「メルカリ(4385)」をダイヤモンド・ザイの"辛口"人気連載「月刊 闇株新聞」が辛口分析! 気になるその結果とは?
ダイヤモンド・ザイでは、人気連載「月刊 闇株新聞」の拡大版として、「2018年・夏の要注意株10」を掲載。知名度が高いものの、実は業績が頭打ちになっていたり、将来性に翳りが見えていたりする10銘柄を、闇株新聞がズバリと名指ししている。
今回はその中の一つ「メルカリ」に関する分析を抜粋(※2018年7月10日までの情報に基づくもの。それ以降の情報は反映していない)。投資の参考にしてみてほしい!
ビジネスモデルは確立済みで、米国での成功が絶対条件!
自己資本比率は1ケタ台で、経営リスクは高めだが……
闇株新聞は、上場直後の企業を取り上げたことがほとんどない。新規上場直後の株価は「理解不能」であることが多く、さらにビジネスモデルが固まっていない企業も多く、解説しようとしても解説できないからだ。
その点「メルカリ(4385)」は、少なくとも、フリーマーケットアプリというビジネスモデルは確立されている。
「メルカリ」は前期(2017年6月期)が最終赤字。今期も、第3四半期時点ではあるが最終赤字となっており、2期連続で赤字決算となりそうだ。
また、2018年3月時点で自己資本比率は9.8%でしかない。こうみると、経営リスクはかなり高そうだ。
だが、赤字決算であってもビジネスモデルが確立されており、将来の収益化が十分に見込まれるのであれば、期待が先行しているうちに上場に踏み切り、資本基盤と現金ポジションを強化することは、決して間違っていない。
国内の儲けを海外に投入し、大きな賭けに出る!
投資するなら、海外事業の成功が明確になってから
「メルカリ」は創業直後から米国と英国に進出しているが、コストがかさむばかりで成果がなかなか出なかった。そこで一刻も早く海外市場に巨額資金を投じて、知名度を一気に上げる必要に迫られていたはずだ。何度も延期されていた新規上場で、「やっと」間に合ったといったところだろう。
米国事業への資金投入は、現在の「メルカリ」を収益面で支えている国内事業を軽視することになるが、国内事業も「ソフトバンクグループ(9984)」のような規制に守られた寡占事業ではないため、ここはあまり目くじらを立てるつもりはない。
ちなみに日本におけるフリーマーケットの規模は2017年で約5000億円、そのうち「メルカリ」の取扱いは2900億円で、国内の市場シェアは6割にも上る。
国内ではすでにシェアトップの「メルカリ」が、今後、米国で発展を遂げることができるか。その成功が見えつつある段階で投資しても遅くはないだろう。その意味で、これからも継続して観察していきたい。
(※関連記事はこちら!)
⇒メルカリ(4385)の新規上場を闇株新聞が分析、今後値上がりするか否かのポイントはここだ! 闇株新聞が徹底分析する「メルカリの将来性」
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
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21社 122社 |
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