東京市場まとめ
1.概況
日経平均は823円安の53,023円と大幅反落で寄付きました。日米当局が連携し、為替介入の準備段階にあたるレートチェックに動いたと伝わり、ドル円が急騰したことで輸出関連銘柄の売りが優勢となりました。序盤は方向感に欠ける値動きとなるも、徐々に下げ幅を拡大する展開で、前場は1,034円安の52,812円で前引けとなりました。
後場も基調は変わらず、下げ幅を拡大すると14時6分には52,656円をつけ本日の安値を更新しました。後場の後半は持ち直し、下げ幅を縮小するも節目の53,000円には届かず、最終的に961円安の52,885円で3営業日ぶりに反落となりました。
TOPIXは77ポイント安の3,552ポイントで3営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が9ポイント安の719ポイントで反落となりました。
2.個別銘柄等
メルカリ(4385)は一時12.2%高の3,412円をつけ昨年来高値を更新しました。急速に円高・ドル安が進行し、輸出関連株が軟調に推移する中で国内サービスが主力の同社株が買われました。また2月8日に控える衆議院選挙では各政党が消費税減税を掲げていることなどから、先行きの消費への期待感も買い材料となりました。
富士通(6702)は7.8%安の4,037円をつけ大幅反落となりました。23日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で最上位の「バイ(買い)」から真ん中の「ニュートラル(中立)」に、目標株価は従来の4,550円から4,500円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。
ニデック(6594)は4.1%安の2,281円をつけ3営業日ぶりに反落となりました。26日、米ブルームバーグ通信が、複数の関係者の話として「ニデックが28日にも日本取引所自主規制法人に改善計画書を提出する」と伝え、思惑的な売買が広がり、荒い値動きとなりました。
中古車買取・販売のガリバーを運営するIDOM(7599)は一時13.9%高の1,560円をつけ、昨年来高値を更新しました。23日、毎年2月末と8月末時点の株主名簿に3回以上記載があり、100株以上保有している株主を対象に株主優待を導入すると発表し、好感した買いが入りました。
テクノホライゾン(6629)は一時ストップ高水準となる25.2%高の1,489円まで上昇しました。23日、2026年3月期(今期)の最終損益が11億円の黒字(前期は6億1600万円の赤字)になりそうだと発表し、従来予想の4億5000万円の黒字から上方修正をしたことや、今期の年間配当を従来予想から7円積み増し1株あたり20円としたことなどを好感した買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
ドル円の急騰を受け、日本市場は全体的に売りが優勢となりました。ドル円相場は一時153円台をつけるなど円高基調が続いており、今週は為替介入への警戒感からボラティリティーの高い相場となる可能性があります。明日に向けては主だった材料に乏しい公算が高く、引き続き為替動向をにらみながら、節目となる53,000円近辺での推移が見込まれます。一方で本日も後場の安値圏では押し目買いが見られており、衆議院選挙を前に下値は底堅い展開となることも予想されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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