東京市場まとめ
1.概況
米国株高や円安・ドル高を受け、日経平均は前日比489.93円高と堅調な寄り付きとなりました。輸出関連への買いのほか、自民党・日本維新の会の合意による高市政権樹立への期待から、前場を通して値幅が拡大し、744.31円高で前引けとなりました。
後場に入ると、為替では円安基調が強まるものの、首相就任で材料出尽くしとみた反応が優勢となり、株価は一時マイナス圏になるなど軟調で、最終的には前日比130.56円高の49,316.06円で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数は前日比変わらずとなりました。
2.個別銘柄等
フジクラ(5803)が反落し、前日比520円(3.02%)安の1万6675円となりました。自民党の高市早苗総裁の首相就任で材料出尽くしとみた短期投資家が、これまで「高市関連銘柄」との位置付けで大きく上昇していた企業の株価を売る動きが優勢となっています。高市氏は防衛力強化に加え、原子力発電の推進や半導体産業への集中投資による国産化などを政策に掲げています。これら政策に関連する企業は株式市場では高市関連銘柄と認識され、人気が高まっていました。三菱重工業(7011)は朝高後下落に転じたほか、東洋炭素(5310)や浜松ホトニクス(6965)も下落しています。
フジ・メディア・ホールディングス(4676)が続伸しています。前日比46円(1.41%)高の3,300円となりました。アクティビスト(物言う株主)として知られる米ダルトン・インベストメンツとその関連会社が20日、フジ・メディア・ホールディングスの清水賢治社長宛てに送付した書簡を公開しました。不動産事業を手掛けるサンケイビルのスピンオフ(分離)などを再度要求する内容で、企業統治の改善や株主還元などを期待した短期目線の投資家による買いが入っています。
アシックス(7936)が続伸しています。前日比187円(5.02%)高の3,910円となりました。広田康人会長兼最高経営責任者(CEO)がインドの首都ニューデリーで日本経済新聞の取材に対し、インドにおける売上高を「2026年は約140億円まで拡大したい」と述べています。広田氏は25年のインドでの売上高は100億円を達成する見込みとも明らかにしました。現地のスポーツ用品需要の取り込みが順調に進んでいるとの見方から買いを集めています。
人工知能(AI)関連のコンサルティングサービスを手掛けるJDSC(4418)が制限値幅の上限(ストップ高水準)となる前日比300円(27.75%)高の1,381円となりました。20日昼に、ソフトバンク(プライム、9434、SB)と資本業務提携すると発表し、同日はストップ高水準となる1,081円で取引を終えていましたが、きょうも連日でSBとの提携を材料視した買いを集めています。
VIEW POINT: 明日への視点
国内相場は、これまで国内政治への思惑が先行していた局面に一区切りがつき、来週以降国内企業決算の本格化や金融政策決定会合を控える局面に入ります。米国でも決算発表が本格化するなか、期待先行の相場からファンダメンタルズの検証段階へと軸足が移りつつあり、値幅を伴う上下動を経て、徐々に落ち着きを試す展開が見込まれます。
(マネックス証券 インベストメント・ストラテジーズ 塚本 憲弘)
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