【2018年度版】
1万円の寄付で「ビール350ml×24本」以上は当たり前!?
「ふるさと納税」でビールをお得かつ大量にゲットしよう!
ビールメーカー各社の発表によると、「ビール」の国内出荷量は、13年連続で減っているという。さらに、2017年6月の酒税法改正で「店頭におけるビールの安売り」が規制されたことも記憶に新しい。少しでも節約するために、毎日の晩酌を「発泡酒」や「第3のビール」に切り替えて、実際に“ビール離れ”した人もいるのではないだろうか。
そのような人には、「ふるさと納税」を活用することをおすすめしたい。なぜなら、「ふるさと納税」を活用すれば、有名メーカーの缶ビールや全国各地の地ビールをお得かつ大量に入手できるからだ。しかも、自分の寄付金が自治体を救う財源になるなど、「ふるさと納税」は、自分にとっても、自治体にとっても、二重の意味でおいしい制度となっている。
そこで今年も、ザイ・オンライン編集部が「ふるさと納税」でビールの返礼品を用意している自治体を独自調査。さらに、銘柄は問わず、“寄付金額に対して、どのくらい多くのビールをもらえるか”という観点で自治体をランキング化した。
ちなみに、近年の返礼品競争の激化を受け、2017年4月と2018年4月に、総務省が全国の自治体に対して「返礼品の調達額を寄付額の3割以下にするように」などといった趣旨の通知を出していた。そのため、コストパフォーマンスもそろそろ頭打ちかと思いきや、今年は昨年よりもハイレベルな争いに。昨年は“1万円換算でビール8400ml以上”が上位入賞のボーダーだったが、これをクリアできた自治体数は、むしろ今年になって増えているのだ。
それではさっそく、2018年の「ふるさと納税ランキング~ビール編~」を発表しよう。本記事を参考にして、今年も「ふるさと納税」をお得に活用してほしい。
【ふるさと納税の基礎知識はコチラ!】 | |
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【第1位】8000円の寄付でビール8400ml!(=1万円で1万500ml)
どの銘柄のビールがもらえるか届くまで不明だが、
お得感は保証されている「大阪府泉佐野市」!
2018年の「ふるさと納税ランキング~ビール編~」第1位に輝いたのは「大阪府泉佐野市」。昨年に引き続きトップに君臨し、堂々の2連覇を達成した。
「泉佐野市」は、2018年の「ふるさと納税ランキング~シャインマスカット編~」でも第1位に輝くなど、「ふるさと納税」を活用している人には、もはや説明不要の人気自治体だ。
そんな「泉佐野市」に8000円を寄付すると「数量限定!お得なシークレットビール!!350ml×24本(=合計8400ml)」がもらえる。寄付金額1万円あたりビール1万500mlという、圧倒的なボリュームだ。
ただし、この返礼品は、ビールの銘柄を指定できず、アルコール度数4.5~5%であることしか説明されていない。何が届くか不安に感じてしまう人もいるだろうが、そんなデメリットを吹き飛ばすほど、超お得な返礼品であることは間違いないので、特にビールの銘柄にこだわりがない人は申し込んでみるといいだろう。
また、「泉佐野市」では、「エビスビール」「サッポロ黒ラベル」「アサヒスーパードライ」「キリン一番搾り」「プレミアムモルツ」といった主要なビールのほか、「水曜日のネコ」や「インドの青鬼」などのクラフトビールの返礼品も用意している。しかも、それぞれ1万円の寄付で「ビール350ml×24本(=8400ml)」と、コスパも申し分ないので、「好きな銘柄のビールが飲みたい」という人には、こちらもおすすめだ。
【第2位】3万5000円の寄付でビール3万3600ml!
(=1万円で9600ml)
「アサヒスーパードライ」や「キリン一番絞り」などの
人気ビールがもらえる「宮崎県新富町」!
続いて紹介する自治体は、第2位の「宮崎県新富町」。
人口1万7000人弱の「新富町」は、1959年に「新田村」と「富田村」が合併して誕生した自治体だ。近年は「新富町」で作られたライチを「楊貴妃ライチ」という名前でブランド化。外国産ライチの倍以上のサイズを誇る楊貴妃ライチは、「ふるさと納税」の特典にもなっており、高級ギフトとしての需要も高いという。
そんな「新富町」に3万5000円を寄付すると「ビール350ml×96本(=合計3万3600ml)」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたりビール9600mlがもらえる計算だ。ビールの銘柄は、「アサヒスーパードライ」「キリン一番搾り」「サッポロ黒ラベル」から選べるほか、「『アサヒスーパードライ』48本+『キリン一番搾り』24本+『サッポロ黒ラベル』24本」という組み合わせにすることもできる。
ただし残念ながら、これらの返礼品は、すでに申し込み受付を終了してしまっている。復活する可能性もあるが、今すぐビールの返礼品が欲しいなら、ほかの自治体に寄付するのがおすすめだ。
【第3位】2万7000円の寄付でビール2万5200ml!
