株価の「急騰」や「急落」「トレンド転換」をいち早くする察知できる、特徴的な「3つのチャートの形」を紹介!
発売中のダイヤモンド・ザイ8月号の大特集は、「損を減らす! 下落で儲ける! 急落で勝てる【38のワザ】」! 新型コロナウイルスの影響で、世界的に株価の動きが読みづらく、油断できない相場が続いている。そこで、この大特集では、急落時こそ守るべき“投資の基本”や、トレンドを見極めるためのチャートの読み方、損失を小さくする投資手法などをピックアップ。全部で38の“ワザ”として紹介している。
今回は、この大特集の中から「トレンドを見極めるためのチャートの読み方」を一部抜粋! 特集内では、「移動平均線」「特徴的なチャートの形」「過熱感」という3つのポイントに分けて、トレンドを読むワザを紹介している。ここでは「特徴的なチャートの形」になったときの、株価の方向性の探り方を紹介!
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特徴的なチャート【1】「フォロースルー」の形を意識!
3つの条件を満たしていたら、上昇トレンドに乗ったサイン
「株価チャート」は、株価の過去の動きを示しているだけでなく、今後の株価の方向性を判断する材料にもなる。方向性を判断できる特徴的なチャートの形の一つが「フォロースルー」だ。「フォロースルー」のチャートは、株価が上昇トレンドに乗ったサインとなる。グローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さんが、「フォロースルー」の形が完成する条件を挙げてくれた。
「主な条件は3つあります。1つ目は、下落していた株価が反発すること。2つ目は、その後、再び下落した際に、株価が“直近安値よりも高い価格”で、2回目の反発をすること。そして3つ目は、反発したまま直近の高値を抜くことです。直近の安値と高値は、ローソク足の“ヒゲ”でチェックを。直近高値を超えたときに『フォロースルー』の形が完成し、株価のさらなる上昇が期待できます。反発時に出来高が増えていれば、より良いですね」(戸松さん)
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⇒「ローソク足」の見方を初心者にわかりやすく解説! ローソク足のヒゲや胴体の長さをチェックして、株価の下落・上昇、トレンド転換のサインを掴もう!
下落していた株価が反発して、また下落することはよくある。肝心なのは、そこから2回目に反発した際に、どれだけ勢いがあるかだ。「フォロースルー」の条件を満たしていれば、株価の反発力が強いことを意味する。
下のMonotaRO(3064)のチャートは、「コロナ・ショック」後に「フォロースルー」の形が現れた例だ。
「コロナ・ショック」で急落後、2020年3月に1回目の反発があり、4月には直近安値より上の地点で2回目の反発をしている。その反発の勢いで直近の高値を上回り、「フォロースルー」の形を完成させた。「フォロースルー」が現れたときに株を買っていたら、その後の株価上昇に乗って儲けることができたことになる。
もし、株式市場が「コロナ・ショック」後の二番底を探る展開となり、多くの銘柄が急落すれば、その後は「フォロースルー」の形を描いて上昇に転じる銘柄も出現すると考えられるため、意識してチャートをチェックするといいだろう。
特徴的なチャート【2】大幅下落日から翌2日間に注目!
下落が間を空けずに続いたら、相場が“重症”を負ったサイン
有名個人投資家で、億り人としても知られる夕凪さんは、日経平均株価が大幅に値段を下げた場合、その次の日から2日間の値動きに注目するという。
「20年以上株をやっていますが、日経平均株価が突然3~4%下がるのは、そこそこあること。ただし、最初の株価の下落から2日以内に再び大幅下落したら、相場は重症を負っていて、すぐに回復する見込みは薄いと考えるようにしています」(夕凪さん)
以下は、「コロナ・ショック」に見舞われたときの日経平均株価のチャートだ。
前日の株価から窓を空けて大幅に下落したのが、2020年2月25日。翌日は陽線が現れて上昇するが、下落の翌々日の2月27日には陰線が現れて、再び株価が下がった。これを夕凪さんは相場が重症を負ったサインと読んだ。
「続落した株価は、簡単には元の水準まで戻れません。そのため、このような状況になったときは、できる限り早く、自信のない保有株は売るようにしています」(夕凪さん)
このやり方なら、損失を膨らませるリスクを抑えられるので、マネしてみるといいだろう。
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⇒1年間で資産70%増を達成の個人投資家・夕凪さんが実践する「新高値買い」の順バリ投資手法を公開!新高値をつけた銘柄への分散投資で上昇相場に乗れ!
特徴的なチャート【3】“バブルの形”になったら株を売る!
株価が一本調子に上がり始めたら、上昇トレンドの最終局面を警戒
続いて紹介するのは、やはり有名個人投資家であるすぽさんのワザ。この記事でも紹介したが、すぽさんは2020年2月の急落直前にすべての保有株を売却、100%現金化し、難を逃れていた。
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⇒著名な勝ち組投資家は「コロナ・ショック」にどう対応したのか? 株価暴落時の投資行動や売買銘柄、成績など、個人投資家1272人へのアンケートした結果も公開
すぽさんが保有株を絶妙なタイミングで売却できたのは、チャートの形から米国株のバブルと崩壊を見抜き、日本株も下がると読んだためだ。以下に、すぽさんが研究の結果たどり着いたという、「バブルチャート」の特徴をまとめた。
まず、長期にわたって上昇トレンドを描いていること。これが「バブルチャート」の前提条件だ。上昇トレンドにありながらも、株価が上下の動きを繰り返しながら上昇しているうちは、まだいい。しかし、上下の振れ幅が小さくなり、だんだん一本調子に上昇するようになっていったら、すぽさんが言うところの「バブルチャート」の完成だ。
すぽさんによると、「バブルの形になったところに、ニュースなどで悪い刺激が入ると、急落しやすい」とのこと。実際、NYダウの値動きを見ても、「バブルチャート」が形成された後で、何度となく株価の大幅な急落が見られている。よって、株価が一本調子に上昇するようになり、「バブルチャート」形成の最終局面に入ったと見られたときは、早めに利益を確保して、急落から資産を守ることを考えるべきだろう。
さて、ここまでダイヤモンド・ザイ8月号の大特集「損を減らす! 下落で儲ける! 急落で勝てる【38のワザ】」から、「特徴的なチャートの形」になったときの株価の方向性の探り方を抜粋した。誌面では、ほかにも初心者向けから中・上級者向けまで、急落時に負けないためのワザを多数紹介している。「コロナ・ショック」の暴落で思うように行動できなかった人は、ぜひ誌面も併せてチェックしてほしい。
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