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2017年2月23日 ザイ編集部

日本マクドナルドの株主優待の廃止懸念で株価急落!?
米国本社が保有株式の大量売却を発表した今、
日本マクドナルドの株主優待&株価はどうなる?

日本マクドナルドホールディングス(2702)」が揺れている。2017年1月、突然米国本社が保有株式の大量売却を発表したためだ。「日本マクドナルドHD」は、株主優待目当てで買う個人投資家が極端に多いことで知られており、今後海外ファンドなどに買収されて、優待が廃止されるのでは? という懸念も広がっている。そうなれば、株価の暴落もあり得るだろう。そこで、ダイヤモンド・ザイでは、株式市場に精通するプロに、「日本マクドナルドHD」の今後考えられる動きを分析してもらった。

魅力的な株主優待制度が、
「日本マクドナルドHD」の株価を支えてきたが…

 「日本マクドナルドHD(2702)」の株価が、2017年1月中旬に急落した。1月12日付の米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が、米国のマクドナルド本社が保有する「日本マクドナルドHD」の株の33%を売却するため、買い手候補に条件提示を求めていると報じたことが、その原因だ(※ただし、その後株価は、2016年12月期決算の発表で、3期ぶりに最終黒字となったことを受けて急回復)。

 米マクドナルドは1月10日に中国法人の売却を発表しており、「日本マクドナルドHD」株の一部売却についても、一昨年来、幾度となく報道され続けてきたので現実味がある。一般向けに売り出す可能性も皆無ではないが、報道どおりならファンドなどに一括売却する公算が大きい。

 この報道で株価が急落したのは、「日本マクドナルドHD」が海外ファンドに売られた場合、個人投資家に人気の高い株主優待制度が廃止されてしまうのではないかという不安が生じたからだ。

 「株主優待を目的に長期保有している株主が極端に多く、消費期限切れ鶏肉の使用問題などで業績が悪化した2015年も、同社の株価はほとんど下がりませんでした。魅力的な株主優待制度が株価の下支え要因となっているのです」(金融ジャーナリストの岡村友哉さん)

ファンドの経営関与で株価はむしろ「上昇」の可能性も!

 だが、ファンドが経営に関与した場合、自分たちの利益につながらない株主優待は廃止するかもしれないとの見方もあるが…。

 海外の投資ファンド事情に詳しいマンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森崇さんは次のように指摘する。

 「投資ファンドが『アコーディア・ゴルフ(2131)』株を70%超取得し、完全子会社化した際、株主優待は廃止されました。一方で、『西武ホールディングス(9024)』は、一時投資ファンドが筆頭株主となり約35%を保有していましたが、株主優待を維持し続けました」

【※関連記事はこちら!】
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 米マクドナルドが売却すると言われている33%では経営権を掌握できないため、株主優待は継続されると森さんは見ている。

 また、新たな大株主も「日本マクドナルドHD」の株価が優待に支えられているのはわかるはずなので、「廃止どころか逆に株主優待を強化することも考えられる」(岡村さん)のだ。

 楽天証券の窪田真之さんは、次のように指摘する。

 「業績回復の期待を織り込んで株価はすでに上昇し、約47倍とPERでは割高。ですが、新たに現れる大株主が経営に悪影響を及ぼさない限り、成長期待から株価には上値余地があります」