日経平均株価が2万円に迫るほど株式市場が好調ななか、2017年こそ投資を始めたいと考えている人も多いのでは? そうしたなかで投資ビギナーが「投資で負けない方法」をネットで調べるのは手軽であるものの、いい情報が手に入るとは限らない。そんな人におすすめなのが「良い投資の入門書」。読書なら自分のペースで必要な知識を獲得できるからだ。では、どんな本を読めばいいか。
2016年12月31日発売の雑誌『めちゃくちゃ売れてる雑誌ザイが作った 今年こそお金持ち入門』では、投資初心者が最初に読むべき「お金持ちの教科書」を紹介! 紹介するのは、自身も億単位の運用をする経済評論家の加谷珪一さんだ。ここではそのなかから、加谷さんの解説とともに加谷さんおすすめの書籍を抜粋して5冊を紹介しよう。
投資の勉強をしたいのに「時間がない」「忙しい」
そんな人には読書がもっとも効率的!

東北大学卒業後、出版社記者、投資ファンド運用会社を経て独立。企業のオーナー社長やファンド出資者(個人投資家)など、数多くの超富裕層とじかに接する。著書にベストセラーになった『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)など多数。
「お金持ちになるための最短距離は?」と聞かれたら、私は迷わず読書と答えるだろう。
読書ほど効率よく、多くの知識を吸収できる手段はほかにない。私の知るお金持ちのほとんどが読書好きだったという現実を考えると、読書はお金持ちになるための最良の投資といってもよいだろう。
もちろん知識を得るための方法は読書だけとはかぎらない。人から直接学んだり、実際に経験してみるといったやり方もあるのだが、こうした手段は結果的に遠回りになることがほとんどである。常に最適な人から教えてもらえたり、よい経験ができるとはかぎらないからだ。
一方、読書は他人に惑わされず、自分のペースで効率よく学ぶことができる。
読書で一通りの知識を獲得してから、実地での経験を重ねていけば鬼に金棒だろう。
では、これから投資に取り組もうという人は、最初にどの本を読めばいいのだろうか。
読書のやり方は人それぞれだが、私は全体像と各論のバランスがもっとも重要だと考えている。
投資の分野であれば、株式、不動産、FXといった個別の専門知識は必須だが、それだけでは不十分なのだ。個別の知識に加えて、投資とはどのようなものなのかという全体像を理解することで個別の知識も深みが増してくる。
ここに紹介した5冊はそういった視点でチョイスしてある。
お金の全体像を解説した池上彰さんの本などから読み始めるのが標準的だが、人によって興味のある分野はさまざまである。株に興味があるなら安恒理さんの本から読み始めても一向に構わない。
ただ、私としては、ここに取り上げた書籍については、できればすべてに目を通してほしいと思っている。お金の全体像を知ったうえでの不動産投資と、そうでない不動産投資は天と地ほど違う。一方で、全体像が理解できていても、個別の具体的な知識が身についていなければ宝の持ち腐れである。
投資というのは、複数の知識が有機的に結びついてはじめて成果につながってくるものだということを常に頭に入れておいてほしい。
教科書その1『池上彰のお金の学校』
お金の常識と仕組みがゼロからよくわかる!
投資を学ぶときは、投資単体を勉強してもよいが、もっと大きな枠組みで理解したほうがよい。本書はお金や投資の基礎について、語り口調でやさしく解説してくれている。まずは、ここからスタートして全体像をつかむことをおすすめしたい。
教科書その2『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』
経済的独立を手に入れるその方法を知りたい人の必読書!
日本人のお金に対する常識を揺さぶり30万部のベストセラーとなった書籍の改訂版。本書を読めば、経済的独立が何を意味しているのかについて理解できるはず。
自分のアマタで考えることがいかに大事なのか本書を読むとよくわかる。国家は巧妙に個人からお金を巻き上げていくが、この仕組みを知ることがお金持ちへの第一歩だ。
教科書その3『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』
時代が変わっても古びないお金の原理原則を知ろう!
全世界でベストセラーになったお金のバイブル。不動産の話が中心だが、いかに生きるかを説いた人生の指南書でもある。
教科書その4『私の財産告白』
簡素な生活の中で語られた投資で忘れてはいけないこととは?
初版が1950年というマネー本の古典ともいうべき書。倹約して貯蓄に励み投資すべきという不変の法則が説かれている。
教科書その5『株の超入門書 銘柄選びと売買の見極め方』
株を基礎から学びたい人はこの本で「銘柄選び」から始めよう!
株式投資で一番悩むのが銘柄選び。株価が高いことと割高なことは違うのだが、初心者はなぜか割高な銘柄ばかり買ってしまう。また、業績がよいことと伸びていることは違うことに気づかず、好業績だが伸びない銘柄に手を出してしまうことも多い。銘柄選びの基準や相場の流れのつかみ方、経済指標の読み方など、投資の基礎がよくまとまっており初心者に最適。
2016年12月31日発売の『めちゃくちゃ売れてる雑誌ザイが作った 今年こそお金持ち入門』では、ここでは紹介しきれなかった加谷さんおすすめの書籍を他にも紹介している。効率的に投資の知識を得たい人なら、『めちゃくちゃ売れてる雑誌ザイが作った 今年こそお金持ち入門』を参考に、ぜひ加谷さんおすすめの書籍で勉強しよう!
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【桐谷さんがGMOクリック証券をおすすめする理由】 手数料の安さに魅かれて桐谷さんが口座開設をしたGMOクリック証券。また、GMOグループの株を保有する桐谷さんにとってはGMOアドパートナーズやGMOインターネット、GMOクラウド、GMOペパボなどの優待を使うことで1年間に2万~3万円の株式取引手数料が無料になるため「GMOクリック証券は積極的に使っている」(桐谷さん)。桐谷さんが利用しているのは「一約定ごと」の手数料コースだ。 |
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88円 | 106円 | 198円 | |
【桐谷さんがSBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)をおすすめする理由】 以前はライブスター証券だったが、SBIホールディングスの傘下に入ったことで2021年1月から現在の名称に。2011年に知人が講師を務める「初心者セミナー」に参加するために口座を開設したが、ちょうど2カ月間手数料無料キャンペーンを実施していたため、「2カ月間、必死で売買しました」(桐谷さん)。手数料無料キャンペーンを実施していなくても手数料はネット証券でも最安レベルなので、現在も利用している。桐谷さんが利用しているのは一約定ごとの手数料コースで、5万円までで55円、10万円までで88円、20万円までで106円(すべて税込)と「手数料が安いので使っています」(桐谷さん) |
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【関連記事】 ◆SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のおすすめポイントはココだ!~日本株現物手数料はあらゆる価格帯で最安値 ◆「SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)」の株アプリを徹底研究! 特殊注文&長期間の注文に対応。売買手数料の安さも大きな魅力! |
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◆岩井コスモ証券(少額取引が多い個人投資家に特におすすめ!) | |||
88円 (一日定額制の場合) |
176円 (一日定額制の場合) |
440円 (一日定額制の場合) |
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【桐谷さんが岩井コスモ証券をおすすめする理由】 桐谷さんが「手数料が安い」ことから、2000年頃から利用していた岩井コスモ証券。その後ワケあって他社へ株券を移管する際、スピーディーな対応をしてくれたことに恩義を感じて、現在に至るまで取引を続けている。なお、桐谷さんが利用しているのは一日定額(アクティブコース)とのこと。 |
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