東京市場まとめ
1.概況
日経平均は108円安の56,199円で反落して取引を開始しました。前日には2,800円以上上昇していたことから、利益確定の売りが出ました。また、イスラエルがレバノンに大規模攻撃を行い、その報復措置としてイランがホルムズ海峡を再び封鎖したと伝わったことで、NY原油先物は1バレル98ドル台まで上昇しました。中東情勢の再緊張も重なったことが売りを促し、前場は311円安の55,997円で取引を終えました。
後場は、寄付き後に一段安となったものの、その後は切り返し、徐々に下げ幅を縮小しました。後場後半には節目の56,000円台まで値を戻したものの、不透明感から上値は重く、大引けにかけては伸び悩み、日経平均は413円安の55,895円で反落しました。
TOPIXは33ポイント安の3,741ポイント、新興市場では東証グロース250指数が14ポイント安の760ポイントで取引を終えました。
2.個別銘柄等
イオン(8267)は8.2%安の1,800円をつけ、大幅反落となりました。9日、午後1時30分に2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比で微増の730億円になる見込みと発表しました。新たなガイダンスが市場予想を下回ったことが売り材料となりました。
古河電気工業(5801)は一時5.9%高の45,480円をつけ、連日で上場来高値を更新しました。8日、国内証券が同社の目標株価を、従来の3万3000円から4万8500円に大幅に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「中東情勢の緊迫化の影響を考慮しても高成長が期待できる」と指摘しています。
サイゼリヤ(7581)は13.7%安の5,820円をつけ、大幅反落となりました。8日、2026年8月期(今期)の当期純利益が前期比6%増の118億円を見込むと発表しました。従来予想の124億円から下方修正となり、市場予想も下回ったことが売りにつながりました。
エービーシー・マート(2670)は7.7%高の2,880.5円をつけ、大幅反発となりました。8日、2026年2月期(前期)の年間配当を従来予想から5円積み増し、75円にすると発表したほか、2027年2月期(今期)はさらに増やす方針としたことで、株主還元の強化を好感した買いが入りました。
LHGなどのプラン建設を手掛ける千代田化工建設(6366)は8.8%高の1,214円をつけ、大幅続伸となりました。米国とイランの一時停戦合意を受け、中東で被害を受けた液化天然ガス(LNG)プラントの復興に向けた需要が高まるとの思惑が買いを呼びました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は0.7%安で反落しました。イスラエルがレバノンに大規模攻撃を仕掛けたと伝わり、中東情勢の不透明感が再び意識されました。明日に向けて、国内では本日引け後にファーストリテイリング(9983)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)の決算発表が予定されています。イラン情勢を受け、物流・調達コストの上昇が推測される中で、2社の対応方針などに注目です。また米国では2月のPCEコアデフレータの発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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