IPO株の銘柄分析&予想

「南海化学」のIPO情報総まとめ!
スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、
他の化学品の製造・販売企業との比較や予想まで解説![2023年4月24日 情報更新]

2023年3月16日公開(2023年4月24日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 南海化学
市場・コード/業種 スタンダード・4040/化学
上場日 4月20日
申込期間(BB期間) 4月5日~4月11日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券楽天証券松井証券岩井コスモ証券マネックス証券岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2533円(+45.57%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

南海化学が4月20日にIPO(新規上場)!

「南海化学」の公式サイトより

 南海化学は、2023年3月16日、東京証券取引所に上場承認され、2023年4月20日にIPO(新規上場)することが決定した。

 南海化学は1951年6月26日に設立された。様々な製品の基礎原料として使われる苛性ソーダや殺菌、消毒に使われる次亜塩素酸ソーダをはじめとする「基礎化学品事業」、酢酸ナトリウム(食品用日持ち向上剤)、グルコサミンをはじめとする「機能化学品事業」、土壌殺菌剤として使われる農薬クロルピクリンをはじめとする「アグリ事業」、廃硫酸のリサイクルを中心とする「環境リサイクル事業」、及び塩の加工・販売に関する「各種塩事業」の5事業を展開している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

南海化学のIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 4月4
ブックビルディング(抽選申込)期間 4月5日~4月11日
公開価格決定 4月12日
購入申込期間 4月13日~4月18日
払込日 4月19日
上場日 4月20日

南海化学のIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2023年4月5日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短即日で取引可能]
91.4
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.7
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楽天証券
[最短翌日に取引可能]
0.9
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松井証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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岩井コスモ証券
[最短翌日に取引可能]
0.9%
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マネックス証券
[最短翌日に取引可能]
0.4
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岡三オンライン(旧:岡三オンライン証券)
[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
野村證券 2.6  
岡三証券 0.9%  
あかつき証券 0.4  

南海化学のIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1660
仮条件
[予想PER(※2)
1660~1740円
7.8倍~8.2倍]
公募価格 1740円
初値 2533円
初値騰落率 +45.57%
予想トレーディングレンジ(※3) 1300~2500
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2023年3月31日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 12.7倍
三和油化工業<4125> 11.2倍(連)
広栄化学<4367> 11.3倍
ニイタカ<4465> 15.7倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

南海化学の発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 233万330株(予定)
公開株式数 公募60万株  売出2万6300株
(オーバーアロットメントによる売出9万3900株)
想定公開規模(※1) 12.0億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

南海化学は1906年創業の化学品メーカー

 化学工業薬品、農薬、医薬部外品及び食品添加物の製造・販売、産業廃棄物の収集、運搬及び中間処理に関する事業、並びに、塩の製造、加工、販売に関する事業を展開。1906年創業の化学品メーカー。2013年、MBOにより中山製鋼所<5408>グループから独立した。

 老舗の化学品メーカーのスタンダード上場案件であり、地味な印象が先行する可能性がある。また、2022年3月期に寒波の影響で融雪塩の販売が好調という特需は見られたものの、業績面では大きな成長イメージは描きにくいところはある。なお、化学セクターからの上場数は2022年0社。2021年は5社で、平均初値騰落率は+16.0%となっている。

 公開規模については11~12億円程度となる見込み。発行済株式は取引先や取締役らが保有しており、ベンチャーキャピタル株主は見られない。

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南海化学の業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2019/3 14,648
(―)
144
(―)
▲ 576
(―)
2020/3 14,158
(-3.3%)
280
(94.4%)
64
(―)
2021/3 13,642
(-3.6%)
583
(108.2%)
271
(323.4%)
2022/3 13,955
(2.3%)
567
(-2.7%)
585
(115.9%)
2023/3予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2021/3 16,463
(―)
708
(―)
155
(―)
2022/3 17,434
(5.9%)
716
(1.1%)
462
(198.1%)
2023/3予 19,384
(11.2%)
784
(9.5%)
496
(7.4%)
2022/12 3Q 13,862
(―)
512
(―)
329
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:212.85円/15.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

南海化学の業績コメント

 2023年3月期の業績は、売上高が前期比11.2%増の193.8億円、経常利益が同9.5%増の7.8億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、原材料価格や用益費の急激な増加を如何に吸収し、製品単価へ適正に転嫁することが安定的な収益の確保の喫緊の課題になっている。

