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2018年8月1日 ザイ・オンライン編集部

tsumiki証券は、エポスカードで積立投資ができて、
ポイントも貯まる「マルイ」の積立専門の証券会社!
取扱投信や営業開始日、ポイント還元率などを解説!

【2018年10月22日更新】

東京証券取引所で行われた「tsumiki証券(予定)」の記者発表の写真東京証券取引所で行われた「tsumiki証券(予定)」の記者発表

 丸井グループは、つみたて投資専門の「tsumiki(つみき)証券」(予定)を設立し、2018年8月31日よりサービスを開始した。

 百貨店のマルイやエポスカードなどの事業を行う丸井グループは、かねてから証券事業に参入することを表明していたが、2018年7月26日に、新しく設立する証券会社の名称やサービスの概要について発表した。同日、東京証券取引所で、記者発表イベントも行われた。

 tsumiki証券の主な特徴は、次の通り。

・「つみたてNISA」対象投資信託の積み立てに特化
・スタート時点での取り扱い投資信託は「4本」のみ
・支払いは「エポスカード」を利用し、エポスポイントも貯まる
・全国のマルイ店頭に「相談窓口」を開設
・QRコードを埋め込んだ「オマモリ」を配布

 一つずつ解説していこう。

tsumiki証券は、投資信託の積み立て専用
商品は「つみたてNISA」対応投資信託のみ!

 tsumiki証券は、つみたてNISA対象の投資信託を毎月こつこつと積み立てていくことに特化した証券会社だ。そのため、通常の証券会社で扱っている株式の購入や信用取引などのサービスは、一切扱っていない。

 「tsumiki証券」という名前も、「コツコツと自分のペースで、楽しく積み上げていく」というところから名付けたとのことだ。

 投資信託の積み立ては、つみたてNISA口座を開設するのが基本。ただし、つみたてNISAの年間の投資上限額40万円を超える場合や、他の金融機関でつみたてNISA口座を開設している場合なども考え、特定口座で購入することもできる

 毎月の積立額は3000円から5万円。つみたてNISA対象の投資信託のみなので、当然、販売手数料は無料となる

 ちなみに、投資信託の販売では、販売手数料に加え、毎年発生する信託報酬の半分程度が証券会社の収入となる。つみたてNISA対象の投資信託の場合、販売手数料は0円、信託報酬も1.5%以下と決められているので、証券会社の利益はかなり薄い。つみたてNISA対象の投資信託しか扱わないtsumiki証券が、どうやって採算を取るのか気になるところだ。

 丸井グループ・代表取締役社長の青井浩さんによると、「確かに厳しいが、ネットで販売することで人件費をかけずコストを抑えれば、tsumiki証券単体でも十分に採算は取れる計算です」とのこと。また「tsumiki証券の利用者は、エポスカードを使うことになります。普段からエポスカードで投資信託の支払いをすることで、エポスカードが身近になり、そのままメインカードとして使ってくださるかたも増えるはず。つみたてNISAは20年という長い期間なので、その間、エポスカードをメインカードとして使ってくださる方が増えることで、そちらでの収益が上がることも期待できます」とも言う。

 丸井の証券事業への進出は、クレジットカード事業とのシナジー効果を期待しての部分も大きいようだ。ちなみに、tsumiki証券は、目標として「10年後に100万口座、預かり資産残高1兆円」を目指している。

投資信託は、「ひふみプラス」など、
4本のアクティブファンドの中から選択

 tsumiki証券は、つみたてNISA対象の投資信託が対象と書いたが、スタート時点でのラインナップは以下の4本。本数は少ないが、「ひふみプラス」や「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」など、人気の高いアクティブ型の投資信託をそろえている。

■tsumiki証券の取り扱い投資信託
投資信託 運用会社 信託報酬(税込)
/年
詳細
コモンズ30 コモンズ投信 1.0584%
以内
最新の基準価額はこちら(SBI証券ページへ遷移します)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド セゾン投信 0.68±0.03%
 