(=1万円で約9333ml)
“日本唯一の飛び地の村”から大容量のビールをお届け!
「アサヒスーパードライ」がもらえる「和歌山県北山村」!
第3位にランクインしたのは、ザイ・オンライン編集部が2015年から作成している「ふるさと納税ランキング~ビール編~」で初登場の「和歌山県北山村」。
人口500人にも満たない「北山村」は、周りを三重県と奈良県に囲まれ、和歌山県の自治体とはまったく隣接していない“日本唯一の飛び地の村”だ。特産品の「じゃばら」は柑橘類の一種であり、“邪”を“払”う効果が期待できるくらい酸っぱいのだとか。しかも、世界でも「北山村」にしか自生していないレアなフルーツなのだそうだ。
そんな「北山村」に2万7000円の寄付をすると「アサヒスーパードライ350ml×72本(=合計2万5200ml)」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたりビール約9333mlがもらえる計算だ。
ただし残念ながら、この返礼品もすでに申し込み受付を終了してしまっている。しかし、「北山村」の「ふるさと納税」では、ビールではないものの、前述の「じゃばら」を使って作られたリキュール「幻のじゃばら酒720ml」の返礼品を用意している。この返礼品は5000円の寄付でもらえるので、お酒好きの人は、こちらもチェックしてみよう。
【第4位】1万3000円の寄付でビール1万2000ml!
(=1万円で約9231ml)
350ml缶より500ml缶派の人にはうってつけ!
「ザ・プレミアム・モルツ」などがもらえる「岩手県矢巾町」!
第4位は「岩手県矢巾町(やはばちょう)」。第3位にランクインした「和歌山県北山村」と同じく、こちらもビールランキングではニューフェイスの自治体だ。
人口約2万7000人の「矢巾町」は、県庁所在地である「盛岡市」から電車で10分強のアクセス良好な自治体。一見するとベッドタウン色が強いが、宮沢賢治が作品の題材にしたという「南昌山」のほか、夏には約40万本のひまわりが咲く「煙山ひまわりパーク」など、観光スポットが豊富だ。さらに、県内最大規模の総合病院「岩手医科大学付属病院」が移転してくる計画もあるそうで、「矢巾町」は、生活するのに“ちょうどいい街”というキャッチフレーズでPRを進めている。
そんな「矢巾町」に1万3000円の寄付をすると「ビール500ml×24本(=合計1万2000ml)」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたり約9231mlのビールがもらえる計算になる。銘柄は、「ザ・プレミアム・モルツ」「エビスビール」「アサヒスーパードライ」「キリン一番搾り」「サッポロ黒ラベル」の5種類から選択可能だ。
「ふるさと納税」の返礼品では、350ml缶のビールが主流になっているので、500ml缶のビールがこれだけお得に手に入る自治体は、今回のランキング全体を見渡してみても珍しい。そのため、「普段から500ml缶のビールで晩酌をしている」という人は、「矢巾町」に寄付をするのがおすすめだ。
【第5位】1万9000円の寄付でビール1万6800ml!
(=1万円で約8842ml)
福岡ならではのこだわりが発揮された
「キリン一番搾り 福岡づくり」がもらえる「福岡県福智町」!