 同社グループは、原材料価格及び物流費の高騰への対応の一環として商品価格の改定を行うなど、長期安定的収益基盤強化に向けた取組みを進めている。化学品事業においては、電解事業を基礎とする苛性ソーダをはじめとした各種工業薬品については、商品価格の改定を行うとともに、地域に根ざした販売体制のさらなる強化を図りつつ、新たな市場の開拓にも積極的に取り組んでいる。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高138.6億円で71.5%、経常利益5.1億円で65.3%となっている。

南海化学の詳細情報

■基本情報
所在地 大阪市西区南堀江一丁目12番19号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長執行役員 菅野 秀夫(昭和32年11月16日生)
設立 昭和26年6月26日
資本金 4億5413万円(令和5年3月16日現在)
従業員数 新規上場会社199人 連結会社304人(令和5年2月28日現在)
事業内容 化学工業薬品、農薬、医薬部外品及び食品添加物の製造・販売、産業廃棄物の収集、運搬及び中間処理に関する事業、並びに、塩の製造、加工、販売に関する事業
■売上高構成比率(2022/3期 実績)
品目 金額 比率
化学品事業 14,145 百万円 81.1%
各種塩事業 3,288 百万円 18.9%
合計 17,434 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 南海化学従業員持株会 7万6000株 5.91%
2 東亞合成株式会社 7万株 5.44%
3 ソーダニッカ株式会社 6万3000株 4.90%
4 土居 弘子 5万8124株 4.52%
5 大中物産株式会社 5万4516株 4.24%
6 不動恒産株式会社 5万2800株 4.11%
7 根岸運送株式会社 5万株 3.89%
8 尼崎製罐株式会社 4万9500株 3.85%
9 協和商事株式会社 4万6992株 3.65%
10 株式会社紀陽銀行 4万株 3.11%
10 株式会社四国銀行 4万株 3.11%
合計   60万932株 46.73%
■その他情報
手取金の使途 設備投資資金に充当する予定
関係会社 富士アミドケミカル(株) (連結子会社) 化学品事業
エヌシー環境(株) (連結子会社) 化学品事業
(株)エヌエムソルト (連結子会社) 各種塩事業
他、連結子会社3社(うち1社は2023年3月に事業終了予定)、持分法適用関連会社2社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2021年3月22日
割当先 小畑剛平
発行価格 2,500円
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南海化学の銘柄紹介

 同社グループは、様々な製品の基礎原料として使われる苛性ソーダや殺菌、消毒に使われる次亜塩素酸ソーダをはじめとする「基礎化学品事業」、酢酸ナトリウム(食品用日持ち向上剤)、グルコサミンをはじめとする「機能化学品事業」、土壌殺菌剤として使われる農薬クロルピクリンをはじめとする「アグリ事業」、廃硫酸のリサイクルを中心とする「環境リサイクル事業」、及び塩の加工・販売に関する「各種塩事業」の5事業を展開している。また、同社及び同社の関係会社は、同社及び国内外の連結子会社6社並びに持分法適用関連会社2社により構成されている。

[化学品事業]

・基礎化学品

 同社和歌山工場のほか、連結子会社である如皋市四友合成化工有限公司、如皋南海水処理剤有限公司及び如皋新南海国際貿易有限公司、持分法適用関連会社であるATNグラファイト・テクノロジー(株)にて行っている。同事業では、塩水の電気分解により生成される苛性ソーダを中心に、併産される塩素や水素を活用した各種製品の製造及び販売を行っている。

 具体的には、同社が長年取扱っている水資源関連・医療・食品等の分野で漂白や殺菌、中和用に利用されるクロール・アルカリ製品(合成塩酸、次亜塩素酸ソーダなど)、浄化槽やプール水及び魚肉の解体場、食品工場等の衛生管理に利用される塩素系殺菌・消毒剤(高度さらし粉など)、工場排水や下水排水などに利用される水処理凝集剤などのほかに、新たなラインナップとして、重亜硫酸ソーダ、含鉄バンドの取扱拡大を図っており、商社経由あるいはメーカー直販の商流にて、原料メーカーや中間製品メーカーといった製造業を中心に提供している。製品の特性上や輸送コストの観点から、遠隔地への供給には適していないものが多く、関西地方を中心に供給を行っている。

