米株式市場は逆金融相場から逆業績相場へと移行。インフレ圧力は強い
株式市場は金利上昇で逆風となる逆金融相場から、現在は逆業績相場へ移行している。まだ金利上昇は続くものの、一番の金融引き締めピークは過ぎた。今後さらにターミナルレート(現在の政策金利の最終目標の中央値は5.1%)まで金利は引き上げられるが、もうゴールは見えてきている。
逆業績相場は金利上昇後に資本コスト増加で日常生活や企業業績に逆風が吹き、景気が悪化して下方修正が続出し、株式市場が売られるというマーケットである。今のところ米国景気はまだ力強さを発揮しているが、景気減速で企業業績が悪化してEPS(1株当たり当期純利益)が下がり、株価が下落するのが最もノーマルなシナリオである。これを楽観的に捉えて「景気が悪化して企業業績も悪いのなら、FRBは金利引き下げをするだろう」というシナリオになれば逆業績相場の次にやって来る「金融相場」の様相を呈することになる。
インフレ圧力が当初の想定よりも強いのは明白だ。FRBのパウエル議長ですら、2022年の夏頃までは「インフレは一時的」と言っていたくらいだが、インフレは構造的に定着してきているとの印象を受ける。「年内に利下げはしない」という形になれば、2023年はまだ先が長いため、やはりいったんは逆業績相場の洗礼を受ける可能性を覚悟しておく必要がある。
3月8日水曜開催のWebセミナーで株価上昇が期待される注目銘柄も解説
さて、私がDFR(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ)で投資助言をおこなっている「勝者のポートフォリオ」であるが、3月8日(水)に恒例のWebセミナーを20時より開催する。テーマは『逆業績相場はいよいよ正念場へ』。現状の投資戦略、今後の投資の注意点、大きな上昇が期待される注目銘柄についても詳しく解説。セミナー後半では皆さまからのすべてのご質問にお答えする形で進めていく。
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●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもメルマガ配信などで活躍。
※この連載は、ワンランク上の投資家を目指す個人のための資産運用メルマガ『太田忠 勝者のポートフォリオ』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、メルマガ配信の他、無料期間終了後には会員専用ページで「勝者のポートフォリオ」や「ウオッチすべき銘柄」など、具体的なポートフォリオの提案や銘柄の売買アドバイスなどがご覧いただけます。原則毎月第一水曜夜は、生配信セミナーを開催。
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