IPO株の銘柄分析&予想

2021年12月に新規上場した「IPO株」全32銘柄の中で
注目の2銘柄を紹介! AI開発のエクサウィザーズと、
事業内容に新味があるGreen Earth Instituteに注目

2022年1月27日公開(2022年6月2日更新)
ザイ編集部
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2021年12月に新規上場した「IPO株」全32銘柄の中で、投資判断が“強気”の「エクサウィザーズ」と「Green Earth Institute」について解説!

ダイヤモンド・ザイ2022年3月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるフィスコの小林大純さんが、2021年12月に新規上場した「IPO株」全32銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。今回はその中で小林さんが注目している2銘柄を詳しく紹介!
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2021年12月に新規上場した「IPO株」は全部で32銘柄!
そのうち「強気」と診断された有望株は12銘柄!

 2021年12月は32社が新規上場。例年、12月はIPOラッシュとなる時期だが、今回は約30年ぶりという多さだった(2020年12月は26社)。一因として、2022年4月の東証再編を前に、駆け込みで上場した企業もあったようだ。
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 上場件数が多いと、投資家の買いが分散し、初値は伸び悩むことになりがちだ。今回も、特に上場が集中した21~24日にこれが顕著で、12社が公開価格を下回る初値となった。さらに、2021年11月後半から、マザーズ指数が大幅に下落した影響も大きかった。「マザーズは11月半ばにいったん活況を見せたのですが、その後は一気に減速しました。市場の主力のテック銘柄が大きく値を下げています」(フィスコの小林大純さん)

 一時、有力AI関連株のFRONTEO(2158)は一時半値以下に。直近IPOでも、11月24日の上場から人気化・高騰したサイエンスアーツ(4412)の株価は、約3分の1に下落した。そのあおりを受けて、新規上場の類似銘柄も不調となった。初値が公開価格よりマイナス23%と、厳しいスタートを強いられたFinatextホールディングス(4419)が典型例だ。追証の発生などで、個人投資家の資金余力が低下したことも響いた。

 小林さんは「大幅下落したテック銘柄は、そもそも株価が過熱して、説明できない水準になっていた」と指摘する。12月のIPO株でも、初値やその後の株価が好調の銘柄は散見される。ただ、過熱感がないか見極めることが大切だ。
【※「IPO(新規公開株)」の最新情報はこちら!】
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 なお、2021年全般を振り返ると、IPO件数は125社と、2020年の93社から大幅に増えた。2022年も「100社以上は堅い」と小林さんは見る。半面で、公開価格に対する初値の平均騰落率は+56%と、2020年の+75%、2019年の+123%に比べて伸び悩んだ。

 理由の一つとして、公開価格引き上げの圧力がある。安すぎる公開価格の設定が、株価の乱高下を招いている、という批判を受けての動きだ。

 「もっとも、株式需給に左右されて変動が激しいという点は、あまり是正されていません。2022年の銘柄選びでは、業績やビジネスモデルに加え、株価の水準が類似の企業と比べて高すぎないか、という判断がより重要となるでしょう」(小林さん)

 このあとは、2021年12月に新規上場した32銘柄の中で、小林さんの投資判断が「強気」の12銘柄と、その中でも特に高く評価する2銘柄を詳しく紹介していこう。

2021年12月の【IPO株】で「強気」と診断された12銘柄!

