめ比較・2017年版】スマホ株アプリ(Android版・iPhone版)を検証!銘柄選びからチャート機能、情報ツールまでチェック!

【おすすめポイント7】
「kabuナビ」は、ヒストグラムで感覚的に割安銘柄を見つけ出せる!

 auカブコム証券が提供する数多くのツールの中でも特におすすめしたいのが、スクリーニング(銘柄探し)用ツールの「kabuナビ」である。

 「kabuナビ」の優れている点は、検索時の条件が「ヒストグラム(分布グラフ)」で表示されることだ。

スクリーニングツール「kabuナビ」の条件検索画面。PBRやROEといった検索条件ごとに、銘柄の分布がヒストグラムで表示されている
拡大画像表示

 例えば、株の教科書的には「PBR1倍割れは割安」と言われるが、その銘柄が本当に割安なのかどうかは状況による。相場が低迷して、PBR1倍割れの銘柄だらけの時期もあるからだ。かといって、「今の状況でPERがいくら以下だったら割安なのか」という判断は、なかなか難しい。

 しかし、ヒストグラムを利用すれば、視覚的に「どの程度から割安なのか」を感じながら、マウスで検索条件を調節できる。

 右の画像の例では、「PBR0.8倍以下」「ROE8倍以上」「時価総額1000億円以上」「1日の平均売買代金10億円以上」といった数値で検索し、結果11銘柄まで絞り込まれている。さらに銘柄数を絞ったり増やしたりしたい場合は、PBRなどの検索条件ごとについているツマミをスライドさせることで検索結果を調節できる。

 さらに、検索結果の表示も非常に見やすくなっている。

 他社のスクリーニングツールでは、単なる一覧表が現れるだけという場合が多いのに対し、「kabuナビ」の場合は、チャート、財務、コンセンサス、ニュースなどの情報も検索結果と一緒に表示される。

スクリーニングツール「kabuナビ」の検索結果画面。
拡大画像表示

 「検索結果の一覧を見て、さらに銘柄を選んで詳細を各々調べる」といった2度手間が解消された、銘柄比較がしやすい画面デザインと言えるだろう。

【おすすめポイント8】
「一般信用売り」により、低コスト&低リスクで株主優待投資ができる

 いよいよ最後のおすすめポイントは、株主優待投資に関するサービス。

 auカブコム証券は、株主優待投資を行っている投資家に人気の証券会社となっている。理由は、株主優待投資には低コストで優待品が得られる方法(=「クロス取引」や「つなぎ売り」と呼ばれる)が存在するからだ。

 「クロス取引」の詳しい解説は、こちらの関連記事を参照して欲しい。

関連記事】
■値下がりリスクなしで株主優待をゲット!?ネット証券各社で使える「つなぎ売り」のやり方を徹底解説!

 このクロス取引を行う際には、信用取引の売建てを使うのだが、特に一般信用取引というサービスを利用して売建てができれば、低リスクで取引を実現できる。auカブコム証券は、この「一般信用売り」ができる数少ない証券会社のひとつなのだ。

 一般信用で売建てができる主な証券会社の手数料と金利を、下の表にまとめた。auカブコム証券は、他の証券会社にくらべて取扱銘柄数が多いことがわかる。

■クロス取引に便利な一般信用売りができる主なネット証券
証券会社 銘柄数 信用取引手数料(税抜)
[約定10万円/20万円]
一般信用の貸株料
auカブコム証券 2340 99円179円 1.5%(長期)
3.9%(売短)
SBI証券 1520 143円/143円 2.0%(長期)
3.9%(売短)
松井証券 829 0円/330円 2.0%
※SBI証券、auカブコム証券は「1約定ごと」の手数料コース、松井証券は1日の約定合計金額で計算するボックスレート。2016年10月27日時点。

 一般信用で売建てのクロス取引ができれば、低コスト&低リスクで優待品をゲットしやすくなるので、興味のある人はチャレンジしてみよう。

auカブコム証券の弱点・デメリットは?

 ここまでauカブコム証券のおすすめポイントを紹介してきたが、長所ばかり並べても不公平なので、最後に弱点・デメリットも挙げておこう。

 2015年11月の現物株式手数料の値下げにより、auカブコム証券の魅力は大幅にアップした。約定代金が10万円以下ならば90円、20万円以下ならば180円など、手数料が安くてわかりやすくなった点は好感が持てる。

 しかし一方で、約定代金が50万円を超える手数料については、他の大手ネット証券にくらべ、まだまだ割高感がある。また、売買手数料の出し方も「約定代金×0.09%+90円」という計算式となっており、少しわかりにくい。

 とはいえ、現在上場している約3700銘柄のうち、90%以上の銘柄が50万円以下で売買できる。資金が少ない人や、分散投資を心がけている人、株主優待投資がメインの人なら、1回の約定金額が50万円超えるケースは少ないだろう。

 逆に、1回の投資金額が大きい人、チャンスを見つけたら一気に資金を投資するようなタイプの投資家は、下記のランキングを参考に他の証券会社も探してみるといいだろう。

【関連記事】
■【証券会社おすすめ比較】現物株の売買手数料(一約定ごと)で選ぶ!証券会社おすすめランキング

【まとめ】
こういう人は、auカブコム証券の口座開設を検討してみよう!

 auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)は大手ネット証券5社の一角。三菱UFJフィナンシャル・グループということもあり、取引システムなどのサービス面において信頼感がある。加えて、最近の現物株式の料金値下げにより、コスト的な魅力もアップした。さらに、投資信託の本数やツール、スマホアプリの充実など、投資初心者や一般投資家にやさしい商品の充実度が増しており、大手ネット証券の中でも、もっとも使い勝手の良い証券会社のひとつと言って良いだろう。

 総合的に評価すると、auカブコム証券が特に向いているのは次のような人だ。

【こんな人にauカブコム証券はおすすめ!】
「シニア割」や「女子割」「NISA割」の対象者
ETFを積極的に売買したい人
投資信託はなるべく手数料が無料のノーロード投信の中から選びたい人
毎月少額から積み立てたい人、単元未満株を積み立てしたい人
少々金利が高くても逆日歩が発生しない安全な一般信用取引を使いたい人

 こういった投資をしたい人にとって、auカブコム証券は有望な選択肢になるだろう。