【2018年度版】
「ふるさと納税」で、各自治体が自信を持っておすすめする
「おいしいお米」をお得&大量にゲットしよう!
「お米」は、日本人の食生活と切っても切り離せない関係にある食べ物だ。毎日のように食べるお米は、食費の中でもそれなりの割合を占めるため、できるだけ安く手に入れたいところ。とはいえ、スーパーなどで安いお米を見かけても「あんまりおいしくないかも……」と思って、買うのをためらってしまう人もいるのではないだろうか。
そんな、お得においしいお米を手に入れたい人におすすめなのが「ふるさと納税」だ。「ふるさと納税」の返礼品として用意されているのは、各自治体が自信を持っておすすめする特産品ばかり。ということは、「ふるさと納税」でもらえるお米なら、ほぼ間違いなくおいしいはずだ。
しかし、「ふるさと納税」でお米の返礼品を用意している自治体は全国に1000以上もある。となると、悩ましいのは「どこの自治体に寄付して、どのお米をもらうか」ということだ。
そこでザイ・オンライン編集部では、今年も「ふるさと納税」で「お米」がもらえる自治体を徹底調査! さらに、「寄付金額に対して、どれだけ多くのお米がもらえるか」というコストパフォーマンスを基準に、「ふるさと納税」で「お米」をもらえる自治体をランキング化した。2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」を参考にして、ぜひ、今年も「ふるさと納税」をお得に活用してほしい。
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【同率1位】5万円の寄付でお米120kg!(=1万円あたり24kg)
昨年と変わらぬコストパフォーマンスで2連覇を達成したのは
「長生産ふさこがね(玄米)」がもらえる「千葉県長生村」!
2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」では、2017年の同ランキングに続いて「千葉県長生村(ちょうせいむら)」が第1位に輝いた。
九十九里浜に面している「長生村」は、人口1万4000人強の自治体。気候が穏やかで、なだらかな地形が続いているため、お米を含めた農業を営むにはうってつけの環境。村名にちなんで名付けられた「長生(ながいき)トマト」を開発するなど、農産物のブランド化にも意欲的だ。
そんな「長生村」に5万円を寄付すると「長生産ふさこがね(玄米120kg)平成30年産新米」がもらえる。昨年と同じく、寄付金額1万円あたりお米24kgがもらえるというボリューム感は、今年のランキングでも強さを発揮した。
「長生村」に寄付するともらえる「ふさこがね」は、千葉県のオリジナル品種。しっかりとそびえ立つ稲が、ロボットの「鉄人28号」を連想させることから、かつては「ちば28号」と呼ばれていたそうだ。ほかのブランド米に比べると、ややネームバリューは劣るかもしれないが、粒が大きく、もっちりとした食感が特徴で、有名ブランド米と遜色ない味だという。また、炊いてから時間が経っても硬くなりにくいという特徴もあるので、おにぎりやお弁当などに適しているお米なのだとか。
なお、この返礼品は「白米」ではなく「玄米」である点には注意しよう。玄米は、そのまま食べれば白米よりも食物繊維やビタミンが豊富なほか、町のコイン精米所や5000~1万円ほどで買える自家用精米機で精米すれば、いつでも新鮮なお米を食べられるというメリットもある。
とはいえ、玄米の風味や食感が苦手な人や、自分で精米するのが面倒だという人もいるだろう。そんな人は、「長生村」に1万円を寄付するともらえる「長生産ふさこがね(白米20kg)平成30年産新米」に申し込むのがおすすめ。この返礼品も、2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」で第3位にランクインできるほどお得な一品。玄米でもいいという人は、5万円の寄付でもらえる「長生産ふさこがね(玄米120kg)平成30年産新米」、白米のほうが好きな人は、1万円の寄付でもらえる「長生産ふさこがね(白米20kg)平成30年産新米」に申し込むのがいいだろう。
【第2位】2万6000円の寄付でお米60kg!(=1万円あたり約23kg)
予約段階から申し込みが殺到したほど大人気の
「なはり米」がもらえる「高知県奈半利町」!
