オーストラリア経済は中国と深い関係にある
今年のオーストラリアのGDP成長率は、国際通貨基金(IMF)によると3.0%になると見られています。
過去10年間の平均GDP成長率は2.95%ですので、平均とほぼ同じ成長率だと言えます。歴史的にオーストラリアの経済成長は鉱業部門の景気に左右されやすい傾向があります。その鉱業部門は、中国経済の鈍化の影響でこのところさえませんでした。
次に、オーストラリアの消費者信頼感指数は、長期の平均値とほぼ同じ位置にあります。
消費者信頼感指数を下支えしている要因としては、比較的良好な雇用市場が挙げられます。その半面、住居費の負担などが、消費者信頼感指数の頭を抑えるネガティブ要因となっています。
続いて労働市場ですが、オーストラリアの失業率は歴史的に見て低い水準にあります。
産業部門別では、オーストラリア・ドルが堅調であることを受けて製造業部門は比較的苦しんでおり、そこでの雇用は減少しています。その分、鉱業部門が好調であり、同部門が余剰の労働力を吸収しています。
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