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株価10倍になる「10倍株」の“5つのパターン”とは?5G(第5世代移動通信)関連の「アイレックス」や、小中学校向けソフト開発の「システム ディ」に注目!

2018年11月21日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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2018年10月からの株価下落局面は「10倍株」を仕込む絶好のチャンス! 株価10倍が狙える銘柄の「5つのパターン」と、そのパターンにハマりそうな銘柄をアナリストが紹介!

発売中のダイヤモンド・ザイの大特集は「今から狙う10倍株ベスト67」! 10年前の2008年10月末と2018年10月末を比較して、株価の上昇率が高かった銘柄を徹底的に調査したところ、株価が10倍になる「10倍株」には”5つの条件”があることが判明! 誌面では「小売りや外食など身近な株」「大きなテーマに乗った株」「ニッチ市場の高収益株」「時価総額が小さい株」「業績不振からの復活株」という条件別に、中長期で保有して株価10倍が狙える全67銘柄を掲載している。

今回はその中から、独立系アナリスト4人による討論「相場全体の急落時こそ”10倍株”の絶好の買い時だ!」の前半部分を抜粋して紹介しよう!

日本株が調整中の今こそ、
「10倍株」を仕込むチャンス!

──10月の株価急落で、不安を感じている投資家は多いようですが。

こころトレード研究所
坂本慎太郎さん
証券ディーラー、かんぽ生命のファンドマネジャーを経て現職。中長期投資では「低位株の大化け」が得意。メディアでも活躍中。

坂本 日本企業のファンダメンタル(業績)は変わっていないので、そんなに心配しなくても……。決算が悪い銘柄は確かに売られてますが、好決算銘柄はちゃんと買われています。

藤本 日経平均株価のPERは12倍で、歴史的に見ても安い。EPS(1株利益)が減らなければ、為替の水準も悪くないし、なんでここから下がるのって話ですよ。AI取引が増えてきて、ボラティリティ(株価の値動き)が大きくなると、急落自体をリスクとみなしてさらに売ってくるというのもあるでしょうね。

たけぞう 私も基本的には心配していません。ただ、米国と中国、さらにはサウジアラビアなども含めた資本主義国と共産主義国の貿易問題が出てきていて、そこに関しては少し気になりますね。

佐藤 米国の中間選挙が終わり、今後は11月末の米中首脳会談に向けての期待が出るのではないでしょうか。12月は米国の利上げがありそうですが、それ以降、利上げのスピードは落ちると思っています。日本株については、来期は微減益の可能性もあるので、追い風とまではいえないですが。

財産ネット
藤本誠之さん
日興証券、SBI証券などを経て現職。中小型株を中心に年間300社超の経営者とミーティング。オールアバウト株式ガイド。

坂本 そうですかね。藤本さんが言うように、PER、PBRなどの指標で見ても割高感はないし、日本株の上昇相場は終わっていないと私は思っています。中長期では、日本株が調整中の今が仕込みのチャンスでしょう。

たけぞう 日経平均株価より大きく下落したマザーズ市場の銘柄を信用取引で買っている個人投資家には、今回の下落相場は特に厳しかった。かなり追証(おいしょう)が発生したと聞いています。でも、こういうときは業績がいい銘柄も一緒くたに売られやすいので、そこを見極められればチャンスはありますよね。

藤本 その通りだと思います。今は中小型株の大ディスカウントセール中。ここで勇気を持って飛び込めた人は、数年後に大きな利益を得られる可能性があります。あと、この先、消費増税の再々延期がもしあれば、すごいポジティブサプライズになるでしょう。まあ、ないとは思いますが(笑)。

過去の大化け株の共通点は何?
「潰れかけからの復活」と「中小型株の大化け」に注目!

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5位 ◆MonotaRO(3064)
2491円 64倍 99億円 6240億円
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順位 株価 10年間の
株価上昇率
(※)
時価総額 最新の株価
10年前 現在
6位 ◆コシダカホールディングス(2157)
1313円 62倍 17億円 1080億円
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7位 ◆GMOペイメントゲートウェイ(3769)
5480円 56倍 73億円 4071億円
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8位 ◆JACリクルートメント(2124)
2040円 49倍 17億円 842億円
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1713円 49倍 6億円 308億円
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【株価10倍の理由】日本一の地主を目指す土地特化の不動産開発。
10位 ◆コムチュア(3844)
3435円 48倍 14億円 553億円
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【株価10倍の理由】ITサービスを提供。15年間で売上は約6倍に。
※株価上昇率は2008年10月31日と2018年10月31日の株価から算出。株価と時価総額(現在)は2018年10月31日時点。


──過去10年では、株価が10倍以上になった成長株が160銘柄以上も出ました。

坂本 「ペッパーフードサービス(3053)」など、一回潰れそうになって、そこから大復活したという銘柄が目を引きます。また、2008年はリーマン・ショックもあったから全体的に株価が下がっていたし、発射台がそもそも低かったというのも10倍株が数多く出た理由ですね。

藤本 もともと時価総額が小さかった銘柄が多い。時価総額1000億円が1兆円になるのは難しいけど、10億円なら50倍でも500億円ですから。

株式アナリスト
たけぞうさん
ツイッターでは「たけぞう」の名前で情報を発信し、フォロワーは4万人超。9月に転職したばかりでマネー誌は初登場。

坂本 時価総額は、株価×発行済み株式数で計算するわけですが、たしかに上位20社を見ると100億円以上は「ZOZO(3092)」だけですね。

藤本 「MonotaRO(3064)」や「ZOZO」は、ネット通販という成長が期待できる市場で勝ち組になって成功したんだと思います。「拡大する市場での勝ち組企業」は、成長株を探すときのキーワードになる。

たけぞう やはり業績がきちんと伸びている会社ばかりですね。

坂本 特に売上高。「ペッパーフードサービス」も、まず売上が伸びてそこから注目されました。

藤本 この10年だと、インバウンド銘柄も成長しました。お菓子の「寿スピリッツ(2222)」や、2009年の上場だからランキング外ですが美容グッズの「ヤーマン(6630)」もインバウンドで株価が何十倍にもなりましたね。

──これから株価10倍を狙えそうな分野、銘柄は何ですか?

株式アナリスト
佐藤勝己さん
山一証券、フィスコを経て独立。業界裏事情に詳しく、短期的な材料と中長期的な視点を組み合わせた銘柄選びに定評がある。

佐藤 産業の構造変化に注目すると、自動車のEV化や自動運転は期待ができます。それと、人手不足を解消できる産業用ロボットも成長が見込めるでしょう。

たけぞう 私もそう思います。販路の拡大期待から「デンソー(6902)」がいいと思っていますが、時価総額が大きいので、株価2倍程度でしょうか。

佐藤 通信技術関連では5G(第5世代移動通信システム)で注目の「アイレックス(6944)」も有望。産業用ロボットというと「安川電機(6506)」や「ファナック(6954)」ですが、どちらも大型株ですからね。

坂本 株価は上がっていますが、システムインテグレーターは需要が伸びているのに、PERで見て割安な銘柄が多い。人件費がきっちり取れるようになったし、クラウド化が進んだ企業はそれが新たな収益源になっている。たとえば、小中学校向けのシステムを手がける「システム ディ(3804)」。課金ビジネスで、教育委員会が採用すれば一気に使う学校が増えるのも強みです。

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