続いて紹介するのは、2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」第2位にランクインした「高知県奈半利町(なはりちょう)」。
「奈半利町」は、人口3200人ほどの小さな自治体でありながら、これまでザイ・オンラインが作成してきた「ふるさと納税ランキング」の各ジャンルに何度も名を連ねている実力派の自治体。実際に、2016年度の「ふるさと納税」では約20億4000万円もの寄付を集め、寄付受入額で全国20位にランクインしたほどの人気自治体だ。
そんな「奈半利町」に2万6000円を寄付すると「数量限定 新米!なはり米60kg」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたり約23kgのお米をもらえる計算だ。この返礼品に申し込むと、「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」「にこまる」の3品種の中から、どれか1つの品種が送られてくる。
ところが「数量限定 新米!なはり米60kg」は、昨年から先行予約を受け付けていたこともあり、現時点(6月14日)で申し込み受付を停止してしまっている。ただし、今年のお米の収穫が順調にいけば、10月頃に追加で申し込みを受け付ける可能性もあるとのことなので、諦めてしまうのはまだ早い。この返礼品が欲しい人は、秋が近づいたら「奈半利町」のWebサイトをこまめにチェックするといいだろう。
なお、本記事の最後には、「奈半利町」の「ふるさと納税」担当者のインタビューを掲載している。「なはり米」のお供におすすめの返礼品なども教えてもらったので、あわせて参考にしてほしい。
【同率3位】1万円の寄付でお米20kg!
「コシヒカリ」や「あきたこまち」などを絶妙な比率で配合した
ブレンド米「あなんの誉」がもらえる「長野県阿南町」!
2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」第3位は、「1万円の寄付でお米20kg」の特典を用意している12自治体が同率で並んだ。そこで今回は、ザイ・オンライン編集部がおすすめする、3つの自治体をピックアップして紹介しよう。
最初に紹介する同率3位の自治体は「長野県阿南町(あなんちょう)」だ。「阿南町」は、南アルプスと中央アルプスに囲まれており、自然が豊かなことから農業が活発な町。「阿南町」の「鈴ケ澤」という10人ほどしか住んでいない地域は「なす」や「うり」が特産品で、それぞれ「信州の伝統野菜」に認定されているのだとか。
そんな小規模の自治体ながら農業が盛んな「阿南町」に1万円の寄付をすると「あなんの誉20kg」がもらえる。「あなんの誉」とは、「阿南町」で作られた「コシヒカリ」「あきたこまち」「天竜乙女」「風さやか」の4品種をブレンドしたお米のことで、各品種を絶妙な比率で配合することにより、それぞれの持ち味をフルに引き出しているという。「ブレンド米」というと、あまり良いイメージを持っていない人もいるだろうが、「あなんの誉」は、こだわりを持って作られているブレンド米なのだ。
ただし残念ながら、この「あなんの誉」もすでに予定数に達してしまっており、現在は申し込み受付を停止している。しかし、「阿南町」に1万円の寄付をするともらえる「阿南産コシヒカリ(5kg×2袋)」などは現在も申し込み受付中なので、阿南産のお米を食べたい人は、こちらもチェックしてみよう。
【同率3位】1万円の寄付でお米20kg!
さまざまなお米を食べ比べしたい人におすすめの
「茨城県のお米4種食べくらべ20kgセット」がもらえる「茨城県境町」!
続いて紹介する同率3位の自治体は、約2万4000人の町民が暮らす「茨城県境町」。ネギやレタスなどの野菜が栽培されているほか、町内の塚原牧場では、日本に100頭ほどしかいない「梅山豚(メイシャントン)」という希少な豚が飼育されているなど、農業や畜産業が盛んな町だ。
そんな「境町」に1万円の寄付をすると「茨城県のお米4種食べくらべ20kgセット」または「【平成29年産】厳選茨城コシヒカリ20kg【限定600セット】」がもらえる。
前者の「茨城県のお米4種食べくらべ20kgセット」は、「コシヒカリ5kg」に加えて、「ひとめぼれ」「ゆめひたち」「あさひの夢」「あきたこまち」「ミルキークイーン」の中から、自治体が選んだ3品種を5kgずつもらえるセットになっている。お得にお米を手に入れたい人だけでなく、さまざまなブランド米の味見をしてみたい人にもうってつけの返礼品だ。
このほかにも「境町」の「ふるさと納税」では、お米を研ぐ手間が省ける「茨城県産コシヒカリ無洗米15kg」や、日本穀物検定協会が主催する食味ランキングで1位を獲得したこともある「森のくまさん10kg」がそれぞれ1万円の寄付でもらえる。さまざまなお米の返礼品が用意されているので、お米好きの人は「境町」のWebサイトをチェックしてみよう。
【同率3位】1万円の寄付でお米20kg!