上場日 公開価格 初値
(騰落率)
株価
(1/5)
PER
(PBR)
今後1年の
高値予想
(安値予想)
投資判断
10日  フレクト(4414・東M)
2550円 5810円
(+127.8%)
2795円 46.7倍
(21.30倍)
5000円
(2500円)
強気
【分析コメント】企業向けのDX支援に加え、SaaS型の車両管理サービスも展開。初値買いが盛上がり公開価格の2.3倍で発進。その後に反動安となったが過熱感が薄れ、来期以降の利益成長を見越せば上昇余地がありそう。
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20日  グローバルセキュリティエキスパート(4417・東M)
2800円 4020円
(+43.6%)
2543円 32.5倍
(8.07倍)
5500円
(2300円)
強気
【分析コメント】サイバーセキュリティに特化。企業・官公庁向け教育を軸とし、標的型メール訓練サービスで高シェア。2022年3月期予想ベースのPERは妥当な水準だが、業績の伸びは大きく、来期以降の利益成長に期待できる。
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21日  ライフドリンクカンパニー(2585・東2)
1535円 1427円
(-7.0%)
1042円 6.2倍
(3.78倍)
1700円
(950円)
強気
【分析コメント】清涼飲料の製造販売。ファンド売出しによる不人気と飲料市場縮小のイメージ先行で、株価はやや下げ過ぎ。高品質・低価格・大量かつ安定的な供給を強みに小売主要各社と取引を拡大しており、再評価の動きに期待。
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21日  湖北工業(6524・東2)
4000円 5300円
(+32.5%)
7270円 24.6倍
(7.91倍)
1万円
(6000円)
強気
【分析コメント】情報通信機器や自動車などに広く使われるアルミ電解コンデンサ用のリード端子、光ファイバー通信網用の光部品・デバイスを手掛ける。個人投資家の物色人気にも乗り、初値、その後の株価ともに好調。
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22日  サインド(4256・東M)
3250円 2990円
(-8.0%)
2460円 80.6倍
(30.29倍)
4000円
(2100円)
強気
【分析コメント】理美容店舗向けクラウド型予約管理システム。買いづらいPER水準だが、ネット予約の普及を追い風に、売上と利益は高成長企業として評価できる伸び。2023年3月期の業績を織込むタイミングを待ちたい。
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23日  エクサウィザーズ(4259・東M)
1150円 1030円
(-10.4%)
801円
(31.93倍)
1500円
(700円)
強気
【分析コメント】さまざまな業界や業務に関する知見・データを蓄積したプラットフォームが強みのAIベンチャー。大型IPOによる需給の悪さや赤字への懸念が先行しているが、海外投資家からの評価は高い。今期は赤字縮小へ。
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24日  ニフティライフスタイル(4262・東M)
2000円 1800円
(-10.0%)
1255円 13.1倍
(4.47倍)
2200円
(1100円)
強気
【分析コメント】不動産・住宅情報サイトが主軸。ウェブ集客支援、オンライン内見など企業向けサービスも。類似企業は株価が軟調なものが多く、同社も見直しの機運が高まりにくい状況だが、堅調な業績に対し割安感が強い。
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24日  サスメド(4263・東M)
1410円 1500円
(+6.4%)
2124円
(22.82倍)
2600円
(1400円)
強気
【分析コメント】治療用アプリで注目。開発が最も進む不眠症向けは22年2月にも承認申請を行う予定だ。上場後早々に塩野義製薬と販売提携を発表。契約一時金や開発進展による収入などは22年6月期の業績予想には未反映。
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24日  Green Earth Institute(9212・東M)
1160円 1160円
(0.0%)
1265円 169.8倍
(14.42倍)
2000円
(1100円)
強気
【分析コメント】微生物を活用した発酵技術でグリーン化学品を開発・事業化。ものづくり系バイオベンチャーの上場は目新しさがある。公開価格の1.5倍で上場前株主の売却制限が解除されるのが需給面の不安だが、期待は根強い。
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24日  CS-C(9258・東M)
1010円 1205円
(+19.3%)
1006円 37.9倍
(8.56倍)
1700円
(900円)
強気
【分析コメント】地域の店舗ビジネス向けにデジタルマーケティング支援を行う。主要顧客だったグルメ業界がコロナ禍の影響を受けるも、ビューティー業界向けが第2の柱として成長。株価は調整したが再評価の余地もありそう。
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27日  セキュア(4264・東M)
950円 2185円
(+130.0%)
1660円 60.5倍
(13.42倍)
3100円
(1300円)
強気
【分析コメント】入退室管理や監視カメラのシステムなど。中小企業から大企業まで6000社超の販売実績を持つ。無人化店舗への取組みも期待。株価は初値後に急落したが、需要の増加で業績が急成長しており人気は続きそうだ。
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29日  Institution for a Global Society(4265・東M)
1720円 2002円
(+16.4%)
1350円 414.1倍
(14.15倍)
2400円
(1200円)
強気
【分析コメント】AIを活用した人材評価システムなどを企業や学校、自治体に提供。PER水準の高さや需給面の問題から株価は軟調。だが売上が急成長中で、23年3月期以降の利益拡大に期待できる。人気のテーマにも乗る。
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※データは2022年1月5日時点。

アナリストが特に注目する2銘柄を詳しく分析!
「エクサウィザーズ」と「Green Earth Institute」をチェック

 まずは、AI開発の有力スタートアップであるエクサウィザーズ(4259)だ。

 エクサウィザーズはAIを活用した企業の課題解決や、ソフトウェア提供を行う企業。経営陣とエンジニアの質の高さは、数々の受賞歴や保有特許数、大手優良企業との取引実績からもわかる。AI・DX関連の旺盛な投資が追い風で、2022年3月期の売上高は大幅な拡大へ。足元の株価は振るわないものの、話題性は高く、今後の黒字化にも期待したい。

 続いて紹介するのは、気候変動対策やSDGsで注目されるGreen Earth Institute(9212)だ。

 Green Earth Instituteは、微生物を使ってバイオマスから化学品を作る技術を開発。2018年にはライセンス先で本格的な生産・販売を開始した。直近数期は順調に売上を伸ばしつつ、損益も改善。市場予想でも2023年9月期の黒字転換が見込まれており、これを先取りする動きが出てきそうだ。
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24社
47社
26社
80社
16社
52社
10%:1人1票の平等抽選
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※1
382万
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2022 2021 2020
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89社
21社
122社
15社
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30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
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16社
49社
15社
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