【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,429.49 △305.43 (3/25)
NASDAQ: 21,929.83 △167.93 (3/25)
1.概況
25日の米国市場は主要3指数ともに反発しました。米国・イスラエルとイランの間での紛争に関する懸念が和らぎ、米国株に対する買いが優勢となりました。
米国がイランに対して15項目の和平計画を送ったと報じられるなか、投資家心理が改善し、NYダウは取引開始直後にこの日の高値となる594ドル高の46,718ドルを付ける場面がみられました。ただ、イラン側が米国による停戦案を拒否するとも伝わっていたことから、上値余地は限定的で46,196ドルまで押し戻される流れとなりました。その後、NY市場後半にかけては方向感を欠き、NYダウは最終的に305ドル高の46,429ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は167ポイント高の21,929ポイント、S&P500株価指数は35ポイント高の6,591ポイントでともに反発しました。
2.経済指標等
2月の米輸入物価指数は前月比1.3%上昇、前年比1.3%上昇といずれも市場予想(同0.5%上昇、同0.4%上昇)を上回る伸びとなりました。2025年10-12月期の米経常収支は1907億ドルの赤字と市場予想(2085億ドルの赤字)や前期(2391億ドルの赤字)を下回る赤字額となりました。
3.業種別動向
25日の米国市場でS&P500の業種別株価指数は、11業種のうち9業種が前日と比較して上昇しました。素材が2.0%高とセクターの上昇率トップとなり、一般消費財・サービスが1.2%高、ヘルスケアは1.0%高と続きました。一方、2業種が下落し、エネルギーは0.5%安、不動産は0.1%未満の下落率となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では30銘柄中21銘柄が上昇しました。シャーウィンウィリアムズ[SHW]、メルク[MRK]が2.6%高となりました。メルクについては、バイオ医薬品を手掛けるターンズ・ファーマシューティカルズ[TERN]を買収すると報じられました。続いて、アマゾン・ドットコム[AMZN]が2.2%高でした。一方、9銘柄が下落し、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が1.1%安、ナイキ[NKE]は1.0%安、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が0.8%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が7.3%高となりました。PCおよびサーバー用CPU市場の供給逼迫を背景に、CPU価格を引き上げる計画との報道が材料視されました。一方、医療機器メーカーのインシュレット[PODD]が4.2%安となりました。同社製品の一部で欠陥があったと報じられていましたが、足元では損失を被った投資家が集団訴訟を行う可能性も伝わっています。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.03%低い4.33%となりました。26日朝のドル円は159円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国・イスラエルとイランの紛争に関しては、米国が停戦に向けて前向きな姿勢を示している点は好材料とみられるものの、イランが態度を軟化させるか不透明なほか、イスラエルの対応も気がかりなところです。中東情勢を巡る先行き不透明感がくすぶるなか、株式市場は引き続き米国・イスラエルとイラン関連の新規材料を手掛かりとする神経質な展開となりそうです。
(マネックス証券 シニアアナリスト 齊藤 聡)
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