東京市場まとめ
1.概況
前日の米ハイテク株高を支えに、日経平均は326円高の38,106円と続伸で寄付きました。ハイテク株の戻り歩調が続いたのを支えに、日本市場では半導体関連銘柄に買いが入り、序盤から上げ幅を拡大する展開となり、一時、370円以上上げ38,150円を超える場面が見られました。しかし、その後は利益確定の売りが入ったことで伸び悩み、109円高の37,890円と上げ幅を縮めて前引けとなりました。
後場はファーストリテイリング(9983)等、主力株の一角に買いが入ったことで、日経平均はさらに上げ幅を広げる展開となり、14時20分に440円高の38,220円をつけ本日の高値を更新しました。その後は伸び悩み、上げ幅を縮小するも節目の38,000円を上回り246円高の38,027円で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が0.3%高となり、続伸で取引を終えました。
2.個別銘柄等
コニカミノルタ(4902)は5.2%高の551.8円をつけ4日ぶりに反発となりました。赤字が続いていたカメラ関連の独子会社モボティクスを売却すると発表したことで、不採算事業売却による収益改善を期待する買いが入りました。
任天堂(7974)は5.2%高の11,330円をつけ大幅続伸となりました。外資系証券が新たにゲームセクターの調査を開始し、同社の投資判断を最上位の「買い」、目標株価を13,600円に設定したことで、買いが優勢となりました。
三菱重工業(7011)は2.7%安の2,679.5円をつけ4日続落となりました。米政府が、黒海での船舶の安全航行の確保や武力行使の排除について、ロシア・ウクライナ両政府と合意に至ったと発表し、地政学リスクが後退したことから防衛関連株に売りが出ました。同様の理由でIHI(7013)は0.4%安、日本製鋼所(5631)は2.6%安で取引を終えています。
ヤクルト本社(2267)は2.8%安の2,919.5円をつけ反落となりました。2月の国内乳製品の1日当たり販売数量において、主力の「ヤクルト」シリーズの合計が前年同月比10.7%減となり、前回1月の同5.2%減からさらに減速が顕著となったことから、業績への影響を懸念した売りが出ました。
アウトドア衣料の「ザ・ノース・フェイス」を展開するゴールドウイン(8111)は7.4%高の8,514円をつけ大幅反発となりました。2025年3月期(今期)の当期純利益の見通しを従来の210億円から、市場コンセンサスを上回る240億円(前期比1.2%減)に上方修正したことを、好感する買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は2月27日以来1ヶ月ぶりに終値で38,000円を超えて取引を終えました。3月の権利付き最終日(明日27日)を前に、配当目的の買いが相場を支えた印象です。
一方で、トランプ米政権は来週4月2日に2段階の関税導入計画を検討しているとされ、これには即時発動される最大50%の関税が含まれるほか、自動車関税も即日適用する可能性があると報じられています。内容が明らかになるまで、動きづらい展開も予想され、週末から来週初にかけて持ち高調整の売りが出る可能性も考えられるでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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