「コシヒカリ」のルーツでもある「朝日」など、
発送時期に一番おいしいお米がもらえる「岡山県総社市」!
最後に紹介する同率3位の自治体は「岡山県総社市(そうじゃし)」。岡山県の南西部に位置し、人口は約6万9000人と、県内ではそれなりの規模の自治体だ。また、企業誘致を推し進める一方、農業にも力を入れており、市内産の農産物を学校給食で使うなどの「地産地消」にも取り組んでいるという。
そんな「総社市」に1万円の寄付をすると「そうじゃのお米【精白米】20kg」がもらえる。また、2万円の寄付でもらえる「そうじゃのお米【玄米】40kg」もコストパフォーマンスは同じなので、玄米が欲しい人はこちらを選ぶといいだろう。
「そうじゃのお米」に申し込むと、「ヒノヒカリ」「にこまる」「きぬむすめ」「朝日」のうち1品種がもらえる(もらえるお米は収穫時期によって変わる)。すべて西日本が発祥の品種で、なかでも「朝日」は、「コシヒカリ」や「あきたこまち」といった有名品種のルーツで、大正時代に岡山県の奨励品種になった、歴史あるお米なのだとか。この「朝日」は、あっさりとした甘みがネタを引き立ててくれることから、寿司職人にも支持されているそうだ。
また、「総社市」では、5000円を寄付するともらえる「そうじゃ小学校ライスカレー」というレトルトカレーを用意している。この返礼品は、「総社市」の小学校で出されていた給食カレーの味を再現したというユニークな商品で、なんと、「総社小学校版」や「常磐小学校版」など、15校分も商品化されているそうだ。気になった人は「そうじゃのお米」と一緒に申し込んで、「総社市の味」を楽しんでみてはいかがだろうか。
改めて、今回紹介した自治体をまとめると以下の通り。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2018年度 「ふるさと納税」で「お米」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2018年6月14日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 千葉県長生村 | |||
≪1万円換算/24kg≫ ・5万円⇒長生産ふさこがね(玄米120kg)平成30年産新米 (ふさこがね玄米30kg×4袋) ・1万円⇒長生産ふさこがね(白米20kg)平成30年産新米 (ふさこがね白米5kg×4袋) ・2万円⇒長生産ふさこがね(白米40kg)平成30年産新米 (ふさこがね白米5kg×8袋) ・3万円⇒長生産ふさこがね(玄米60kg)平成30年産新米 (ふさこがね玄米30kg×2袋) |
ほか、1万円で「特大塩数の子 1.5kg」(数の子500g×3パック)などがある | |||
【寄付金の使い道】福祉/教育/環境/産業/村に一任 | ||||
2位 | 高知県奈半利町 | |||
≪1万円換算/約23kg≫ ・2万6000円⇒数量限定 新米!なはり米60kg (なはりのお米5kg×12袋) ・1万円⇒新米!なはり米20kg (なはりのお米5kg×4袋) ・1万円⇒(平成30年産米)お米五つ星マイスター推奨♪なはり米20kg (なはりのお米5kg×4袋) |
ほか、4000円で「彩り釜飯食べ比べ3点セット(もっちもち奈半利町産米ヶ岡鶏の釜飯320g、海老が入った海鮮釜飯セット320gほか)」などがある | |||
【寄付金の使い道】観光で賑わうまちづくり事業/活力のあるまちづくり事業/元気な人づくり事業/その他、より良いふるさとのまちづくりに必要な事業 | ||||
3位 | 長野県阿南町 | |||
・1万円⇒お米20kg (あなんの誉10kg×2袋) ・2万円⇒お米40kg (あなんの誉10kg×4袋) ・3万円⇒お米60kg (あなんの誉10kg×6袋) ・1万円⇒阿南産コシヒカリ (コシヒカリ5kg×2袋) |
ほか、1万円で「ふるさとセット」(さしみこんにゃく、小梅の甘漬け、ゆずみそ、干し椎茸、野沢菜漬物、お菓子、米こうじみそ)などがある | |||
【寄付金の使い道】農業支援/ふるさとの父母兄弟のための福祉に関する事業/ふるさとの教育、少子化対策などに関する事業/ふるさとの自然環境保全に関する事業/ふるさとの歴史文化保存に関する事業/寄附者とのふるさと交流事業 | ||||
3位 | 茨城県境町 | |||
