2016年もあと残り1ヵ月ちょっと。NISAの今年の枠120万円が残っている人は、有効に活用したいところ。では、損しないためには、どのように株や投資信託を選べばいいのか。今年、NISAで買われた株と投資信託15本ずつを紹介しながら、買うべき株や投資信託の選び方、基礎知識のおさらいと損をしないための注意点を紹介しよう!
個人投資家がNISAで買っている人気の銘柄は?
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2016年も残すところ1カ月ちょっと。今年のNISA枠の“使用期限”も迫ってきた。せっかくあるものは、存分に使いたい。そこでまず参考にしたいのが今年、NISAではどんな株と投資信託が人気を集めたのかだろう。
そこでネット証券5社の個別株と投資信託のNISA買付額を調べてみると、株では高配当の銘柄に人気が集中。レバレッジ型ETFもランクインしている。
【今年NISAで買われた株】 高配当の銘柄に人気が集中! レバレッジ型ETFもランクイン |
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順位 | 市場/コード | 最低購入金額 | 株価(11/4時点)/(単元) | 配当利回り |
1位 | みずほフィナンシャルグループ | |||
東1/8411 | 2万円 | 171円 /(100株) | 4.36% | |
2位 | トヨタ自動車 | |||
東1/7203 | 57万円 | 5698円 /(100株) | 2.63% | |
3位 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | |||
東1/8306 | 5万円 | 519円 /(100株) | 3.47% | |
4位 | 三井物産 | |||
東1/8031 | 14万円 | 1391円 /(100株) | 3.59% | |
5位 | キヤノン | |||
東1/7751 | 30万円 | 2970円/(100株) | 5.05% | |
6位 | イオン | |||
東1/8267 | 14万円 | 1439円 /(100株) | 2.09% | |
7位 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ上場投信 | |||
東1/1570 | 1万円 | 1万1410円 /(1株) | ― | |
8位 | 三井住友フィナンシャルグループ | |||
東1/8316 | 35万円 | 3498円 /(100株) | 4.29% | |
9位 | ANAホールディングス | |||
東1/9202 | 29万円 | 291円 /(1000株) | 2.06% | |
10位 | オリックス | |||
東1/8591 | 16万円 | 1591円 /(100株) | 3.21% | |
11位 | ゆうちょ銀行 | |||
東1/7182 | 12万円 | 1195円/(100株) | 4.18% | |
12位 | 日産自動車 | |||
東1/7201 | 10万円 | 1012円 /(100株) | 4.75% | |
13位 | 東芝 | |||
東1/6502 | 36万円 | 364円/(1000株) | 0% | |
14位 | パナソニック | |||
東1/6752 | 10万円 | 977円/(100株) | 2.05% | |
15位 | 武田薬品工業 | |||
東1/4502 | 46万円 | 4558円/(100株) | 3.95% | |
※16年1月~9月の買付額でランキング。データはSBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券の合計。株価は11月4日時点のもの。 |
一方、投資信託では、トップ15のうちリート型が4本。インデックス型が5本を占める結果となった。
【今年NISAで買われた投信】 トップ15のうちリート型が4本 インデックス型が6本を占める |
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順位 | 運用会社 | 基準価額(11/4時点) | 上昇率 | ||
1年 | 3年 | 5年 | |||
1位 | ワールド・リート・オープン(毎月決算型) | ||||
三菱UFJ国際 | 2998円 | -12.1% | 21.8% | 83.6% | |
