東京市場まとめ
1.概況
日経平均は503円安の51,382円と続落し取引を開始しました。中東紛争が長期化する中で、リスク回避の売りが先行しました。序盤に下げ幅を拡大した日経平均は9時19分に1,326円安の50,558円をつけ、この日の安値を更新しました。その後は持ち直し、前場中ごろには一時上昇に転じる場面が見られたものの、65円安の51,820円で前引けとなりました。
後場は再び、下げ幅を拡大する展開となりました。上値の重い展開となった日経平均は最終的に822円安の51,063円で4日続落となりました。
TOPIXは44ポイント安の3,497ポイント、新興市場では東証グロース250指数が10ポイント安の699ポイントで続落となりました。
2.個別銘柄等
古河電気工業(5801)は7.0%安の28,785円をつけ、大幅反落となりました。前日の米国市場では、同業で光ファイバーなどを手掛けるコーニング[GLW]などが売られたことに加え、中東情勢の不透明感が強まるなかで、利益確定の売りが優勢となりました。
しまむら(8227)は0.7%高の3,300円をつけ、反発しました。30日、2027年2月期(今期)の営業利益が前期比9%増の668億円と過去最高を見込むと発表しました。新たなガイダンスが市場予想を上回ったことを受けて、安定的な成長見通しを好感した買いが入りました。
デンソー(6902)は3.0%高の1,947.5円をつけ、反発しました。31日、2031年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しました。売上高8兆円以上、営業利益率10%以上、自己資本利益率(ROE)11%以上を目指すと掲げ、研究開発費などの戦略投資と株主還元に2026年度から2030年度までの累計で8兆円以上を充てるとし、高い利益目標や積極的な株主還元の見通しに着目した買いが優勢となりました。
機械商社の山善(8051)は3.9%高の1,437円をつけ、反発しました。30日、2026年3月期(今期)の当期純利益が、従来予想の71億円(前期比9%減)から90億円(同15%増)になる見通しだと発表しました。一転して増益予想となり、好調な業績見通しを好感した買いが優勢となりました。
体外診断用医薬品メーカーのタウンズ(197A)は3.7%安の496円をつけ、続落となりました。30日、2026年6月期(今期)の当期純利益が前期比10%減の56億円を見込むと発表しました。従来予想の86億円(同36%増)からは29億円の下方修正となり、減益予想に転じたことを嫌気した売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は822円安で4日続落となりました。先週トランプ米大統領がイランに対する攻撃停止を示唆するなど、紛争終結に向けた動きが見え隠れするものの、不透明感が晴れるまでは我慢の日々が続きそうです。
明日の材料には、バーFRB(米連邦準備制度理事会)理事の討論会参加やボウマンFRB副議長の講演のほか、スポーツアパレルのナイキ[NKE]の決算発表があげられます。また、国内では明日の取引開始前に2026年1-3月期の日銀短観が公表される予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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