NISA(少額投資非課税制度)の口座では、儲けた配当(分配)金や値上がり益にかかる税金がゼロになるのだから、大きな値動きや高配当が魅力の個別株がベストと思っているのならちょっと待った! 実は投資信託にこそ、NISAで勝つ大きなメリットがあるのだ。
日本株の配当利回りは高くて約4%、
投資信託なら30%超の分配利回りも!
昨年からスタートした年間100万円までの投資の値上がり益と分配(配当)金の利益の税金がゼロになるNISA(少額投資非課税制度)。NISAでは個別株もいいが、実は投資信託もスゴイ威力を持っている。個別株と違って世界中の様々な資産に、配分したい1万円単位などの切りのいい金額で投資ができる上に、高い利回りや大きな値上がり益も十分に狙えるからだ。
まずは、利回り狙いの人へのアドバイスから。NISAで人気の日本株には、武田薬品工業(4502)やみずほフィナンシャルグループ(8411)など高配当狙いの株が多い。確かにNISAでは配当金の税金もゼロなのだが、果たして利回り狙いの場合、本当に高配当株を買うのがベストなのだろうか。
というのも、武田やみずほFGの配当利回りを見ると、株価が安いタイミングでうまく買えたとしても3~4%程度に過ぎないからだ。つまり、100万円の枠をすべて高配当株で使ったとして、年間4万円の配当となり税率20%で計算すると、わずか8000円のトクにすぎない。
ここで、投資信託に目を向けてみてほしい。
投資信託の中には、海外の不動産に投資するリート型、様々な国債や社債に投資する債券型、世界中の高配当株に投資する株式型などの高利回りが狙える投資信託が多数存在する。しかも、こうした投資信託の分配金利回りは30%を超えるものも。そう、円安効果なども期待できる海外の様々な資産に投資する投資信託で、より高い利回りを狙うのが正解なのだ。
約1万円刻みでの売買ができる点も
投資信託が株より有利な大きなメリット!
さて、次は値上がり益を狙いたい人へのアドバイスだ。
値上がり益を狙いたい人にとっても、NISAは大きな味方となる。たとえば、すでに一般口座で1000万円以上の資産を運用しているような人の場合、NISA口座でもまったく同じ投資をしていても意味がない。比較的リスクが小さい投資は一般口座で行ない、リスクの高い投資をNISAに集中させるのが正解だ。
こうすることにより、大きな値上がり益に対して税金ゼロが使えることになるため、NISAのメリットを最大限に享受することが可能になる。確かに損が出た時にはNISAのメリットは消えるが、これくらいのリスクは取りたいところだ。
また、投資できる額が100万円に満たない少額しか投資ができない人の場合も同様だ。損を怖れて低リスクの投資だけでは、投資額が小さいだけに税金ゼロのメリットをほとんど受けられない。つまり、少額の投資しかできない人も、やはりNISAではある程度のリスクを取り、大きな値上がり益を狙うのがベターだ。
では、値上がり益狙いの場合、株と投資信託ではどちらがいいのか。複数の銘柄に分散投資をする投資信託より個別株のほうが大きな値上がり益が狙えるのは確かだが、投資信託も個別株ではほとんど買えない新興国株やその他の資産に投資でき、株に引けを取らない成績を狙うことが可能だ。実際に2014年の1年間で40%超も上昇したものもある。
そして、投資信託で値上がり益を狙う意外に知られていないメリットとして、利益確定売りの自由度が挙げられる。実際に値上がりした時に、株は単元株数ごとに売買するために小刻みな売却が難しい(特に1単元だけ保有している場合は、すべてを売るか保有するかの二者択一になる)。これが投資信託では、上昇に応じて約1万円刻みで徐々に利益を確定することができるのだ。
このように、利回り狙いでも値上がり益狙いでも、投資信託にはNISAでのメリットが多い。今年の投資で勝つためにNISAで投資信託を始めよう。
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
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234本 | 無料 | 実質無料 | 1176本 | 0.73〜 1.1% |
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240本 | 無料 | 無料 | 1269本 | 0.5〜 1.0% |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
238本 | 無料 | 無料 | 1130本 | 1.0% |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
149本 | 137〜2200円 (約定代金による) |
− | 540 | − |
【SMBC日興証券の新NISA口座のおすすめポイント】 2023年11月から投資信託情報サービス「日興の投信NISA」を開始。数多くの投資信託のなかからおすすめの21本に絞り込んでいるうえ、「なにごともバランスが大事よ」「私は世界の成長にかける」といったタイプごとに5〜6銘柄をピックアップしてくれるので、自分好みのNISA対応ファンドを選ぶ助けになる。SMBC日興証券では一部の投資信託で買付手数料が必要となるが、積立購入(投信つみたてプラン)の場合は全銘柄で買付手数料が原則無料となるので、上手に活用したい。 また、外国株式は、オンライントレードでは取引できないので注意しよう。単元未満株取引「キンカブ」は「100円以上、100円単位」の金額指定で株が買えるのがメリットで、dポイントでも株式投資ができる。「キンカブ」は売買手数料は無料で、100万円以下の買付ならばスプレッドも0%となっている(100万円超の買付時や売却時はスプレッド0.5~1.0%)。 |
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【関連記事】 ◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ! ◆IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と、多くの割当が期待できる主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣! |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
91本 | 実質無料 | − | 332本 | − |
【岡三オンラインの新NISA口座のおすすめポイント】 2024年1月4日以降、新NISA口座では、日本株の売買手数料が全額キャッシュバックされ、実質無料に(上限なし)。投資信託は従来から購入手数料が無料となる「ZEROファンドプログラム」を行っているため、一括購入、積立買付とも手数料が無料だ。投信積立については、1銘柄あたり毎月100円から。低コストの人気ファンドを数多く取りそろえている。ファンド選びに迷った場合は、各自のリスク許容度に合わせた銘柄と投資割合を提案する「投信ロボ」が心強い。また、投資信託の平均保有残高が1000万円以上(プラチナ)、3000万円以上(プレミアゼロ)の場合は、信用取引の手数料が優遇されたり、IPOの当選確率がアップするサービスも提供している。単元未満株の取引も可能で取扱銘柄数も多いが、売買手数料は約定代金2万円まで220円、3万円まで330円、10万円まで660円(すべて税込)などだ。 |
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つみたて投資枠 | 成長投資枠 | クレカ積立 還元率 ※1 |
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投資信託 | 株式売買手数料(税込) | 投資信託 | ||
国内株 | 米国株 | |||
37本 | 無料 | − | 112本 | − |
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サービス手数料: 資産残高の0.693〜0.733%(年率・税込)※ |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。※1 年会費無料のクレジットカードの場合。※2 1約定ごとプランで約定金額240万円までの売買手数料。 |