・1万円⇒茨城県のお米4種食べくらべ20kgセット (コシヒカリ5kg+ひとめぼれ、ゆめひたち、あさひの夢、 あきたこまち、ミルキークイーンのいずれか3種を各5kg) ・1万円⇒ 【平成29年産】厳選茨城コシヒカリ20kg【限定600セット】 (コシヒカリ10kg×2袋) ・1万円⇒【平成30年産】茨城県産コシヒカリ無洗米15kg (コシヒカリ無洗米5kg×3袋) ・3万6000円⇒ 【29年産】境町産コシヒカリ白米40kg (コシヒカリ10kg×4袋) |
ほか、1万円で「いばらき地養豚カレーセット(道の駅さかい 駅長セレクト)」いばらき地養豚カレー220g×5箱)などがある | |||
【寄付金の使い道】教育文化の向上に関する事業/住民福祉の増進に関する事業/都市基盤と生活環境施設の整備に関する事業/農業振興と商工業の育成に関する事業/被災の復旧に関する事業/町長におまかせ | ||||
3位 | 岡山県総社市 | |||
・1万円⇒そうじゃのお米【精白米】20kg (ヒノヒカリ、にこまる、きぬむすめ、 朝日のいずれかの精白米5kg×4袋) ・2万円⇒そうじゃのお米【精白米】40kg (ヒノヒカリ、にこまる、きぬむすめ、 朝日のいずれかの精白米5kg×4袋×2回) ・2万円⇒そうじゃのお米【玄米】40kg (ヒノヒカリ、にこまる、きぬむすめ、 朝日のいずれかの玄米10kg×2袋×2回) ・3万円⇒そうじゃのお米【精白米】60kg (ヒノヒカリ、にこまる、きぬむすめ、 朝日のいずれかの精白米5kg×4袋×3回) |
ほか、5000円で「そうじゃ小学校ライスカレー食べ比べセット」(そうじゃ小学校ライスカレー8個)などがある | |||
【寄付金の使い道】ふるさとの父母・子育て応援団/鬼ノ城・吉備文化応援団/水とみどりの応援団/ふるさとなんでも応援団 | ||||
■以降のランキングは後日公開予定です! お楽しみに!! |
今回の記事では紹介できなかったが、「1万円の寄付でお米20kg」がもらえる自治体として同率3位にランクインした「茨城県潮来市(いたこし)」や「山形県寒河江市(さがえし)」なども、「コシヒカリ」や「はえぬき」などのブランド米の返礼品を用意している。もらえるお米の量だけでなく、品種にもこだわりたい人は、後日公開予定の「お米がもらえる自治体ランキング!(2018年度版)人気の『お米』がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!」もチェックしてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は1700以上もあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」で第2位に輝いた
「高知県奈半利町」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」は、5万円の寄付でお米120kgがもらえる「千葉県長生村」が2連覇を果たしたが、もらえるお米は「玄米」なので人を選ぶだろう。そこで今回は、惜しくも第2位になってしまったものの、2万6000円の寄付で白米60kgがもらえる「高知県奈半利町(なはりちょう)」のふるさと納税担当者・柏木雄太さんにインタビューを敢行した。
さっそく、2018年の「ふるさと納税ランキング~お米編~」で第2位を獲得した「数量限定 新米!なはり米60kg」を提供するようになった経緯について聞いてみた。
「実を言うと、当初『奈半利町』では、お米の返礼品はそれほど取り扱っていませんでした。しかし、もともとお米の生産を推進している自治体ではありましたし、農家さんも『自分たちが作った自慢のお米を全国のみなさんにも食べていただきたい』という思いが強かったので、お米の返礼品の数がどんどん増えていったんです。今年は、ありがたいことに『数量限定 新米!なはり米60kg』に6000件近くのお申し込みをいただき、予定数に達したためすでに募集は締め切ってしまいましたが、収穫量によっては10月頃に受け付けを再開するかもしれません。農家さんも『もっとおいしいお米を作るため、今後も頑張っていきたい』と意気込んでおります」
では、そんな農家の情熱が込められた「なはり米」は、どのような特徴を持ったお米なのだろうか。
「『なはり米』は、品種を統一せず、寄付者のみなさんには『コシヒカリ』『ヒノヒカリ』『ニコマル』の3品種のいずれかをお届けしております。それぞれ粒が大きく、弾力のあるお米なので、味の濃いおかずに合いますよ。『奈半利町』の返礼品で言いますと、『米ヶ岡鶏』を使ったソーセージや、『ゆず豚』との相性がいいのではないでしょうか」
