・米FOMCや日銀決定会合の発表を目前にして、日経平均は軟調に推移
・2024年分のNISA枠を埋めるのに最適な5万円株を厳選して紹介!
・NISA枠復活の仕組みなど、読者から多く寄せられた3つの質問に回答
【1】今日の株式相場早わかり!
NYダウが46年ぶりに9日続落! 重要イベント前に売り優勢
日経平均株価は4日続落! 17日の米国市場では、NYダウが46年ぶりに9日続落となるなど、主要株価指数が軒並み下落。12月の小売売上高は自動車販売が好調で市場予想を上回る伸びとなった。米消費の堅調さが確認されたことで、2025年の利下げ幅が小さくなるとの見方からテック株が売られ、東京市場でもソフトバンクグループやファーストリテイリングなどの値がさ株を中心に売られた。明日は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合の結果が明らかになるため、積極的な取引は手控えられ、終日軟調に推移した。
一方、ホンダとの経営統合に関する報道を受けて、日産自動車はストップ高に。ホンダは売りに押されたが、その他の自動車株も再編への思惑から買われた。今晩の米国市場では、半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算発表などが予定されている。また明朝にはFOMCの結果公表、パウエル議長の記者会見が予定されている。0.25%の利下げが確実視される中、市場の関心は2025年の利下げペースに集まっている。
【日経平均】39081.71円↓(-282.97円)
【グロース250】635.85→(+0.41)
【NYダウ】43449.90ドル↓(-267.58ドル、17日)
【ナスダック】20109.06↓(-64.830、17日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
24年分のNISA枠を埋めるのに最適な5万円株を厳選!
2024年も残り2週間を切った。まだ24年分のNISA(成長投資枠)の枠が少しでも余っているのなら、少額で買える株で枠を埋めてみてはいかがだろうか。せっかくの非課税枠なのだから、余さず使いきりたい。そこで本日は現在発売中の「ZAi(25年1月号)」の「最強5万円株」と、「毎月配当カレンダー」の2大特集の中から、少額(5万円台以下)で買えるオススメ株を紹介。とりわけ少額で買える上に、権利確定日が近い12月や1月に配当・優待がもらえる高利回り株や、株価上昇が狙える大型株を抽出した。
1万円台で買える銘柄はKYORITSU、robot home、NTT、ソフトバンクの4銘柄。かつてのような「少額で買える株=ボロ株」といったことはなく、4銘柄とも業績好調で配当もしっかりもらえる。しかもKYORITSUとソフトバンクは配当利回り4%台、NTTも3%台だ。
高配当株でも買ってすぐの12月末や1~2月末に配当や優待の権利がもらえる銘柄として、タウンズ(配当利回り5.28%)や、TOKYO BASE(配当+優待利回り7.79%、保有2年目から14.02%)、共和電業(配当利回り3.87%)、オンワードホールディングス(配当利回り4.32%)がある。
「あと5万円だけNISA枠が余った」といった際に駆け込みで買って、配当金や優待品をもらってみてはいかがだろうか。NISAなら配当金も非課税だ。現在発売中のZAi(25年1月号)にはほかにも魅力的な5万円台以下で買える銘柄がたくさん紹介されているので、本誌も読んでみよう。
■ソフトバンク株価チャート/日足・6カ月
【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
自社株買い、優待株、NISAの仕組み、よくある質問3つ
今日は特別編! 今年、多く寄せられた3つの疑問をピックアップして回答します。
(質問1)
自社株買いで株価が上がるといわれる理由がわかりません。
(答え1)
自社株買いによって1株の価値が上がるからです。例えば株価の割安度を示すPER(株価収益率)や、企業の稼ぐ力を示すROE(自己資本利益率)が改善します。そのカギを握るのは、「発行済み株式数」です。過去の記事では、株価指標が改善する仕組みを丁寧に解説しています。
(質問2)
優待株の長期継続保有の優遇が途切れるのが怖くて、新しい証券口座への移し替えができません。
(答え2)
確実に長期継続保有の優遇を受けたいなら、新しい証券口座で必要株数を買った後に、既存の証券口座で売るようにしましょう! こちらの記事を読めば、株主名簿が書き換えられるタイミングなど、注意すべきポイントがわかります。
(質問3)
2024年のNISA枠で買った株をもう売ってしまいました。来年はその分、非課税枠で多く買えますか?
(答え3)
1年間の非課税枠は最大360万円(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)と決まっており、その上限が広がることはありません(2024年12月時点)。
たしかにNISAでは保有商品を売ると、購入額分の非課税枠が翌年以降に復活するルールがあります。しかし、それは1800万円の生涯非課税枠という大きな枠で見たときの話です。どんなに投資ペースが早くても、NISAで投資できる上限年額は360万円まで。これが広がることはありません。つまり、2024年にNISAを始めた人が枠の復活を実感できるのは2029年以降です。例えば、2028年までに生涯非課税枠を使い切ったAさんが、100万円で買った株を2024年に売却していたとします。すると2029年は、2024年の売却により復活した100万円の非課税枠(成長投資枠)を使って、新たに投資ができます(下図参照)。
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