今回の雇用統計ではどう転んでも大きな値動きは期待できない
なお、5日の金曜日には雇用統計の発表が控えています。先月は非農業部門雇用者数が17.5万人と、まずまずの数字でした。
6月のコンセンサス予想は16.9万人程度です。一方、失業率に関しては、5月は7.6%でした。6月のコンセンサスは7.5%が予想されています。
もし今回の数字がとても強かった場合、債券買い入れプログラムの縮小は、いよいよ不可避になるでしょう。でも、そのことは先の連邦公開市場委員会(FOMC)で既に織り込まれています。
逆に今回の数字がとても弱かった場合、債券買い入れプログラムが継続される可能性が強くなるので、これはマーケットの下支え要因になります。
つまり、どちらにしても今回の雇用統計発表では市場が大きく動くとは考えにくいのです。
もし、閑散相場でマーケットのボラティリティ(乱高下)が縮小するようであれば、5月22日以降にマーケットが下げた分を、じわじわ取り返すことが出来るかもしれません。
米国も「閑散に、売りなし」なのです。
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