「中国関連銘柄」は投資対象から外すべき
それでは世界の経済活動の中で、具体的にどの分野が中国の生産調整の影響を受けやすいのでしょうか?
中国が今までのペースで生産活動をしなくなれば、その原料となる素材や部品の需要成長が鈍化すると思われます。具体的には鉄鉱石や石炭の消費の成長率が下がるということです。
次に銅などの工業コモディティの消費もブームが終わると思われます。建設機械や工作機械に対する需要も減退するでしょう。エネルギーの消費も以前ほどは伸びないと予想されます。
そこで投資戦略ですが、皆さんが簡単に実行できることの1つは、俗に「中国関連銘柄」と呼ばれる、中国での売上比率の高い企業や、中国の存在によって市況が左右されやすい素材、あるいは景気循環型の株を避けるということだと思います。金属・非鉄金属、化学、機械、商社、海運などがすぐに頭に浮かぶ業種です。
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