農業関連のコモディティETFに
投資チャンスあり!
今日はいつもと趣向を変えて、農業関連のETFを紹介します。
パワーシェアーズDBアグリカルチャー・ファンド(ティッカーシンボル:DBA)は、大豆、砂糖、とうもろこし、小麦、ビーフなどに投資するETFです。ポートフォリオの内訳は下のパイチャートのようになっています。
同ファンドは、インベスコという運用会社のパワーシェアーズというETF部門が運用しています。年間経費率(信託報酬)は0.89%です。
過去9年に渡って
世界の穀物・食肉相場が低迷したわけ
世界の穀物や食肉の価格は、過去9年間、ダラダラ安を続けてきました。その原因を一言で言えば、供給過剰です。このため、パワーシェアーズDBアグリカルチャー・ファンドの価格もずっと右肩下がりでした。
拡大画像表示
2003年以降、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の略)ブームがあり、それらの新興国の消費者が豊かになるにつれ、「どんどん穀物や食肉の消費が増える」という強気の予想が台頭し、それが増産につながりました。
また、バイオフュエル(バイオ燃料)向けの穀物の需要も増加が見込まれていたので、農家が強気になったのです。
世界的に穀物の消費量は伸びたが
供給はそれ以上に増えてしまった
この楽観的な予想は、ある意味、正しかったと思います。なぜなら長期で見た場合、世界の穀物の消費は年率+1.8%で安定的に成長してきたからです。これにバイオフュエルなど食用以外の需要を加えると、長期での消費成長率は年率+2.2%の成長でした。
しかし、上に述べたような楽観論が台頭する中、2008年以降、世界の農家は需要を凌駕するペースで増産してしまったのです。この結果、農作物は慢性的な供給過剰に陥りました。
下は穀物の備蓄(ストック)と消費を比較したチャートですが、備蓄、すなわち余剰が増えている様子がわかります。
このような供給過剰は、穀物価格が崩れる原因を作りました。
穀物価格が崩れたので、農家の収入は2012年頃を境に頭打ちになっています。
作付面積の絞り込みなど
生産調整がようやく開始される
増産しても儲からないということがわかったので、農家は作付面積を絞り込み始めています。下はとうもろこしの作付面積です(2018年以降は米国農務省の予想)。
同じく大豆も今後、作付面積は減少すると見込まれています。
次は小麦です。こちらは一足先に作付面積の縮小がおこりました。
作付面積の縮小は、今後、穀物価格が出直る可能性を示唆しています。
穀物価格は株式市場の景気とは
無関係に変動
穀物や食肉の消費は景気に余り左右されません。すると農業コモディティーの価格を決定するのは主に農家の増産や天候要因になります。
現在は世界的に好景気で、世界の投資家は好景気の恩恵をこうむる銘柄に投資することに夢中になっています。しかし、景気はシクリカル(循環的)なものであり、好景気の後には不景気が続きます。したがって、見渡す限り好況な今、「次」に思いを馳せることが重要だと思います。
【今週のまとめ】
今後市場の回復が見込める農業コモディティには
景気後退局面でのアウトパフォームを期待
農業コモディティーの価格は、過去9年に渡ってダラダラ安でした。しかし生産調整の努力が始まっているので、今後、市況の回復が見込めます。農業コモディティーは景気に左右されないので、景気後退局面ではマーケットをアウトパフォームすることが期待されます。
【今週のピックアップ記事!】 | |
■ | 2018年に値上がりしそうな日本株の「業種」とは? アナリスト100人へのアンケートと各種データから導き出された、株価が上昇する業種を徹底解説! |
■ | ミール・キット最大手の「ブルーエプロン」を解説! アマゾンや大手流通業者もこぞって買収を検討するサブスクリプション型の「次世代ネット通販」とは? |
【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年12月2日時点】
「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社 |
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約4900銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)※買付時の為替手数料が無料/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【マネックス証券のおすすめポイント】 外国株の取扱銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」対象21銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加え、店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。また、NISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。 |
|
【関連記事】 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! |
|
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約5300銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【SBI証券のおすすめポイント】 ネット証券最大手のひとつだけあって、米国から中国、韓国、アセアン各国まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。また、2023年12月1日から米ドルの為替レートを「0円」に引き下げたので、取引コストがその分割安になった。さらにNISA口座なら米国株式の買付手数料が無料なので、取引コストを一切かけずにトレードできる。米国株を積立購入したい人には「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。また、米国株の信用取引も可能。さらに、リアルタイムの米国株価、48種類の米国指数および板情報を無料で閲覧できる点もメリットだ。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索に使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。「SBI 証券 米国株アプリ」は「米国市場ランキング」「ビジュアル決算」「銘柄ニュース」などの機能が充実している。 |
|
【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約4750銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【楽天証券おすすめポイント】 米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。さらに、2023年12月からは米ドル⇔円の為替取引が完全無料! NISA口座なら米国株の売買手数料が0円(無料)なのもメリットだ。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能で、積立額は1回3000円からとお手軽。楽天ポイントを使っての買付もできる。銘柄探しには、財務指標やテクニカル分析などの複数条件から対象銘柄を検索できる「米国株スーパースクリーナー」が役に立つ。 |
|
【関連記事】 ◆【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい! |
|
◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約2400銘柄 | 無料 |
【DMM.com証券おすすめポイント】 米国株の売買手数料が完全無料なので、取引コストに関しては割安! ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、配当狙いで長期保有する人は注意が必要だ。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に米ドルから円に交換されること。米ドルで持っておきたい人には向かないが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。 |
|
【関連記事】 ◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説! ◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介! |
|
【米国株の売買手数料がなんと0円!】 |
※ 本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。 |