2位 | ニッセイ日経225インデックスファンド | ||||
ニッセイ | 1万8360円 | -7.2% | 27.0% | 109.0% | |
3位 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | ||||
ニッセイ | 1万843円 | -12.5% | ― | ― | |
4位 | ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) | ||||
日興 | 2623円 | -14.6% | 22.7% | 86.9% | |
5位 | フィデリティ・USリート | ||||
フィデリティ | 4049円 | -9.1% | 38.4% | 118.0% | |
6位 | ひふみプラス | ||||
レオス | 2万7051円 | 6.9% | 56.8% | ― | |
7位 | 日本株ハイインカム(毎月分配型) | ||||
アストマックス | 2585円 | 15.2% | 18.1% | ― | |
8位 | 日本株アルファ・カルテット(毎月分配型) | ||||
大和住銀 | 4136円 | 6.8% | ― | ― | |
9位 | SBI資産設計オープン(資産成長型) | ||||
三井住友トラスト | 1万2693円 | -7.1% | 16.3% | 72.3% | |
10位 | SMT グローバル株式インデックス・オープン | ||||
三井住友トラスト | 1万2217円 | -12.7% | 18.0% | 101.5% | |
11位 | 世界経済インデックスファンド | ||||
三井住友トラスト | 1万8097円 | -8.9% | 6.0% | 52.0% | |
12位 | eMAXIS バランス(8資産均等型) | ||||
三菱UFJ国際 | 1万6422円 | -5.6% | 13.2% | 66.3% | |
13位 | 楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)毎月分配型 | ||||
楽天投信 | 2960円 | 3.6% | 14.8% | 74.8% | |
14位 | 健次[グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド] | ||||
三菱UFJ国際 | 7636円 | -21.4% | 34.6% | 166.9% | |
15位 | eMAXIS 新興国株式インデックス | ||||
三菱UFJ国際 | 1万1605円 | -6.1% | -3.2% | 61.6% | |
※16年1月~9月の買付額でランキング。データはSBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券の合計。 |
年内に間に合わせるため、これらを参考にしてすぐに株や投資信託を買わなければ…と思った方、ちょっと待った! 焦りはケガの元だ。駆け込みで投資するにしても、商品や買い方の吟味を怠ってはいけない。特に個別株など、まとまった資金で投資する場合には、タイミングが重要だ。
「NISAは利益が非課税になる制度ですから、期待できる利益が大きいもの、つまり株式型投資信託や個別株を買うのがオトクです。ただし、あくまで“利益が出たとき”に得する制度なので、一括で買いたい人は、何を買うのか、いつ買うのかをより慎重に考える必要があります」(FPでファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん)
いくら儲けが出ても税金がかからない、という大きな魅力の一方で、NISAには損益通算ができない、非課税期間の終了時に値下がりしていると税金面で得どころか損をしかねない、という弱点もある。
NISAで買った株や投資信託を一般口座に移すと、その時点での価格が「取得価格」になる。例えば、50万円で買った株が30万円に値下がりしていたら、30万円で取得したと見なされる。そこから株価が戻ると“値上がり益”として20%の税金がかかってしまう。実際には利益が出ていないのに、だ。有効活用するには、“負けない”ための知恵が必要なのだ。
タイミングという点では、高値づかみを避けたいところ。相場全体が大きく下げたときなどが狙い目だ。米国の大統領選でも株価が一時大きく下落したが、もし世界株安が起きたりした場合は、むしろチャンスと捉えよう。
投資信託での積み立てなら相場動向も関係なし!