セゾン資産形成の達人ファンド セゾン投信 1.35±0.03%
 
ひふみプラス レオス・キャピタルワークス 1.0584%
以内
最新の基準価額はこちら(SBI証券ページへ遷移します)
※投資対象先ファンドの運用管理手数料を含む、実質的に負担する信託報酬。ファンドの規模に応じて変動する場合もあります。

「1本購入するだけで世界中の資産にバランスよく投資できる」という意味では、どれも投資初心者向けのラインナップと言える。むしろ、これくらい商品を絞り込んだほうが、初めて投資をするようなビギナーにはとっつきやすいだろう。

 ちなみに「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、世界的に評価の高いバンガード社のインデックスファンドで運用するファンド・オブ・ファンズ。カテゴリーとしてはアクティブ型に分類されるが、実質的にはインデックス型にかなり近い投資信託と言える。信託報酬も4本の中でもっとも低いので、低コストのインデックスファンドにこだわりたい人は、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」がおすすめだ。

 なお、記者発表イベントには、コモンズ投信・会長の渋澤健さん、セゾン投信・代表取締役社長の中野晴啓さん、レオス・キャピタルワークス・代表取締役社長の藤野英人さんも参加。「若い世代の資産運用をサポートしたい」というtsumiki証券のスタンスに、投資信託の運用会社として協力していく姿勢をアピールしていた。

購入代金の支払いは「エポスカード」を利用
0.1~0.5%分のエポスポイントも貯まる!

 tsumiki証券の最大のアピールポイントは、エポスカードで投資信託の購入代金を支払えることだ。クレジットカード払いで投資信託を購入できる証券会社は、日本初だという。

 支払い回数は1回のみで、金利手数料など発生しないエポスカードは年会費無料なので、クレジットカード払いだからといって余計なコストの発生を心配する必要はない。

 エポスカード払いの最大のメリットとしては、投資信託の購入でエポスポイントが貯まることだ。ポイント還元率は、積立期間に応じて、購入金額の0.1~0.5%。具体的には、以下の通りとなっている。

■tsumiki証券の積立で貯まるエポスポイント
積立期間 ポイント還元率 月々5万円積み立てた場合
1年間に貯まるポイント数
1年目 0.1% 600円分
2年目 0.2% 1200円分
3年目 0.3% 1800円分
4年目 0.4% 2400円分
5年目 0.5% 3000円分
※年2回以上積み立てた人が対象。ポイントは締め月の翌々月末までに付与。通常のエポスポイントは付与対象外となります。

 初年度はポイント還元率0.1%と低いが、毎年0.1%ずつ上がっていき、5年目以降はエポスカードを通常の買い物で使った場合と同じ、ポイント還元率0.5%となる。ポイント還元率1%以上の高還元率クレカと比較すると低めだが、投資信託の積み立ては年間それなりの金額になる。クレジットカード払いができない他の証券会社で購入した場合に比べて、ポイントが貯まるだけも十分にお得だ。

エポスカード
還元率 0.5~10%
「エポスカード」のカードフェイス
発行元 エポスカード
国際ブランド VISA
年会費 永年無料
家族カード なし
ポイント付与対象の
電子マネー
モバイルSuica、楽天Edy
おすすめポイント 最短即日で発行できるので、お得に買い物したいなら、すぐに申し込むのがおすすめ! また、年会費無料ながら、海外旅行保険(最高500万円)が自動付帯するほか、ビッグエコーなどのカラオケの室料30%オフ、ファミレスや居酒屋チェーンで飲食代10%オフなど、全国1万店以上の飲食店、レジャー施設を割引価格で利用できる特典が充実! 
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「エポスカード」の公式サイトはこちら

 なお、投資信託の保有でポイントが貯まる証券会社としては、SBI証券や楽天証券などがある

 SBI証券の「投信マイレージサービス」では、対象投資信託を保有していると、月間平均保有金額の0.03~0.2%(年率)のポイントが付与される。tsumiki証券の場合、購入時の1回しかポイントが付与されないが、SBI証券の場合は、対象投資信託を保有している限り継続的にポイントがもらえるので長期保有するほどお得となる。

