“資産1億円”を「夫=投資、妻=貯蓄」という役割分担で達成した個人投資家の投資術や投資対象を紹介!
ダイヤモンド・ザイ2022年1月号の大特集は「株・投資信託・ETFで目指せ1億円!」。この特集では、日本株や米国株、投資信託などで資産1億円を達成した個人投資家の実例を紹介している。今回はこの特集から「貯蓄」と「投資」の合わせ技で”億り人”となった順平さんの実例を公開!
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投資で一度は失敗したものの、投資先を模索し続けて成功!
貯蓄と並行して投資をすれば、資産が増える速度を上げられる!
今回紹介する「資産1億円」を達成した個人投資家は、関西在住の会社員・順平さん(59歳)。妻と子ども(就職済み)の3人暮らしで、趣味は夫婦でバスツアーやコンサートに行くことだという。
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順平さんの特徴は、投資だけではなく貯蓄もコツコツ続けることで、資産1億円を達成した点。夫である順平さんが投資担当、妻が貯蓄担当と、夫婦で役割を分担した。
「妻は無駄遣いをあまりせず、家計のやりくりが得意。自身のパート代は全額、そして私の給料からも、だいたい3割を貯蓄に回していました。住宅ローンの返済を終えた42歳から投資をスタート。妻からは『投資のことは自分はわからないから』と言われ、私に全部任せられました」(順平さん)
こうして2004年から、家計の余剰資金を貯蓄と投資の両方に振り分け、資産形成の元手として「入金」していった。順平さんは、ゼロから投資について勉強。最初は、誰もが知っているトヨタ自動車やソニーなどの国際優良株を買った。それと同時に、順平さん自身が不動産業界で働いているため、相場観があるJリートにも投資していったという。
そうして資産はある程度増えたが、投資を始めて4年後にリーマン・ショックが発生。株価の暴落によって、投資資金は大幅に目減りしてしまった。しかし、順平さんはここでめげずに、2008年から不動産投資にも挑戦している。そのための資金として、国際優良株は売却。一方、Jリートの安さに注目し、入金分ではJリートを買い続けた。
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「リーマン・ショック後の安値で買ったJリートは、分配金利回りが5%近くあり、価格自体もその後大きく上昇しました。Jリートへの投資で投資資金は3倍くらいに増やすことができましたね」(順平さん)
一方で、2015年から5年間、NISAの120万円枠×2人分で年間240万円ずつ投資を続けた高配当株では、失敗も経験している。
「Jリートで高利回り投資のよさに目覚めたので、高配当株を購入したのですが、株価が大幅に下落した銘柄も。5年間で受け取った配当金と含み損益のトータルリターンがマイナス、という衝撃の事実に打ちのめされました。個別株投資は銘柄選択や、買いタイミングが非常に重要。自分には向いていないと痛感しました」(順平さん)
ただ、順平さんは2018年に投資不動産を売却し、3000万円の利益を出すことができていた。利益は貯蓄の口座と投資口座に1500万円ずつ入金。そのときに、含み損が出ていた高配当株は大部分を売却した。
高配当株での失敗を真摯に受け止め、投資戦略を練り直した順平さんが新たに注目したのが、米国株だ。ただ、順平さんは個別銘柄を選ぶ目利きに自信がないため、2019年から米国株インデックス型の投資信託とETFに月50万円ずつ積立を開始。これが功を奏して、直近3年で資産を大幅に増やすことに成功している。
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投資では紆余曲折があったものの、一貫して貯蓄は継続。2021年に自宅を買い替えたことで現金は減少したが、定年前に貯蓄と投資資金の合計が1億円を超えた。
「貯蓄と投資への入金力を最大化したこと、そして、失敗にめげず投資を継続したことがよかった。投資でものすごく増やしたわけではないですが、投資なしで大きな資産をつくるのは難しいと思います」(順平さん)
まさに、継続は力なり。そして、家族と力を合わせた成果という点も見習いたい!
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