「完璧な決算」を発表した最強の3銘柄を
年末年始の相場に向けた中核銘柄に!
米国の株式市場では、「年末・年始に小型株が強い」というジンクスがあります。問題は「どの銘柄で勝負する?」ということです。
先週、クラウドストライク(ティッカーシンボル:CRWD)とズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ティッカーシンボル:ZM)、オクタ(ティッカーシンボル:OKTA)の3社が相次いで決算発表し、それぞれ完璧な内容でした。
そこで、この3銘柄を年末年始の相場に向けて中核銘柄に据えたいと思います。ひとつずつ解説していきましょう。
【クラウドストライク】
次世代インターネット・セキュリティーのコア・プラットフォーム
クラウドストライクは、クラウドを通じてインターネット・セキュリティーを提供する企業です。クラウドストライクの強みは、顧客企業で発生したハッキングの事例を即時に分析し、クラウドを通じて他の顧客企業にも周知徹底することで、集団防衛体制を敷く点にあります。
クラウドストライクの顧客数が増えると、当然、分散型データベースに保存される過去の攻撃事例も豊富になり、脅威に対する防備は強固になります。このデータベースこそが、ライバル企業が真似できない参入障壁となるわけです。
いまインターネット・セキュリティー業界は再編成の渦中にあり、カーボンブラックはVMウェア(VMW)に、シマンテックはブロードコム(AVGO)に買収統合される過程にあります。
それらの企業の顧客の立場からすると、「今後もいままで通りのサービスやサポートを受けられるのだろうか?」ということが不安になります。その関係で、多くの顧客企業が、ベンダーの見直し作業に入っています。
クラウドストライクは、そのような見直しで次世代インターネット・セキュリティーのコア・プラットフォームとして選ばれています。
クラウドストライクの新製品のパイプライン(開発状況)は大変充実しています。また、ライバル企業からどんどん営業マンを引き抜いています。営業隊の生産性は高く、転職組もすぐに結果を出しています。
1件当たりの成約金額は大型化しており、セールスサイクルは加速化しています。とりわけ、連邦政府や州政府といった公的セクターからの受注が佳境を迎えています。
第3四半期(10月期)決算は、EPSが予想-12セントに対して-7セント、売上高が予想1.19億ドルに対して1.25億ドル、売上高成長率が前年同期比+88.4%でした。
ARR(アニュアライズド・リカーリング・レベニュー)は、+97%の5.02億ドルでした。
営業キャッシュフローは、大きく黒字転換しています。
顧客数も順調に伸びています。
第4四半期のEPSは予想-11セントに対して新ガイダンス-9〜-8セントが、売上高は予想1.27億ドルに対して新ガイダンス1.36億~1.386億ドルが提示されました。
クラウドストライクは、いまソフトウェア/インターネット・セキュリティーの分野で一番勢いのある会社だと言えると思います。
クラウドストライク(CRWD)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
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【ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ】
悲観的な声も多いが、いまのところ業績が鈍化する兆しはなし!
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、クラウドを通じてビデオ・カンファレンスのサービスを提供している会社です。
第3四半期(10月期)決算は、EPSが予想3セントに対して9セント、売上高が予想1.56億ドルに対して1.666億ドル、売上高成長率が前年同期比+84.9%でした。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、すでにフリー・キャッシュフローで黒字化しています。
残存パフォーマンス義務(受注残のようなもの)も安定的に伸びています。
顧客数の伸びは以下の通りです。
第4四半期のEPSは予想4セントに対して7セントが、売上高は予想1.67億ドルに対して新ガイダンス1.75億~1.76億ドルが提示されました。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズに対しては、「いずれ成長率は鈍化する」という悲観的な声が多いです。しかし、これまでに発表された決算ではすべてガイダンスが上方修正されており、業績が鈍化する兆しはありません。
⇒ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)の最近株価はこちら!
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。拡大画像表示
【オクタ】
過去の業績により、投資家から厚い信頼を獲得
オクタは、ネットにアクセスするユーザーのIDをクラウド上で一元管理することで、業務の効率を高めるとともにセキュリティーを強化するサービスを提供しています。
第3四半期(10月期)の決算は、EPSが予想-12セントに対して-7セント、売上高が予想1.44億ドルに対して1.53億ドル、売上高成長率が前年同期比+45.0%でした。
RPO(残存パフォーマンス義務)は+68%の10.3億ドルでした。これは、向こう12カ月の間に売上高に計上されます。
顧客数も順調に増えています。
4四半期のEPSは予想-7¢セントに対して新ガイダンス-5〜-4セントが、売上高は予想1.53億ドルに対して新ガイダンス1.55億~1.56億ドルが提示されました。
オクタはいまだに一度も四半期決算で「とりこぼし」がありません。その関係で、投資家から厚い信頼を獲得しています。
オクタ(OKTA)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
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【まとめ】
年末年始に向けて「ラウドストライク」「オクタ」
「ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ」の3銘柄に期待
年末から年始にかけては、小型急成長株が見直されやすい時期です。素晴らしい決算を出したクラウドストライク、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、オクタには妙味があります。
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