スゴ腕の個人投資家たちは「コロナ・ショック」発生時にどう行動したのか? 著名な勝ち組投資家+一般の個人投資家=全1272人への取材&アンケートの結果も公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ7月号は、特集「コロナ・ショックの【個人投資家】悲喜こもごも&売買顛末記」を掲載! この特集では、これまでダイヤモンド・ザイに何度も登場してくれた有名個人投資家や一般の個人投資家など、全1272人の個人投資家に取材やアンケートを敢行! 歴史的な大暴落となった「コロナ・ショック」発生時の「投資行動」や「売買した銘柄」「投資成績」などを聞いている。株主優待名人・桐谷広人さんにも「コロナ相場で儲けた&損した株」を聞いているので、投資の参考になるはずだ。
今回は特集の中から、“億”の資産を築いたスゴ腕投資家たちの「コロナ相場」にどう対応したかが一目でわかるチャートを公開するほか、個人投資家アンケートの結果も一部抜粋。「コロナ・ショック」で損をした人は、ほかの個人投資家の投資行動を参考にして、次の大荒れ相場に備えよう!
(※アンケート結果は、2020年4月17日~20日にクロスマーケティングの協力で実施した個人投資家921人へのアンケートや、3月21日~4月20日に実施したザイクラブのアンケート回答者351人のコメントなどを集計したもの)
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暴落を察知して先手を打った人もいれば、通常運転を続けた人も!
桐谷さんなど“億トレーダー”たちのコロナ相場における行動を紹介
「コロナ・ショック」が表面化したのは、日経平均株価が一時1000円超も下落した2月25日。それから1カ月弱の3月19日には一時1万6358.19円まで急落した。以下は、そんな「コロナ・ショック」前後の日経平均株価の値動きを表すチャートに、有名投資家のとった行動の一部を反映したものだ(各投資家のプロフィールや、「コロナ・ショック」時の行動の全貌は、ダイヤモンド・ザイ7月号を参照)。
新型コロナウイルスの問題が顕在化してきた1月末あたりから、株式市場の変調を感じ取っていた人もいるかもしれないが、実際に株価暴落前に資産を守る行動をとれなかった人が多いはずだ。しかし、過去に何度もダイヤモンド・ザイに登場したことがあるスゴ腕投資家の中には、かなり早い段階で相場に違和感を覚えて、急落を回避した猛者もいる。
たとえば、割安成長株投資をメインとするすぽさんは、米国株がバブルになっていると見て、1月28日の段階で早々とすべての株を現金化した。やはり割安成長株投資が中心のはっしゃんさんは、株価が業績ではなく、新型コロナウイルスの感染者数に連動する「有事の相場」になったと考え、2月21日までにほとんどの株を利益確定した。高配当株投資がメインのv‐com2さんやwannyan07さんも、新型コロナウイルスの悪影響が大きい株を早めに売り、損失を最小限にとどめることに成功している。
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一方、急落中に積極的に取引して儲けた投資家も。夕凪さんは、多くのJリートが急落する中で高値にとどまっていた物流系リートを空売りし、ストップ安をつけてから買い戻して利益を出した。同じJリートでも、まつのすけさんは急落直後に住宅系リートを大量に買い、狙い通りにリバウンドしたところで売却して利益を得ている。
同じく急落後の安値で買って儲けたのが、株主優待投資家であり、バリュー投資家でもあるようこりんさんだ。ようこりんさんは、外食株の串カツ田中ホールディングス(3547)が店舗休業を発表してすぐに購入。株価が反発した数日後に売り、50%の利益を得た。
緊急事態の中でも、通常運転を続けていた投資家もいる。中長期投資家の弐億貯男さんは、保有株を売らずに、成長株を1銘柄だけ新規に購入。主に株主優待株や高配当株に投資しているmtipsさんは、「巣ごもり消費」関連のテーマ株などに投資する一方で、以前から狙っていたという株主優待株を着々と獲得した。
また、割安成長株への投資が得意なDAIBOUCHOUさんは、普段から機動的に現金比率と投資先を変えているが、暴落時には「ウィズコロナ株(新型コロナウイルスと“共に生きること”を前提とした世の中で、成長が期待できる株)」に投資することで、資産を回復させている。このように、スゴ腕投資家たちの「コロナ・ショック」時の対応は、意外なほどバラバラだった。
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アンケートによると、約8割が「コロナ・ショック」で資産減!
ただし、安値で積極的に買おうと考える個人投資家が多かった!
ここからは、個人投資家1272人を対象に実施した、アンケートの結果を一部抜粋して紹介。アンケートでは、コロナ相場に関してさまざまな質問を投げかけているが、まずは「コロナ相場で資産は増えた? 減った?」という設問の回答から紹介しよう。
2月中旬の「コロナ・ショック」から、4月中旬までの成績については、資産が減ってしまった人の割合が、株も投資信託も約8割に上った。世界的にマーケットがクラッシュした状況だったので、資産が減った人が圧倒的に多いのは当然だろう。
どのくらい資産が減っているのかといえば、「株も投資信託も、日経平均株価と同程度の10~20%の減少」と回答したのが全体の約3割。株の成績については、「20%以上減少してしまった」という人が全体の約4割にも上り、コロナ・ショックの爪痕が大きいことがわかる。投資信託の成績については、「20%以上減少した」という人の割合が全体の3割程度となった。
続いて2番目の設問では、「『コロナ・ショック』後に金融商品を買った(あるいは買い増しした、買う予定がある)人は、どのような商品を選んでいるのか」を聞いた。
ご覧のとおり、圧倒的に多かったのが「値上がり狙いの日本株」だった。続いて多かったのは「配当狙い」や「株主優待狙い」の日本株。この結果からもわかるように、株価が下がった日本株への注目度が高かったようだ。また、少数派ではあるが、底値からの反発を狙って相場の上昇幅の数倍の儲けを狙う、「ブル型」のETFや投資信託を買う人もいた。
一方、「『コロナ・ショック』で売った(売る予定がある)金融商品は?」という設問の回答は以下のとおり。
「売った」「売る予定がある」金融商品もまた、「値上がり狙いの日本株」が多かった。ちなみに、アンケートでは、コロナ相場で株を売買したかどうかも聞いているが、売買した(するつもりがある)と回答した人は全体の約半分の52%。そのうち、利益確定や損切で売却した人は4分の1程度であり、守りの売却をするよりも、下げたところで積極的に買おうと考えた人が多かったことがわかる。
さて、ここまで「コロナ・ショック」時の億トレーダーや個人投資家の行動の一部を紹介してきた。ダイヤモンド・ザイ7月号の特集「コロナ・ショックの【個人投資家】悲喜こもごも&売買顛末記」では、億トレーダーたちの「コロナ・ショック」時の売買顛末記や、株主優待名人・桐谷広人さんのコロナ相場で得した株・損した株なども取り上げているので、誌面も併せてチェックしてほしい!
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ほかにも、「コロナ・ショック」で注目度が増している金(ゴールド)にスポットを当てた「財産を守るための金(ゴールド)投資」「コロナ禍で株主総会はオンライン参加が増加!」「最新決算でわかった【強い株】」「ネットの中傷と戦うときのお値段」「自腹でガチンコ投資!【AKB48】株ガチバトル」など、読みごたえのある特集が盛りだくさん!
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