 また楽天証券は、投資信託の保有金額10万円ごとに毎月4ポイントが付与される「ハッピープログラム」のほか、2018年10月28日より、投信積立の際に楽天カードでのクレジットカード払いを選択すると、毎月の投資信託の購入額の1%分の楽天スーパーポイントが貯まるサービスを開始する。積み立て1年目から、tsumiki証券の上限ポイント還元率0.5%の2倍のポイントが貯まるうえ、投資信託の選択肢も2600本以上そろっているので、投資信託の積み立てでポイントを貯めたい人は、楽天証券の利用も検討するといいだろう。

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全国のマルイ店頭に相談窓口をオープン
入門セミナーなども積極的に開催

 tsumiki証券は、購入相談や申し込みサポートを行う窓口を、全国のマルイ店頭に開設する。投資初心者にとっては、対面で相談できる場があるのは非常にありがたい。

 また、投資初心者向けの入門セミナーや購入後の不安に答えるフォローセミナーなど、顧客の状況に応じたセミナーも積極的に開催していく方針だ。

バッグなどに付けて持ち運べるタグ
「オマモリ」を無料配布

 tsumiki証券では、「目に見えない投資を、実際に体感し身近に感じる」というコンセプトから、バッグなどに付けていつでも持ち運べるオリジナルデザインのタグ「オマモリ」を配布する

「オマモリ」画像「オマモリ」は、ファッション雑貨のようなポップなデザイン。膨らんだ部分にQRコードが隠れている

 一見、ファッション雑貨のようにも見える「オマモリ」をデザインしたのは、世界的なデザイナーでデザインオフィスnendo代表の佐藤オオキさん。佐藤さんは「オマモリ」の他、ロゴやサイトのデザインからビジネスデザインまで、tsumiki証券のデザイン面を一手に引き受けている。

 「オマモリ」は手触りのよいシリコンゴム製で、中にQRコードが埋め込まれている。スマホなどでQRコードを読み込むと、すぐにtsumiki証券のサイトに飛んで、自分が持っている投資信託の評価額などを見ることができる

「オマモリ」の中のQRコード(画像)「オマモリ」を裏返すと、中にはQRコードが。スマホなどで読み込むと、tsumiki証券の公式サイトにつながる

 機能的なことを言えば、「オマモリ」を持っているからといってそれほど便利になるわけでもない。ただ、ネット証券というデジタルなサービスへの入り口を、アナログな雑貨として持ち歩くという発想はユニークだ。「若い人にも資産運用を身近に感じて欲しい」というtsumiki証券のスタンスを象徴するアイテムだろう。

tsumiki証券は、投資初心者でも始めやすいフィンテックサービス
今後のサービス展開に期待しよう!

 以上、tsumiki証券のサービス内容を紹介した。単純に獲得ポイント数で比較すると、楽天カード決済で積立額の1%分のポイントが貯まる楽天証券のほうがお得だ。しかし、絞り込んだ投資信託のラインナップや全国のマルイへの相談窓口の設置、「オマモリ」の配布など、tsumiki証券は、投資初心者でも気軽に始めやすい工夫が凝らされている。

 最近、フィンテックを利用することで投資へのハードルを下げ、「投資に興味はあるけど難しそう……」と考える層を取り込もうとするサービスが、次々にスタートしている。投資には必ずリスクがあるので、「投資なんて簡単だから始めようよ」と気軽にアピールするのは問題があるが、投資初心者でも利用しやすい金融サービスが増えるのは、非常に良いことだろう。そういう点からも、tsumiki証券の今後のサービス展開には期待したいところだ。

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エポスカード
還元率 0.5~10%
「エポスカード」のカードフェイス
発行元 エポスカード
国際ブランド VISA
年会費 永年無料
家族カード なし
ポイント付与対象の
電子マネー
モバイルSuica、楽天Edy
おすすめポイント 最短即日で発行できるので、お得に買い物したいなら、すぐに申し込むのがおすすめ! また、年会費無料ながら、海外旅行保険(最高500万円)が自動付帯するほか、ビッグエコーなどのカラオケの室料30%オフ、ファミレスや居酒屋チェーンで飲食代10%オフなど、全国1万店以上の飲食店、レジャー施設を割引価格で利用できる特典が充実! 
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