・機能化学品

 同社のほか、連結子会社である富士アミドケミカル(株)にて行っている。同社では、各種食品の日持ち向上剤として使用される酢酸ナトリウムなどの食品添加物やグルコサミンなどの健康食品の製造・販売と、長年にわたり培われた技術やノウハウを活かし、顧客のニーズに合わせたきめ細やかなオーダーメイド対応が可能な医薬・農薬・電子材料等の中間体の製造・販売及びスルホン化やクロル化技術を活用した受託製造業務を行っている。

 富士アミドケミカル(株)では、医薬・農薬・電子材料等の中間体の製造並びに受託製造業務を行っている。同社は当該製品の販売業務について、商社経由あるいはメーカー直接の商流にて、原料メーカーや中間製品メーカーといった製造業を中心に提供している。

・アグリ

 同社土佐工場にて行っている。同事業では、農薬の一種である土壌殺菌剤として使用されているクロルピクリンの製造・販売を行っている。クロルピクリンは液剤と錠剤があり、液剤は高濃度品(濃度99.5%)と低濃度品(濃度80%)、錠剤は液剤を特殊な方法で固型化した新しいタイプの商品となっている。クロルピクリンは液剤タイプが主流ではあるが、農業従事者により安全に安心して使用してもらうため、錠剤タイプの普及活動に重点を置き、営業活動を行っている。

・環境リサイクル

 連結子会社であるエヌシー環境(株)及び持分法適用関連会社であるサンワ南海リサイクル(株)が行っている。同事業では、石油精製業者などの廃硫酸供給業者より廃硫酸を引取り、硫酸を精製し各種メーカーへ販売している。

[各種塩事業]

 連結子会社である(株)エヌエムソルトが行っている。同事業では、オーストラリアやメキシコから輸入した原塩(天日塩)を、洗滌(せんでき)などの加工工程を経て、食品関係や融雪など様々な用途に用いられる塩を製造し、国内有数の梅干しの原産地である和歌山県南部地区の梅干加工業者や全国の食品メーカーをはじめとした各種メーカーに販売している。また、融雪塩として、道路を維持管理する団体などに販売している。

南海化学の投資のポイント

 老舗の化学品メーカーのスタンダード上場案件であり、地味な印象が先行する可能性がある。公開規模は荷もたれ感のない大きさで、株主は取引先などが多くを占め、ベンチャーキャピタルが見当たらないため、需給面は比較的良好だろう。2022年3月期に寒波の影響で融雪塩の販売が好調という特需は見られたものの、業績面では大きな成長イメージは描きにくいところはある。なお、化学セクターからの上場数は2022年0社。2021年は5社で、平均初値騰落率は+16.0%となっている。

 前身となる南海硫肥(株)は1906年和歌山県にて創業。1939年に中山製鉄所と合併するも、1951年に分離し南海化学工業(株)として設立。以降は、中山製鋼所<5408>グループの一員として事業面での相互連携を実施していたが、2013年、MBOにより独立した。同時に、それまでの化学品のシナジーを生かしたプロダクトアウト型から、顧客のニーズをふまえ商品開発を行うマーケットイン型の企業へと大きく企業体質を転換している。

 現在、和歌山工場で生産される苛性ソーダを中心とした多品目商品群は近隣に位置する500か所程度の納入先への小ロット取引を展開し、収益地盤を固めている。また、土佐工場で生産されるクロルピクリンと高度さらし粉は、競業メーカーが少ないニッチ商品であるため、生産能力増強等で安定供給に努め日本全国及び海外市場への展開を進めている。従業員は連結で304名。

 業績面について、2023年3月期の業績は、売上高が前期比11.2%増の193.8億円、経常利益が同9.5%増の7.8億円と増収増益の見通しとなっている。製造コストの大きな部分を占める塩と電力料金の価格上昇は例年になく顕著であり、今後も上昇傾向が続くとみられる。同社ではこのような影響による製造コストの増加を販売単価に転嫁する事を前提に今期計画を策定している。

 想定仮条件水準の予想PERは7~8倍程度で、収益規模の似た化学品関連と比較してやや割安感のある価格設定だろう。今期期末配当は1株当たり15.00円を予定しており、上場後も年1回の期末配当を基本方針とし実施していく考え。

 公開規模については11~12億円程度となる見込み。発行済株式は取引先や取締役らが保有しており、ベンチャーキャピタル株主は見られない。ほとんどの株式に上場日後180日間のロックアップがかけられており、需給面への懸念は乏しい。

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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
341万
【ポイント】
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1169万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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