東京市場まとめ
1.概況
日経平均は795円高の53,524円と、反発して寄付きました。トランプ米大統領が米国とイスラエルによるイランへの攻撃が早期に終結する可能性に言及したことで、前日の米国市場は主要3指数が揃って反発しました。この流れを受けて、日本市場も買い戻しが入り、前場は上げ幅を拡大する展開となりました。前引け直前の10時52分に1,966円高の54,694円でこの日の高値をつけました。その後も高値圏で推移し、日経平均は1,670円高の54,399円で前引けとなりました。
後場寄りからは上げ幅を縮小しましたが、徐々に持ち直した日経平均は最終的に1,519円高の54,248円で反発しました。
TOPIXは88ポイント高の3,664ポイント、新興市場では東証グロース250指数が29ポイント高の772ポイントで同じく反発しました。
2.個別銘柄等
レーザーテック(6920)は14.5%高の34,770円をつけ、3営業日ぶりに大幅反発となりました。9日の米国市場における半導体株高に加え、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に、今後12ヶ月の目標株価を従来の2万8000円から5万円へと大幅に引き上げたことが材料視されました。
小松製作所(6301)は7.9%高の7,168円をつけ、大幅反発となりました。9日、外資系証券が同社の目標株価を従来の6,100円から7,700円に引き上げたことが買い材料となりました。アナリストは「2026年3月期(今期)の営業利益は会社計画の前期比24%減の5000億円を優に上回る」との上振れの可能性を指摘しています。
アサヒグループホールディングス(2502)は1.3%安の1,606円をつけ、続落となりました。10日、2025年12月期の第3四半期決算にて純利益が前年同期比26%減の1028億円であったと発表しました。市場予想を下回ったことが嫌気され、発表後の株価は軟調な推移となりました。
情報システム開発のTIS(3626)は3.3%高の3,371円をつけ、5日続伸となりました。10日、発行済み株式総数(自己株式を除く)の8.8%にあたる2000万株、金額にして500億円を上限とする自社株買い計画を発表しました。株主還元の拡大が好感され、買いが優勢となりました。
溶接機器メーカーのOBARA GROUP(6877)は一時10.4%高の6,680円をつけ、昨年来高値を更新しました。9日、英資産運用会社のゼナーアセットマネジメントが同社株を5%超保有していることが判明し、アクティビストによる将来的な企業価値向上に向けた動きを期待した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は、2.9%高で反発しました。中東情勢の進展への期待感が買い材料となりました。一方で、後場は伸び悩んでおり、先行きの不確実性を見極めたい投資家も多そうです。明日も中東情勢に左右される展開が見込まれ、特段の進展がなければ、50日移動平均の54,287円が意識され、この近辺の一進一退での推移が予想されます。日中の材料には、2月の企業物価指数が発表されるほか、財務省の5年利付国債の入札などが予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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