株価急落時に「損失を回避(=ヘッジ)するワザ」を公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ8月号の大特集は、「損を減らす! 下落で儲ける! 急落で勝てる【38のワザ】」! 新型コロナウイルスの影響で、世界的に株価の動きが読みづらく、油断できない相場が続いている。そこで、この大特集では、急落時こそ守るべき“投資の基本”や、トレンドを見極めるためのチャートの読み方、損失を小さくする投資手法などをピックアップ。全部で38の“ワザ”として紹介している。
今回は、この大特集の中から「損失を小さくする投資手法」を一部抜粋! 特集内では「初心者向き」「中級者向き」「上級者向き」の3つの難易度別に「損失を回避(=ヘッジ)するワザ」を掲載しているが、今回は「初心者向きのヘッジワザ」3つを厳選して紹介!
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損失を小さくするワザ【1】ヘッジの種類と難易度を知る!
初心者は迂闊に信用取引などに挑むと、むしろ大損する可能性大
株価急落の局面で、損失をヘッジ(回避)するワザはたくさんある。チャートなどを見ながら、急落を予測して持ち株を売るのが最良の方法だが、「配当や株主優待を受け取りたい」といった理由で、持ち株をなかなか手放せない人もいるだろう。そんなときは、“ヘッジ効果”のある金融商品を株と組み合わせて持つと、損失をある程度限定することができる。
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ヘッジの基本は、株と値動きが異なる金融商品などにも資産を振り分けることだ。しかし、ヘッジ効果のある金融商品や投資手法は、難易度が低いものから高いものまで多種多様なので、以下にレベル別でまとめた。
中・上級者向けには、リスクが高い金融商品や投資手法も含まれるので、仕組みをよく理解せず、いきなり挑戦するのは避けよう。また、信用取引や先物取引は、「売り」から入ることもできるのが特徴。値下がりが予想される局面でも利益を出せる非常に有効な手法だが、リスクも高い。株価が反転上昇したら、逆に大きな損を被る可能性があるからだ。
百戦錬磨の投資家の中にも、あえて信用取引には手を出さない人がいるくらいなので、投資経験などに自信があるとしても、慎重に判断してほしい。
損失を小さくするワザ【2】株と値動きが連動しない“金”に投資!
株と金を「9対1」程度の割合で組み合わせて保有しよう!
![ヘッジ効果のある金融商品を組み合わせよう](https://dfinance.ismcdn.jp/zai/mwimgs/a/5/-/img_a5a3899fa200b5a718a3abf7e8d326c321712.jpg)
上で紹介したヘッジ効果のある金融商品で、初心者にも買いやすいものの一つが「金(ゴールド)」だ。金は昔から「有事に強い」とされており、株価急落の局面では資金の逃避先として買われ、価格が上昇しやすい。
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実際、以下のグラフのように、株価が軟調だった2019年春~夏や、「コロナ・ショック」で株価が大暴落した2020年2~4月も、金価格は一時的に株価につられて下がる局面もあったが、基本的には株価とは逆に上昇している。
目安としては、元本割れリスクのある資産のうち、1~2割を金で持っておくのがおすすめ。投資資金が100万円で株に90万円分投資するなら、残りの10万円分は金を買う、といった具合だ。相場が落ち着いているときに買い、長期投資のスタイルで持っておくのがいいだろう。
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損失を小さくするワザ【3】リスクコントロール型の投資信託を持つ
普段は株価指数に負けることも多いが、暴落局面には強い!
投資信託の中にも、株と組み合わせて持つことでヘッジ効果を発揮するものがある。たとえば、相場の動きに合わせてリスクをコントロールするタイプ(リスクコントロール型)の投資信託が好例だ。
下の一覧は、リスクコントロール型の投資信託のうち、日経平均株価が暴落して大底をつけた2020年3月末の時点で、過去1年間の運用成績がよかったものだ。
■過去1年間の運用成績がよかった「リスクコントロール型」投資信託 | |||
ファンド名 | 1年の成績 | 3カ月の成績 | 詳細情報 |
◆ノムラ・グローバルトレンド | 14.90% | 9.43% | |
◆T&D-ロボット戦略 世界分散ファンド (愛称:資産の番人) |
11.05% | 1.89% | |
◆世界株式トレンドフォロー戦略ファンド (愛称:トレフォロLS) |
6.22% | 6.11% | |
◆野村-ダブル・ブレイン | 6.04% | -3.41% | |
◆ほくよう資産形成応援ファンド (愛称:ほくよう未来への翼) |
5.67% | 0.56% | |
◆T&D-ロボット戦略II 世界成長ファンド (愛称:あんしんロボ) |
5.63% | -6.01% | |
※2020年3月末時点。1年の成績は2019年3月~2020年3月。3カ月の成績は2020年1月~3月のもの。 |
ご覧のとおり、日経平均株価が2割も下落した2020年の1~3月の3カ月間においても、リスクコントロール型の投資信託は、運用成績がプラスになっているものが多い。
たとえば、ノムラ・グローバルトレンドや資産の番人、ダブル・ブレインは、世界中の株、債券、通貨などの「先物指数」が投資対象で、コンピューターによる運用を行っている。投資対象が先物指数なので、相場が上昇しているときは「買い」だが、下落しているときは「売り」から入ることもある。相場の後追いが基本的な戦略だ。今回の「コロナ・ショック」では、指数の下落やボラティリティ(値動きの大きさ)に反応して、投資比率を大きく引き下げたり、売りを加速させたりして好成績を残した。
ただし、リスクコントロール型の投資信託は、株価が好調なときだと、日経平均株価などの株式指数(インデックス)の成績に負けることもある。あくまで、株価が大幅に急落する局面――4年に1回くらいのペースで、株式指数に大きく勝つのが特徴だと認識しておこう。資産のうち、一定割合をリスクコントロール型の投資信託にしておけば、株価急落時に資産全体の減少をある程度抑えてくれそうだ。
さて、ここまでダイヤモンド・ザイ8月号の大特集「損を減らす! 下落で儲ける! 急落で勝てる【38のワザ】」から、「損失を小さくする投資手法」を一部抜粋した。誌面では、ほかにも初心者向けから中・上級者向けまで、急落時に負けないためのワザを多数紹介している。「コロナ・ショック」の暴落で思うように行動できなかった人は、ぜひ誌面も併せてチェックしてほしい
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