成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)

米CPI発表でアメリカのインフレ緩和が明確に。誰もが知ってるアマゾン株でも底値から80%超上昇!大儲けはいい会社への長期投資でできる!

2023年11月15日公開(2023年11月15日更新)
ポール・サイ
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

 11月14日(火)、10月分の米CPI(消費者物価指数)が発表されました。アメリカのインフレは全般的に緩和してきていることが示されました。

10月分の米CPI発表。アメリカのインフレ緩和が明確に

 季節調整ベースで10月の米CPIは前月比横ばい、前年比3.2%上昇にとどまりました。9月は前月比0.4%上昇、前年比3.7%上昇でしたので、アメリカのインフレは緩和してきていることがわかります。内訳を見ると、家賃は上昇しましたが、ガソリン価格は下落しました。

 変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇でした。これは9月の前月比0.3%上昇と比べると、緩和してきています。コア指数は前年比だと4.0%上昇でした。これは2021年9月以来となる小幅な上昇率でした。

米CPI(消費者物価指数)の推移10月分の米CPIが発表され、アメリカのインフレ緩和が明確になった。 出所:米労働省労働統計局(BLS)のデータより編集部作成

米CPI発表を受け、米金利低下・債券価格上昇。「ボンドラダー」に有利な環境となってきた

 これを受けて、米金利は低下しました。すべての年限の国債利回りが低下し、その下げ幅は15~20ベーシスポイントでした。イールドカーブは下にシフトしました。金利はすでに低下しつつありましたので、そのトレンドの延長線上にある動きでした。

 このようにインフレ緩和を示す数値が発表されたことを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)はさらなる利上げを行わないと思います。このペースで行くと、来年の前半ぐらいにはFRBがターゲットとする2%までインフレ率は低下していくと考えられます。

 大統領選が佳境に入るのは来年、2024年です。それを考えると、インフレが緩和すれば、バイデン政権はFRBに利下げのプレッシャーをかけると思います。以前から私が予想していた2024年に米経済がソフトランディングする可能性はここに来てかなり大きくなりました。

[参考記事]
日本は住み心地が世界一で、イノベーションがない! アメリカは社会に問題があり、イノベーションが世界一。日本に住んで、投資はアメリカがいい!
日本にGAFAが育たなかった真の理由とは? 今の日本が安定しているのは歴史的に見れば異常!? 為替相場の大きな変動は不安定化の兆しかも

 米金利はさらなる低下が見込まれますが、アメリカは長期の財政問題が依然残りますので、過去のレベルほどの超低金利までは戻りづらいと思います。

 極端な低水準まで金利は下がらないと考えられるわけですが、ここから金利低下が見込まれることに変わりはありません。そして、金利が低下すれば、債券価格は上がります。

 このような環境は前回おすすめした「ボンドラダー」という債券投資戦略に有利です。日米金利差の縮小で、為替は少し円高に振れるかもしれませんが、それはキャピタルゲインである程度補えると思います。

[参考記事]
日本以外は世界的に金利が高い今、債券投資に注目! 時間分散によって、金利リスクを抑える「ボンドラダー」とはどんな債券投資戦略?

米CPI発表を受け、米国株は大幅上昇。成長株、不動産株に有利な展開

 米CPI発表でアメリカのインフレ緩和が確認できましたので、米国株は全般的に上昇しました。米CPI発表当日、11月14日のS&P500は2%近く上昇しました。

 金利低下は、将来の利益が大きい成長株にとって好材料です。

 そして、住宅ローン金利上昇によって苦しんできた住宅セクター、金利上昇で危うくなった商業用不動産セクターにとって、このような展開はプラスです。

 米CPI発表直後の株式市場の反応ですが、不動産セクター、アマゾン(ティッカー:AMZN)をはじめとした消費財セクターなどは上昇しました。これは合理的な反応だと思います。このトレンドは続くと思います。

 アマゾンは今年、2023年1月のボトム80ドルから146ドル台まで上昇しました。一時、80ドルまで下落した大まかな理由は消費と景気への不安だったと思います。しかし、その後、株価は大きく上昇しました。80%以上の上昇です。

アマゾン(AMZN)週足アマゾン(AMZN)チャート/週足・3年(出典:SBI証券公式サイト)

 ここからわかるのは、いい会社に長期の視点で投資すれば、大儲けできるということです。

 

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。

※メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」募集中! 米国株&世界の株分析毎週届き、珠玉のポートフォリオの提示も! 登録から10日以内の解約無料。


UI銀行の「金利&手数料」はなぜお得なのか?詳しくはこちら!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

株で1億円をつくるワザ
気の株500&
米国株150激辛診断

5月号3月21日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[株で1億円をつくるワザ]
◎創刊25周年企画
●桐谷さんと振返る日本株の25年史
25年で私たちの投資環境はかなり改善された!
◎第1特集
勝ち組の個人投資家8人に聞いた!
株で1億円をつくるワザ

●億り人の歩んだ道のりから学ぶ1億円への必勝法!
●これだけは押さえよう!1億円達成のための心構え8

●億り人に聞いた!暴落時にどうする?

◎第2特集
買っていい高配当株が94銘柄も!
人気の株500+Jリート14激辛診断

●儲かる株の見つけ方①旬の3大テーマ
今期も来期も連続増益の好調株/連続で増配予想の高配当銘柄/円高が追い風の株
●儲かる株の見つけ方②5大ランキング
来期に売上が大きく伸びる株/営業利益率が高い株/配当利回りが高い株/少額で買える株/理論株価より割安な株
●儲かる株の見つけ方③セクター別平均
株価は業種で騰落真っ二つ!
●2025年春のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート
●気になる人気株
大型株/新興株/Jリート

◎第3特集
今後25年も上がり続ける期待大!
人気の米国株150診断 2025年4-6月

●爆上がりの25年間を振返り!米国株の強さのヒミツ
●新政権でますます強く!2025年のS&P500を大予測
●GAFAMの最新決算判断も!Big8定点観測&買いの高配当株
●人気の133銘柄買い売り診断
●進化する指数だからS&P500は買い続けろ!

◎第4特集
NISA向き!インデックス投信より好成績!

運用実績25年以上!
儲かる長寿投信ベスト10

【別冊付録】
増益でさらに割安な株は1701銘柄
上場全3909社の最新理論株価

◎新連載・第3回

17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略
◎連載も充実!

●10倍株を探せ!IPO株研究所2025年2月編
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.08
●おカネの本音!VOL.33 髙橋史好さん
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.101
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報