柏木さんの言う「『米ヶ岡鶏』を使ったソーセージ」とは、3000~8000円の寄付でもらえる「米ヶ岡鶏ソーセージ(10~50本)」のこと。この返礼品は、標高400mで育った米ヶ岡鶏の胸肉を使ったソーセージで、ヘルシーでありながら、しっかりとした味わいになっているのだとか。
このほかにも「奈半利町」では、1万円の寄付でもらえる「豚肩ロースこだわりにんにくしょうゆ味150g×10枚」や6000円の寄付でもらえる「本マグロ入りネギトロセット100g×6パック」など、ご飯に合う返礼品を多数用意している。
このように「奈半利町」は、お米に加えて、肉類や魚介類、野菜類など、幅広い返礼品を取り揃えているのが魅力の自治体。実際に寄付者からも好評のようで、今年度は、6月上旬時点で寄付件数は約1万5000件、寄付額は約2億3000万円も集まっており、最終的に50億円の寄付額が集まることを想定しているという。
これだけ多額の寄付が集まっていることもあり、「ふるさと納税」が「奈半利町」にもたらしている効果は大きいようだ。
「これまで『奈半利町』には、これといった産業がありませんでしたが、『ふるさと納税』の返礼品のラインナップを増やすために、新たな加工品の開発をするようになったことで、雇用の創出や自治体の活性化につながりました。また、これまでは財源が足りず、二の足を踏んでしまっていた事業もあったのですが、『ふるさと納税』のおかげで手を出せるようになったのも大きいです。例えば、子供のいる家庭のために保育料を無料化したり、地震による津波対策として幼稚園や保育園を高台へ移転したりできるようになりました。『ふるさと納税』の恩恵は、返礼品を提供してくれている業者のみならず、『奈半利町』の町民全体に行き渡っているんです」
「ふるさと納税」によって雇用が創出されたり、子育て支援が手厚くなったりすることで、「奈半利町」への移住希望者も増えそうだ。実際に「ふるさと納税」で「奈半利町」のことを知った人の中には、「奈半利町」に訪れてみようと思った人もいるのではないだろうか。
そこで最後に、「奈半利町」に訪れようと思っている人、寄付をしようと思っている人に向けて、「奈半利町」の魅力のほか、この先、どのように「ふるさと納税」を活用していきたいか聞いてみた。
「『奈半利町』には海、山、川という自然が揃っており、水質も良好です。お米作りに適した環境というだけでなく、海岸線沿いの消波ブロックには珊瑚が群生していて、これは世界的にも珍しいと言われていますね。また、これからは、持続可能な力強い産業を作っていくことが目標です。『奈半利町』では『ふるさと納税』を活用して、特産品の開発を進めてきました。とはいえ、まだ制度の中でしか動けていない部分もありますので、一般販売やネット販売などを通して、『ふるさと納税』の枠を超えた流通経路を確立できるかどうかが、一番の課題だと考えております。なおかつ、人材育成や教育も大事ですから、これからも『奈半利町』を活性化するために、バランスよく『ふるさと納税』の寄付金を使わせていただきたいと思っています」
制度の仕組みがよくわからなかったり、面倒臭く感じてしまったりといった理由で、これまで「ふるさと納税」を避けてきた人もいるかもしれない。しかし、柏木さんの言うように、「ふるさと納税」は、お米などの返礼品をお得にもらえるうえに、寄付先の自治体に貢献もできるという、非常に有意義な制度だ。以前から「ふるさと納税」を使いこなしている人はもちろん、初心者の人も、今回のランキングを参考にして「ふるさと納税」をフル活用してほしい。
(取材・文/森井隆二郎[A4studio])
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
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iD | |
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ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
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5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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