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2019年7月11日 ザイ編集部

定年退職後も「医療保険」は必要か? 生涯に支払う
「負担額」と受け取れる「給付金」のバランスに要注意!
[59歳ザイ編集部員・定年退職までのロードマップ(6)]

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病気やケガをしたときに、お金が受け取れる「医療保険」って、60歳をすぎても必要なの? 「健康保険」があれば大丈夫では? そんな疑問にファイナンシャルプランナーがズバリ解答!

今回は発売中のダイヤモンド・ザイ8月号から、連載「本誌59歳部員の同時進行ドキュメント 定年退職までのロードマップ」の第6回を紹介!

この連載では、2020年3月に定年退職となるダイヤモンド・ザイ編集部の「ハラダ部員(59歳)」が、老後のお金の不安を解消すべく奔走する様子を同時進行で赤裸々に公開している。第6回は「60歳からの保険って要るの? 要らないの?」。「病気やケガをしたときに給付金が受け取れる”保険”は、60歳からも必要なのか?」という疑問に、ファイナンシャルプランナーの藤川太さんが答えている。定年や退職を控え、気になる人はぜひ参考にしてほしい!
【※関連記事はこちら!】
⇒定年退職後の“健康保険”はどうなる? 定年後の働き方次第で、加入できる健康保険がどう変わるかを解説![59歳ザイ編集部員・定年退職までのロードマップ(5)]

退職金など手元にお金がある人は
リタイア後に保険に入らない選択肢もあり!

編集部員・ハラダ

 見た目どおり(?)繊細でチキンなオレが最近悩んでいるのは「保険」。若いころに入った定期付き終身保険が60歳で払込満了を迎える。まあ、子どもはいないし、奥さんも働いているから死亡保障が少なくなるのはいいけど、特約で付いていた医療保障がなくなるのがすごく不安だ。だって、これからでしょ、病気になりやすくなるのは。医療特約を継続したほうがいいかなー、でも高いなー、新しく探したほうがいいかなー。

 「不安な気持ちはわかるけど60歳から医療保険に入るのはちょっと考えたほうがいいかもしれません

 ファイナンシャル・プランナーの藤川太先生、そのココロは?

 「たとえば終身タイプの医療保険に加入したとします。日額1万円の入院保障だと、平均余命(60歳時点で男性23年、女性29年)まで払うと、その総額は250万~300万円近くになります

 一方、給付は、1回の入院で最大60万円。手術給付金が入院保障の20倍なら20万円だから合計は80万円。それを3回(!)繰り返して240万円と、ようやく払込金額に近づく。元を取るのはかなりハードルが高いと言わざるをえない。もちろん保険に入ってすぐ病気になればお金的にはラッキー(?)だが。

 「退職金などで手元にお金があるなら、いざというときはそのお金を頼みにする。保険に入らない選択肢も十分あります」(藤川さん)

心配なら「がん保険」に入る方法もあるが、
保険料は「月額」だけでなく「生涯負担額」もチェック!

 どうしても心配なら、「がん保険」に入ればどうかと、藤川さん。

 「健康保険が使えれば、がんはほかの病気に比べて医療費がものすごく高くなるわけではない。でも、がんの場合、そのイメージから家計の体力以上にお金を使ってしまいがちです。それに備えるのはアリかもしれません」(藤川さん)

 上に、「がん保険」と「平均余命までの負担額」の例をまとめた。最近では、入院等の給付を重視するタイプより、んと診断された際などに出る一時金を重視するタイプが人気だ。診断一時金の使途は限定されていない。治療や入院以外の目的、たとえばクルマを買ってもOK。実際、藤川さんによれば、一時金で外車を購入した人もいたという。

イラスト

 なお、これ以外にも、実際にかかった治療費分が過不足なく給付される実額補償タイプもある。ただ、終身型がなく、定期型で5年ごとに年齢に比例して保険料が高額になり「リタイア世代には向かない」(藤川さん)ため、割愛した。

 「がん保険」はもちろん、保険選びで気を付けたいのは支払う保険料の「総額」だと、藤川さん。

 「生涯どれだけ払うのか、払い込む金額と給付のバランスはどうなのか。それをしっかりチェックして選んでもらいたいですね」

 上のどの保険も、一生涯となると結構なお値段だ。高い買い物にならないよう、きちんと吟味しなくちゃいけないってわけだなー。

今回の結論:保険に頼りすぎると大損の元にも!

 「保険に対して過度に期待する人は多い」と藤川さん。でも、リタイア世代のように、現金がある程度あれば保険に入らなくても対応できる。その意味で、現金を減らさずにするための、家計の見直しってやっぱ大切だよな。

保険に頼りすぎると大損の元にも!

【連載「本誌59歳部員の同時進行ドキュメント 定年退職までのロードマップ」バックナンバー】
⇒■第1回 「老後資金は1億円」は本当か? 誰でも自分の定年後に必要な老後資金がわかる計算式を、専門家が解説!

⇒■第2回 定年後は「転職」と「再雇用」、どちらの道を選ぶ? 中高年の転職事情&定年前に準備できることを解説!

⇒■第3回 定年後の再雇用・再就職時に“給料が激減”する問題は「高年齢雇用継続基本給付金」や「再就職手当」で解決!

⇒■第4回 老後破綻を防ぐには、定年退職前に「支出の把握」と「家計のダイエット」をして“生活費の見える化”を!

⇒■第5回 定年退職後の“健康保険”はどうなる? 定年後の働き方次第で、加入できる健康保険がどう変わるかを解説!

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