ネット証券会社比較
2013年9月4日 久保田正伸

スマホを振るだけで画面が変わる!?
証券会社のスマホアプリ最新事情(個別銘柄編)

SBI証券、マネックス証券、楽天証券など注目機能が続々!

 ネット証券のスマートフォン向けアプリは現在進化を続けている途中で、各社のアプリにはまだまだ機能差がある。前回のマーケット情報編に引き続き、今回は、各社日本株向けアプリの機能比較「個別銘柄」編をお届けする。

 たとえば、気配板やチャートなどの表示データの更新時間は取引ツールごとに異なる。楽天証券の「iSPEED」では、株価の更新頻度を、「なし、5秒、10秒、15秒、30秒、60秒」から選べる。一方、岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダースマホ」では、リアルタイムに自動更新される。

 リアルタイム更新の方が新鮮な情報が見られる一方で、スマホ端末のバッテリーの消耗は速くなる。また、「iSPEED」はシェイクでも株価更新が可能だ。「更新なし」に設定し、見たい時だけシェイクする手もある。自分の取引スタイルにあったアプリを選ぶといい。データの更新時間を含め、その他の機能比較を【図表1】にまとめた。

【図表1】各ネット証券の最新日本株アプリ 機能編

証券会社/
アプリ名
最短更新間隔 チャート 特殊注文 会社情報
テクニカル指標数 横表示 表示期間変更 逆指値 OCO 板発注
SBI証券
SBI株取引
5秒 1
岡三オンライン証券
岡三ネットトレーダースマホ
リアルタイム 3 業績、ロイターコンセンサス、株主優待、投資情報局
カブドットコム証券
kabu.com for iPhone/Android
リアルタイム(板) 25 四季報、株主優待
GMOクリック証券
iClinck株
1秒 4 指標、財務、業績等
松井証券
株touch
リアルタイム(板) 7(株)
マネックス証券
マネックストレーダースマートフォン
リアルタイム 7
ライブスター証券
livestarS
リアルタイム 7
楽天証券
iSPEED
5秒 14 四季報、株主優待

※テクニカル指標数には「出来高」を含みません。

今やチャートの「横表示」はあたりまえ

 スマホのチャート画面といえば、「横画面表示」だ。スマホを横置きにした時に、チャート画面も横長に表示できる。狭いスマホ画面でも少しチャートが見やすくなる。多くのアプリに装備されている機能だ【図表1】。

 一目均衡表、ボリンジャーバンドなど、各種テクニカル指標も表示可能だ。カブドットコム証券の「kabu.com for iPhone/Android」で表示できる指標はもっとも多く、25種類(出来高を含めると26種類)もある。

 おすすめは楽天証券の「iSPEED」だ【図表2】。テクニカル指標が14種類と多く、「横表示」も可能。また、チャート画面を指でつまんで縮めたり広げたりすると、表示期間を変更できる。株価更新は最短5秒だが、チャートに関しては、リアルタイム更新で表示が可能だ。

【図表2】楽天証券の「iSPEED」。横画面表示が可能でテクニカル指標も他種類備える。トレンドラインの描画も可能だ。

 なお、各社のチャート画面は6月21日の記事にも掲載してある。

逆指値注文で価格変動リスクに対処

 「逆指値」は、屋外で利用することも多いスマホの場合、ぜひ利用したい注文機能だ。逆指値とは、現値より高い買い注文、現値より安い売り注文を出す機能だ。

 わかりやすい使用例として「損切り」がある。「もしも今よりも株価が●円下がったら損切りで逃げたい」と思った時に、逆指値注文を出しておく。思惑どおり株価が上がれば注文は出ないが、万が一急落した時は損切りによって大きな損失を回避できる。

  現在、大手ネット証券のアプリはすべて逆指値注文に対応しているほか、OCO注文(逆指値と通常指値の同時発注)が使える証券会社もある【図表1】。さらにカブドットコム証券では、「トレーリングストップ」(株価の高値・安値に合わせて逆指値も自動修正する注文)など、注文機能が多彩だ【図表3】。

【図表3】カブドットコム証券「kabu.com for iPhone/Android」の注文画面。特殊注文の種類が多彩。

 また、最近では、気配板から即座に発注する機能も装備されはじめた。たとえば、6月にエイチ・エス証券では、「スマ株」に「クイック注文機能」を盛り込んだ。事前に注文株数を設定しておくと、気配板に表示された価格をダブルタップすることで、すばやく発注できる。

ライブスター証券の「livestarS」でも板発注が可能だ【図表4】。その上、一度出した注文の価格訂正や取消まで板上でできるので、かなり実戦的だ。岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダースマホ」では、個別銘柄の各種情報を表示している際に、シェイクすると瞬時に注文画面に移動する。

【図表4】ライブスター証券の「livestarS」は、板発注だけでなく、板上から注文価格訂正・取消まで可能。

企業分析ができるアプリはまだ少ない

 会社四季報、過去の決算情報など企業分析機能を備えたアプリは少ない。そんな状況下、岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダースマホ」は、圧倒的な情報量だ。

 企業業績やロイターコンセンサスレーティング、業績予想などが見られるため、スマホで企業分析が可能だ【図表5】。また、株主優待の検索機能も備えている。

【図表5】岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダースマホ」。企業の実力を成長性、収益性などの6つの観点からスコア分析。

楽天証券の「iSPEED」やカブドットコム証券の「kabu.com for iPhone/Android」では、会社四季報が読める。特に「iSPEED」では、業績推移・予想、財務まで、詳細な四季報データがチェック可能だ。

 さて、前回のマーケット情報編から、2回にわたってスマホアプリ比較を行ってきたが、使えそうな機能は見つかっただろうか。ネット証券各社のスマホアプリは基本的に無料だ。用途に応じて複数インストールする手もありだ。ぜひ、導入してモバイルライフを充実させていただきたい。