伝説の投資家・cisさんは、なぜ株式投資で230億円もの資産を築くことができたのか? cisさん本人に、投資で勝てるようになった理由を聞いてみた!
新生活をスタートさせる人も多い新年度は、まさに株の始めどき。そこでダイヤモンド・ザイでは、巻頭特集「億を作った勝ち組から学ぶ 株入門!」を掲載! 株で「億」の資産を築いた”勝ち組の個人投資家”が先生となり、「株価が上がるネタ探し」や「高配当株の安値買い」「チャートで簡単に儲ける方法」など、実際に先生たちが株式投資で勝ってきた手法から、初心者にもマネしやすいやり方をわかりやすく解説している。
特集には、株式投資だけで資産を230億円に増やした個人投資家・cisさんも先生として登場! 今回は特集の中から、cisさんへのインタビューの前半部分を抜粋して紹介しよう!
cisさんが株で大きく勝てるようになったのは、
長期の“投資”から短期の“トレード”に転換してから
株取引で資産を230億円まで増やし、日本の個人投資家としてトッププレイヤーの一人。ツイッターのフォロワーは30万人。初の著書『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』が発売1カ月で12万部突破。
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──株を始めたきっかけは何だったんでしょうか。
cis 僕は大学生のときには得意のパチンコで稼いだ貯金が2000万円ありました。就職を考えるようになって2000万円じゃ人生変わらないけど3億円あったら趣味を仕事にできるなというのはありました。その後、競馬で大負けして1000万円を失った。そこで「投資」で勝負することにしたんです。当時、金融ビッグバンで証券会社の手数料が自由化されたことも大きかったです。
──初期は割安株に投資するスタイルだったようですね。
cis はい、割安株を買って長期で投資するスタイルでした。負け続けて口座の残高が104万円にまで減りました。でも株は3年間は続けてみようと思っていました。
──途中で短期トレードに転換してから資産が飛躍的に増えていきました。どうしてだったんでしょうか。
cis 「2ちゃんねる」の株板のオフ会に参加したのがきっかけです。億単位で勝っている人ほど、短期の値動きを追っていた。それで僕も短期トレードに変えました。“投資”から“戦って勝つ”という考え方に変えたんです。驚くほど勝てるようになり資産が大きく増えていきました。
──cisさん自身はどこが優れていたから、ここまで資産を増やせたと分析していますか。
cis ずっと続けたことです。相場は日々変わるギリギリの勝負。不思議なバブルも起こるし、変化があって知的好奇心が尽きなかった。長いこと楽しみながら時間と労力を費やすことができました。
時代と運もあります。2000年以降でないとネット証券で短期トレードできなかった。逆にこの先はコンピューターが技術介入してきて人の手では勝てなくなるかもしれない。生まれるのがあと50年遅ければこんなに稼げなかったと思います。
「投資が一番楽しかったのは
資産が2000万~3000万円の頃」(cisさん)
──いまや株で資産は230億円に。いつごろがいちばん楽しかったですか。
cis いちばん楽しかったのは資産が2000万~3000万円くらいのときです。いまは資産が大きくなりすぎて出来高が小さい銘柄には手を出せませんが、2000万円くらいだと値動きさえあれば、ほぼすべての銘柄を買いの対象にできます。毎日10万円、20万円と利益が出るのもうれしかったですし。
──逆に資産がそれだけあって、株をやめるつもりはないですか。
cis 大学を出た後に3年間サラリーマンをやりました。取引先のライン工になり1動作50銭です。肩は凝るし、腰は痛くなるし、時間は長い。1日1万円稼げるかどうか。それを経験していると、いまは天国状態でもったいなくてやめられません。
いま米30年国債が年利2.5%で資産が200億円とすると利息だけで年間5億円が入ってきます。それ以上に稼げなければ米国債を買って寝ていたほうがいい。
──でも株に投資する限り、資産が目減りする可能性もありますよね。
cis 稼いだときの人生の選択の広がりと、失ったときの選択肢の狭まりは意識するようになりました。200億円持っていて400億円になっても大して人生変わらないけど、1億円を切ったら相当つらいですよね。いまは昔よりリスクを取らなくなっています。
【※cisさんの記事(第2弾)はこちら!(2019年3月20日公開)】
⇒伝説の投資家・cisさんが語る「株で勝つために必要な“3つの鉄則”」とは? 資産230億円を実現したcisさんの「シンプルだけど大事な“株の鉄則”」を心に刻め!
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