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ライドシェアリング企業の「リフト(Lyft)」が
IPO(新規上場)! ライバルであるウーバーより
成長性が高くバリュエーションが割安な要注目銘柄!

2019年3月25日公開(2022年3月29日更新)
広瀬 隆雄
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リフトは、ウーバーより高い成長性をみせる
注目のライドシェアリング企業

 ウーバー(Uber)のライバル企業であるリフト(ティッカーシンボル:LYFT)がIPO(新規株式公開)します。

 リフトは、スマホからカンタンにクルマを呼べるライドシェアリング企業です。米国のライドシェア市場は、ウーバーとリフトがほぼ独占しています。

 リフトのマーケットシェアは、2016年12月の22%から2018年12月は39%へ伸びました。つまり、近年はリフトの方がウーバーより急成長しているのです

 ウーバーとリフトは、基本、同じサービスを提供しています。しかし企業戦略的には、ウーバーが積極的にあれこれ手を出しているのに対し、リフトは米国内だけ、しかもライドシェアリングやスクーターなど運輸に関するサービスだけに専心しています。

 リフトは、ホスピタリティー志向のオーセンチックなブランドをめざしています。サンフランシスコに本社を置き、全従業員は約4800人です。

リフトは未だ赤字ではあるが
利用客数もライド数も右肩上がり!

 リフトは、2012年に創業して以来、累計で10億回のライド数をこなしました。ドライバー登録者数は190万人です。利用客数は右肩上がりで伸びており、2018年は3070万人の乗客を運びました。

 ライド(賃走)数も順調に伸びています。

 リフトの顧客は繰り返しリフトを利用しているため、顧客当り売上高は漸増しています。

 2018年中には81億ドルの運賃を売上げ、そのうち運転手に支払われる報酬を除いたリフトの取り分は22億ドルでした。

 リフトの料金に占める会社取り分の比率は、だんだんUPしており、2018年は27.2%でした。

 なお、ウーバーの料金に占める会社取り分の比率は、22.6%でした。

 リフトは未だ赤字です。過去3年の業績は下のチャートのようになっています。

 2018年末現在、直接費用が売上高に占める割合は54.8%、研究開発費が売上高に占める割合は14.3%、セールス&マーケティング費用が売上高に占める割合は32.7%、一般管理費が売上高に占める割合は20.8%です。

 リフトのシステムは、アマゾンのAWS(アマゾン ウェブ サービス)を利用しています。

リフトの投票権は経営陣が握っているものの
持ち株金額では楽天が筆頭株主

 リフトの経営陣は、ローガン・グリーンCEO、ジョン・ジマー社長などから成っています。彼らは投票権の多い「クラスB株式」を持っていることから、投票権の49%を支配しています。

 株主としては、楽天が3139万株(13.05%)を保有し、エコノミック・インタレスト(=投票権ではなく持ち株金額)で筆頭株主となっています。

 その他の出資者は、ゼネラル・モーターズが1866万株(7.76%)、フィデリティー投信が1854万株(7.71%)、アンドリーセン・ホロウィッツが1504万株(6.25%)、アルファベットが1283万株(5.33%)となっています。

リフトの取引開始は3月29日の予定
バリュエーションは8.4倍でウーバーよりも割安!

 今回の売出し株数は3077万株で、売出し価格は62〜68ドルです。値決めは3月28日引け後で、取引開始は29日の予定です。

 売出し価格の中値で計算すれば、約20億ドルを調達することになります。ディール後の発行済み株式数は2.84億株で、時価総額は185億ドルです。

 これらから計算すると、時価総額対売上高比率(PSR)で8.4倍のバリュエーションだと考えることが出来ます。これは急成長企業としては珍しくないです

 ライバルのウーバーもいまIPO準備を進めており、早ければ4月頃にロードショーをキックオフすると見られています。なおウーバーは、時価総額1100億ドル、時価総額対売上比率(PSR)で9.7倍のバリュエーションで上場準備が進められていると噂されています。

 冒頭で、リフトがウーバーに対してマーケットシェアを伸ばしつつあることを説明しましたが、実際のところ売上高成長率では、リフトの方がウーバーより2倍近い成長をしているはずです。

 そう考えると、リフトのPSRがウーバーのそれより低いというのは割安だと思います

【今週のまとめ】
ライドシェアリング業界トップのウーバーより
2位のリフトの方が期待度は高い!

 リフトはライドシェアリング第2位の企業です。しかし、ライバルのウーバーより急成長しています。また、IPOのバリュエーションはウーバーより割安となっています。そのため、要注目のIPOと言えます。

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