米国株「フェイスブック(FB)」の投資判断は「買い」か「
世界経済と株価を牽引してきた米国IT株が、いわゆる「フェイスブック・ショック」など、2~3月に起きた2つのショックによって急落した。しかし、株価に過熱感がない今こそ、業績好調が続く米国IT株に投資するチャンスだ! そこで、発売中のダイヤモンド・ザイ7月号では、特集「2つのショックを乗り越えた! 今こそ米国IT株の買い時だ!」で、主要なIT株をプロに診断してもらっている。
今回はその中から、注目IT株の筆頭である「フェイスブック(FB)」について掘り下げた記事を抜粋。同社に投資をしてみたい人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
マーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学在学中に
立ち上げたサービスが全世界に広がった!
まずは「フェイスブック」の創業者について紹介しよう。
創業者兼会長兼CEOを務めるのは、かの有名なマーク・ザッカーバーグ氏。ハーバード大学在籍中の2004年に、ルームメイト数名とFacebookの前身を立ち上げ、このサービスを全米の学生が支持したエピソードはあまりにも有名。
一般ユーザーにも開放したのは2006年だが、瞬く間に全世界でユーザーを獲得するように。なお、保有資産が7兆円を超える大富豪でもある。
「フェイスブック」が手掛ける事業について改めて復習すると、大きな柱となっているのは、社名と同じ名称の世界最大の交流サイト(SNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の運営だ。2018年3月期末時点での月間アクティブユーザー数は22億人を超える。
フェイクニュースや、個人情報の流出など、同サービスに対する風当たりが強まっているが、広告収入は好調で営業利益率は46%と高く、高成長が続いている。
効率的に広告を表示できるスキームが支持されて、
莫大な広告収入を稼ぎ出すように!
「フェイスブック」の利益の源は、広告によるもの。「フェイスブック」の登録者の多くは、実名で住所や職業など、さまざまな個人情報を登録している。その情報を使った効率的な広告出稿が可能なため、多くの企業が利用しており高成長が続いているのだ。
なお、「フェイスブック」(交流サイト)の運営以外にも、写真や動画を共有する若者に人気のアプリ「インスタグラム」や、世界で10億人が利用するメッセージアプリ「ワッツアップ」、VRヘッドセットなどを展開する「オキュラス」といった、多彩な事業を手掛けている。
フェイスブックの売上高は、5年で5倍に成長!
ユーザー数も世界中で急拡大し、利益も急上昇
「フェイスブック」はこの5年で売上高が5倍、利益は10倍に拡大。交流サイトのユーザー数も3年で7億人増えた。さらに、ユーザー1人当たり売上高も驚異的な伸び。滞留時間が増えることで、ネットでの売上高が増えるというサイクルができている。
さらに、今後の伸びしろについて、コンテクスチュアル・インベストメンツLLCの広瀬隆雄さんと、マンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森崇さんの見方を紹介しよう。
まず、広瀬さんはフェイスブックの株価について、「高値は195ドル、安値は174ドル」と予測。
「ニュースフィード(※友人・知人による投稿などの更新情報が一覧で表示できる機能のこと)表示の変更で成長率は鈍化するが、これはユーザー間の意味のあるやりとりを活発化させる。フェイクニュース排除での費用増も、インスタグラムや毎日1000億メッセージが送られているワッツアップの成長余地が大きい」(広瀬さん)
続いて森さんは、株価の予測を「高値は250ドル、安値は170ドル」とする。
「2018年1~3月期決算は、予想を上回る63%の増益に。ユーザー数も増えるなど、利用者情報流出問題の影響は見られなかった。モバイル広告で圧倒的地位を維持しており、広告料金の引き上げも可能だ。主力以外にも収益力を持つ事業が多い」(森さん)
プロが2人とも買い推奨であり、「フェイスブック」の株はまだまだ注目する価値がありそうだ。
(※関連記事はこちら!)
⇒原油価格70ドル突破の今、買うべき米国株はコレだ! オイルサンド開発の「サンコア・エナジー」など、オススメの「石油関連企業」3銘柄をズバリ解説!
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今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ7月号の特集「2つのショックを乗り越えた! 今こそ米国IT株の買い時だ!」から、代表的なIT株である「フェイスブック」の記事を抜粋した。特集では、主要IT株の現状や注目ポイントを解説するほか、IT株に限定せず、注目したい優良な米国株をプロが紹介。人気15銘柄の激辛診断もついているので、ぜひチェックを!
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