【今回のまとめ】
1.第3四半期決算発表はこれまでのところ悪い
2.25日(木)のアップル決算がヤマ場。市場の期待は高い
3.ソフトバンクによるスプリント買収はアップルにプラス
4.アップルの株価評価は決して割高でない
米国株式市場は決算発表のシーズンに入っています。先週(10月15日~19日)はグーグル(ティッカー:GOOG)、IBM(IBM)、マイクロソフト(MSFT)、マクドナルド(MCD)などの決算が相次いで発表されましたが、いずれも投資家を不安にさせる問題含みの決算となっており、これを嫌気してマーケットは軟調に引けました。
木曜日のアップル決算が正念場
今週はいよいよアップル(AAPL)の決算発表があります。同社の決算発表は10月25日(木曜日)の引け後です。
1株あたり利益(EPS)のコンセンサス予想は8.85ドル、同じく売上高の予想は362億ドルです。
前回第2四半期のアップルの決算は、市場予想を下回る、落胆すべき内容でした。

強いて言えば、ここ1年くらいのアップルの決算は、昔に比べると予想しにくくなっていると言えます。
前回の落胆すべき決算発表の後で、アナリストの予想は下がりました。

その後、「iPhone 5」が発表され、新製品発表を巡る不透明感が払しょくされたこともあり、コンセンサス予想は少し上昇しています。
なお、直近の投資家の期待を示す、「ウィスパー・ナンバー」は10.02ドルとかなり高くなっています。従って今週の決算発表ではこの数字を超えることができるかが注目されます。
アップルを巡る最近の好悪材料
懸念材料としては、iPhone5に搭載した独自開発の「マップ」に不具合があったこと、中国の下請けにおける労働争議で生産計画に影響が出たことなどが挙げられます。
その半面、アップルにとって好材料もあります。それは日本のソフトバンク(9984)がスプリント・ネクステル(ティッカー:S)の株式を取得したというニュースです。
スプリント・ネクステルはiPhoneのサービス開始では後発でした。その関係でiPhoneの取り扱いを認めてもらうために、アップルと、いわゆる「テイク・オア・ペイ」契約を結んでいます。
テイク・オア・ペイ契約とは、スプリント・ネクステルがiPhoneを売り切ることができない場合でも、約束されたユニット数を買い取らなくてはいけないという契約です。
スプリント・ネクステルのように体力の弱い企業にこのような大型契約を与えるということは、もしスプリント・ネクステルの経営が悪化した場合、アップルにも悪影響が及ぶリスクがあることを意味します。今回、ソフトバンクがスプリント・ネクステルに出資したことで、このリスクは大幅に後退しました。
決して割高ではないアップルの株価評価
アップル株に関してそれほど懸念しなくていいもうひとつの理由は、現在の株価評価がそれほど過熱していないことによります。
株価収益率で見たアップルのバリュエーション(株価評価)は、よく引き合いに出されるグーグルやアマゾンなどのライバルより低くなっています。

もう1つの株価の尺度として「エンタープライズ・バリュー対売上高比率」があります。エンタープライズ・バリュー(EV、企業価値)とは、株式時価総額に総負債額を足した数字です。なおアップルのようにバランスシート上にキャッシュがある企業は、そのキャッシュを逆に株式時価総額から引き算します。

この基準で見るとアップルは2.2倍となり、フェイスブックの半分以下となります。
まとめると10月25日(今週木曜日)に発表されるアップルの決算は、投資家の直近の期待を示すウィスパー・ナンバーが高すぎるので、それに届かなかった場合、株価下落のリスクがあります。しかしアップルの株価のバリュエーション自体はそれほど高くないので、もし売られた場合でも株価がそれほど「深く押す」ことはないでしょう。
【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
| ※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2025年12月1日時点】
「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社 |
| ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約4900銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
|
【SBI証券のおすすめポイント】 |
|
| 【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|
| ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5100銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【楽天証券おすすめポイント】 米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシアなど)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。米ドル⇔円の為替取引が0円と激安! さらにNISA口座なら、米国株の売買手数料が完全無料(0円)。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、米国株オーダーブック(板情報)、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能。米国株の貸し出しで金利がもらえる「貸株サービス」も行っている。 |
|
| 【関連記事】 ◆【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい! |
|
| ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5100銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【マネックス証券のおすすめポイント】 外国株式の取り扱い銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」の対象22銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で買付が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加えて店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。 |
|
| 【関連記事】 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! |
|
| ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5000銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【松井証券のおすすめポイント】 米国株の売買手数料は他の大手ネット証券と同水準なうえ、為替手数料は完全無料(0円)とお得!さらにNISA口座では、米国株の取扱手数料が無料に! 米国株でも信用取引が可能で手数料が業界最安水準。2025年7月から米国株のプレマーケットに対応し、日本時間18時(夏時間は17時)から取引が可能になったのもメリット。さらに投資情報ツール「マーケットラボ米国株」や専用の取引ツール、リアルタイム株価が無料、夜間での取引に便利な返済予約注文(IFD注文)、米国株専用ダイヤル「米国株サポート」や「株の取引相談窓口(米国株)」などが特徴となっている。また、米国株専用の「松井証券 米国株アプリ」は、リアルタイム株価の表示に加え、米国株の情報収集から資産管理、取引までスマホで対応可能だ。 |
|
| 【関連記事】 ◆【松井証券のおすすめポイントは?】1日50万円以下の株取引は手数料0円(無料)! その他の無料サービスと個性派投資情報も紹介 ◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」! |
|
| ◆moomoo証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約6300銘柄以上 | <現物・信用取引>約定代金の0.132%(上限22米ドル) |
| 【moomoo証券のおすすめポイント】 米国やカナダ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどグローバルにサービスを展開するネット証券。米国株には特に力を入れており、取扱銘柄数は業界トップクラス。売買手数料も大手ネット証券の4分の1程度だ(ただし売買手数料の上限は22米ドルと他社と同水準)。さらに、為替手数料が無料なので、米国株の売買コストのお得さでは頭ひとつ抜け出している。米国株に関するデータや情報も充実。最大上下60本の板情報や過去20年分の財務データ、大口投資家の売買動向など、銘柄分析に役立つさまざまな情報が無料で利用できる。24時間取引に対応しているので、日本時間の昼間にも売買が可能。1ドルから米国株を買うこともできる。取引アプリには対話型AIの「moomoo AI」を搭載。米国株の基礎知識から米国市場の動向、銘柄分析まであらゆる質問に答えてくれるので、米国株初心者には力強い味方となるだろう。 |
|
| 【関連記事】 ◆【moomoo証券のおすすめポイントを解説】米国株投資家には特におすすめの米国生まれのネット証券! プロレベルの高機能ツールやAIツールも魅力! |
|
| ※ 本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。 |



