もちろん、銘柄や商品の選定も大切だ。さらに「どのくらいの期間保有するかや、非課税期間が終わったときにどうするか、なども考えておく必要があります」(竹川さん)。
そうした判断は荷が重いという人は、今年の枠から投資信託の積み立てをするといい。買いの時期を選ぶ必要はなく、すぐに始めてもOKだ。
さらに相場も気にしなくていい。「むしろ値動きが大きいほうが、勝てる可能性が高くなります」(FPアソシエイツ&コンサルティング代表の神戸孝さん)。積み立て投資では、株価が上がったときには買う量が少なくなり、下がったときには多くなるので、値動きが大きいほど平均取得単価が下がる、つまり安く買えることになるからだ。
では投資信託では何を買えばいいか。
「世界の株に分散投資するのが基本です。先進国株と新興国株、あるいは世界株全体に投資する、低コストのインデックス投資信託がいいでしょう。個別株やアクティブ投資信託を買いたいという人も、まずはインデックス投資信託で“ベース”を作っておくべきです」(竹川さん)
そのうえで、具体的には何をどう買うべきか。なかでも投資信託の魅力は1万円程度から買えることと分散投資が簡単にできること。積み立て投資と相性がよく、資金が少ない人や投資初心者にも向く。
種類も非常に豊富だ。ただその分、選び方が重要となる。投資商品を選ぶとき、リターンつまり儲けにばかりに目が行きがちだが、リターンが高いものは、リスクも高いということを忘れてはいけない。
ダイヤモンド・ザイ1月号では、損しないための株と投資信託の選び方と「おすすめの投資信託22と株12」を大公開! なかでも投資信託については、「日本株型」「バランス型」「リート型」「海外株型」「海外債券型」にわけて紹介している。
例えば、「日本株型」としておすすめしているのが、個性的な運用で好成績をあげるひふみ投信の「ひふみプラス」。「バランス型」では、これ1本で分散投資ができる「三井住友・ライフビュー・バランスアセット70」(三井住友アセット)や安定型でも特に低リスクな「ハッピーエイジング60」(損保ジャパン)をおすすめしている。
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【2024年10月5日時点】 2024年にスタートした新制度を解説! 「新NISA」の取扱商品や売買手数料を徹底比較! ※表内のデータは、情報更新時に公表されている「新NISA」の情報をまとめたものです。 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
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248本 | 無料 | 無料 | 1240本 | 0〜 5,0% |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
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233本 | 無料 | 実質無料 | 1164本 | 0.73〜 1.1% |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
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239本 | 無料 | 無料 | 1214本 | 0.5〜 1.0% |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
236本 | 無料 | 無料 | 1089本 | 1.0% |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
149本 | 137〜2200円 (約定代金による) |
− | 534本 | − |
【SMBC日興証券の新NISA口座のおすすめポイント】 2023年11月から投資信託情報サービス「日興の投信NISA」を開始。数多くの投資信託のなかからおすすめの21本に絞り込んでいるうえ、「なにごともバランスが大事よ」「私は世界の成長にかける」といったタイプごとに5〜6銘柄をピックアップしてくれるので、自分好みのNISA対応ファンドを選ぶ助けになる。SMBC日興証券では一部の投資信託で買付手数料が必要となるが、積立購入(投信つみたてプラン)の場合は全銘柄で買付手数料が原則無料となるので、上手に活用したい。 また、外国株式は、オンライントレードでは取引できないので注意しよう。単元未満株取引「キンカブ」は「100円以上、100円単位」の金額指定で株が買えるのがメリットで、dポイントでも株式投資ができる。「キンカブ」は売買手数料は無料で、100万円以下の買付ならばスプレッドも0%となっている(100万円超の買付時や売却時はスプレッド0.5~1.0%)。 |
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【関連記事】 ◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ! ◆IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と、多くの割当が期待できる主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣! |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
91本 | 実質無料 | − | 332本 | − |
【岡三オンラインの新NISA口座のおすすめポイント】 2024年1月4日以降、新NISA口座では、日本株の売買手数料が全額キャッシュバックされ、実質無料に(上限なし)。投資信託は従来から購入手数料が無料となる「ZEROファンドプログラム」を行っているため、一括購入、積立買付とも手数料が無料だ。投信積立については、1銘柄あたり毎月100円から。低コストの人気ファンドを数多く取りそろえている。ファンド選びに迷った場合は、各自のリスク許容度に合わせた銘柄と投資割合を提案する「投信ロボ」が心強い。また、投資信託の平均保有残高が1000万円以上(プラチナ)、3000万円以上(プレミアゼロ)の場合は、信用取引の手数料が優遇されたり、IPOの当選確率がアップするサービスも提供している。単元未満株の取引も可能で取扱銘柄数も多いが、売買手数料は約定代金2万円まで220円、3万円まで330円、10万円まで660円(すべて税込)などだ。 |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
37本 | 無料 | − | 95本 | − |
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ETF | ETF | |||
サービス手数料: 資産残高の0.693〜0.733%(年率・税込)※ |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。※1 年会費無料のクレジットカードの場合。※2 1約定ごとプランで約定金額240万円までの売買手数料。 |