【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 48,892.47 ▼179.09 (1/30)
NASDAQ: 23,461.82 ▼223.30 (1/30)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って下落となりました。トランプ米大統領が米国時間1月30日にFRB(米連邦準備制度理事会)の次期議長にウォーシュ元FRB理事を指名し、新議長の下で市場の想定ほど利下げが進まないとの見方から売りが出ました。
ダウ平均は小幅安で取引を開始すると、中ごろにかけて下げ幅を拡大する展開となりました。次期FRB議長が市場の想定ほど積極的なタカ派ではないとの見方から、就任以降での利下げペース鈍化が意識されたほか、月末とあって利益確定の売りも重荷となり、ダウ平均は179ドル安の48,892ドルと3営業日ぶりに反落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は223ポイント安の23,461ポイントで続落、S&P500株価指数は29ポイント安の6,939ポイントで3日続落となりました。
2.経済指標等
2025年12月の米PPI(生産者物価指数)は前年同月比が3.0%上昇、前月比が0.5%上昇と共に市場予想を上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇しました。生活必需品が1.4%高でセクターの上昇率トップとなりました。また、エネルギーが1.0%高、ヘルスケアが0.6%高となりました。一方で7業種が下落となり、なかでも素材が1.8%安と大きく下げました。情報技術も1.3%安となったほか、金融と資本財・サービスが0.3%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中12銘柄が上昇しました。市場予想を上回る決算を発表したベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が11.8%高で大幅高となりました。また、シェブロン[CVX]が3.3%高で続き、コカ・コーラ[KO]が1.9%高、メルク[MRK]が1.8%高となりました。決算を発表したアップル[AAPL]は直近四半期の売上高が過去最高となり、2026年1-3月期の売上高見通しも市場予想を上回るも、メモリー価格の高騰などへの懸念が上値を抑え0.5%高となりました。一方でビザ[V]が3.0%安、アメリカン・エキスプレス[AXP]が1.8%安とクレジットカード2社が軟調であったほか、スリーエム[MMM]が2.1%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が3.3%高となりました。イーロン・マスクCEOが率いる宇宙開発企業スペースXが、テスラまたはAI開発企業のxAI(エックスエーアイ)との合併を検討していると伝わり、これが買い材料となりました。またNAND型フラッシュメモリーのサンディスク[SNDK]は市場予想を上回る決算が好感され6.9%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から横ばいの4.23%となりました。2日朝のドル円は155円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場は主要3指数が揃って下落となりました。FRB新議長が指名されたものの、従来市場が想定していた人物よりもハト派的でないとの受け止めから軟調な展開となりました。一方で週明けの日本市場は急騰していたドル円が155円台まで円安方向に戻していることなどから買いが優勢でのスタートが見込まれます。今週は週末に衆議院選挙の投開票が予定されているほか、任天堂(7974)やトヨタ自動車(7203)といった国内主力株の決算発表があり注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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