【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,954.74 ▼784.67 (3/5)
NASDAQ: 22,748.99 ▼58.50 (3/5)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って反落しました。中東情勢の緊迫化を背景に原油先物相場が再び上昇したことや、軍事衝突が長期化するとの懸念が強まったことが投資家のリスク回避姿勢を強めました。
ダウ平均は212ドル安の48,526ドルで寄付きました。序盤から下げ幅を広げる展開で、リスク回避姿勢が浮き彫りになると、日本時間4時32分ごろには1,162ドル安の47,577ドルまで下落し、この日の安値を更新しました。その後は持ち直し、下げ幅を縮小したダウ平均は最終的に784ドル安の47,954ドルの反落で取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は58ポイント安の22,748ポイント、S&P500株価指数は38ポイント安の6,830ポイントでともに反落しました。小型株で構成されるラッセル2000は50ポイント安の2,585ポイントで同じく反落しました。
2.経済指標等
2026年1月の米輸入物価指数は前年同月比0.1%低下し、市場予想(同0.2%上昇)を下回りました。前月比は0.2%上昇と、同様に市場予想(同0.3%上昇)を下回ったものの、前月からは伸びが加速しました。新規失業保険申請件数は、213千件と市場予想(215千件)をわずかに下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。原油高の影響でエネルギーが0.6%高となり、セクターの上昇率トップとなりました。また、情報技術が0.4%高、一般消費財・サービスが0.3%高となりました。一方で8業種が売られ、中でも生活必需品、素材、資本財・サービス、ヘルスケアの4業種は2%台の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中6銘柄が上昇しました。セールスフォース[CRM]が4.3%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アイビーエム[IBM]が2.6%高で続き、原油高を受けシェブロン[CVX]も2.1%上昇しました。一方で、ゴールドマン・サックス[GS]が3.7%安、キャタピラー[CAT]とウォルマート[WMT]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]、メルク[MRK]の4銘柄が3.5%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、前日に決算を発表したブロードコム[AVGO]が市場予想を上回る決算が好感され、4.8%高となりました。デジタル広告プラットフォームを展開するトレード・デスク[TTD]は、広告事業の拡大を目指すOpenAIが同社と協議に入ったと伝わり、18.4%高となりました。一方で、光ファイバーなどを手掛けるコーニング[GLW]は同社と技術提携中のブロードコムのCEOが光ネットワーク技術の短期的な可能性を否定したことが売り材料となり、7.0%安となりました。同業で光伝送技術に特化した通信機器プロバイダーのシエナ[CIEN]も13.0%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.03%ポイント高い4.13%となりました。6日朝のドル円は157円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
中東情勢の長期化懸念が株売り材料となり、米国市場は軟調に推移しました。これを受けて、本日の日本市場も売りが優勢でのスタートが見込まれます。また、本日は日本時間22時30分ごろに、2月分の米雇用統計の発表を控えており、内容を見定めるといった思惑から、後場は上値の重い展開も予想されます。また、米国でAIデータセンター向けの光ファイバー関連企業が売られていることも、フジクラ(5803)など国内非鉄金属セクターの売り要因となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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