「ふるさと納税ランキング~ビール編~」第5位にランクインしたのは「福岡県福智町(ふくちまち)」。昨年は、1万円の寄付でビール8400mlがもらえる返礼品で同率4位だったので、惜しくもランクダウンとなった。しかし今年は、寄付金額1万円あたり約8842mlのビールがもらえるので、コストパフォーマンスは昨年よりもアップしている。
「福智町」は、町名の由来にもなった「福智山」や、落差25メートルの「白糸の滝」などがある風光明媚な町。果物の栽培も盛んで、イチゴを代表する品種の「あまおう」に加えて、梨やイチジクなどが特産品なのだとか。
そんな「福智町」に1万9000円の寄付をすると「キリン『一番搾り 福岡づくり』350ml×48缶(=合計1万6800ml)」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたり約8842mlのビールがもらえる計算だ。このコスパの良さも当然だが、“福岡づくり”と銘打たれていることにも注目したい。
実はキリンは、自社工場で製麦(=麦を麦芽に加工すること)している国内唯一のビールメーカーで、福岡の大麦麦芽を使い、福岡工場で製造されているのが「キリン一番搾り 福岡づくり」だ。この「キリン一番搾り 福岡づくり」は、通常の「キリン一番搾り」に比べると、より穏やかな味わいになっているとのこと。九州以外ではなかなか購入できない「キリン一番搾り 福岡づくり」を味わってみたい人は、「福智町」に寄付してみよう。
なお、本記事の最後には、「福智町」の「ふるさと納税」担当者のインタビューを掲載している。「福智町」で作っている地ビールの話なども聞いたので、あわせて読んでみてほしい。
さて、改めて今回紹介した自治体のランキングをまとめると以下のとおり。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2018年度 「ふるさと納税」で「ビール」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2018年6月27日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 大阪府泉佐野市 | |||
≪1万円換算/1万500ml≫ ・8000円⇒数量限定!お得なシークレットビール!! (銘柄はおまかせでビール350ml×24本) ・1万円⇒ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール ゆず香るチキン缶詰4個付 (ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール350ml×24本、 ゆず香るチキン缶詰4個) ・1万円⇒アサヒスーパードライ市制70周年記念350ml×24本 ・1万円⇒サッポロ黒ラベル350ml×24本 ・1万円⇒キリン一番搾り350ml×24本 ・1万円⇒エビスビール350ml×24本 |
ほか、1万円で「ニッポンハム 炭火焼きおつまみ詰合せ」(炭火焼鶏107g×2パック、炭火焼とんそく198g×2パックほか)などがある | |||
【寄付金の使い道】まなびプロジェクト/未来を創る教育プロジェクト/ともにいきるプロジェクト/人づくりプロジェクト/にぎわいづくりプロジェクト/こどもプロジェクト/地域のアートプロジェクト/クリーンプロジェクトなど | ||||
2位 | 宮崎県新富町 | |||
≪1万円換算/9600ml≫ ・3万5000円⇒アサヒスーパードライ(4ケース) (アサヒスーパードライ350ml×96本) ・3万5000円⇒キリン一番搾り(4ケース) (キリン一番搾り350ml×96本) ・3万5000円⇒サッポロ黒ラベル(4ケース) (サッポロ黒ラベル350ml×96本) ・3万5000円⇒3種類飲み比べ(4ケース) (アサヒスーパードライ350ml×48本、 キリン一番搾り350ml×24本、サッポロ黒ラベル350ml×24本) |
ほか、1万5000円で「【全6種類】宮崎限定ワインとリキュールのセット」(キャンベルアーリーロゼ750ml、マスカットベリーA 720mlほか)などがある | |||
【寄付金の使い道】【元気】誇りと自信を持ち元気が出る人・ものづくり/【安全・安心】安全・安心して生活できる地域づくり/【豊か】夢と希望が膨らむ豊かな暮らしづくり/【お任せ】町長が必要と認めるもの | ||||
3位 | 和歌山県北山村 | |||
≪1万円換算/9333ml≫ ・2万7000円⇒アサヒ スーパードライ 350ml×3ケース ・2万7000円⇒ヱビス飲み比べセット350ml×3ケース(72本) (ヱビス ザ ホップ350ml×24本、華みやび350ml×24本、 エビズ プレミアムブラック350ml×24本) ・2万7000円⇒サントリー ザ・プレミアム・モルツ350ml×3ケース (ザ・プレミアム・モルツ350ml×72本) |
ほか、1万円で「【紀州ハム・ソーセージ】noiel特製 晩酌のおともセット【神戸屋】」(紀州鹿ソーセージ100g、チーズウインナー120gほか)などがある | |||
【寄付金の使い道】医療・福祉に関する事業/教育・子育て支援に関する事業/地域振興に関する事業/村長が必要と認める事業 | ||||
4位 | 岩手県矢巾町 | |||
≪1万円換算/9231ml≫ ・1万3000円⇒サントリー プレミアムモルツ 500ml×24本 ・1万3000円⇒ヱビスビール 500ml×24本 ・1万3000円⇒アサヒ スーパードライ 500ml×24本 ・1万3000円⇒キリン 一番搾り生 500ml×24本 ・1万3000円⇒サッポロ 黒ラベル 500ml×24本 |
ほか、9000円で「いわて三陸中村家の【三陸海宝漬・350g】」などがある | |||
【寄付金の使い道】子どもの教育の充実に関する事業/子どもの福祉の充実に関する事業/自然環境の保全・美化に関する事業/特に使途を指定しない | ||||
5位 | 福岡県福智町 | |||
≪1万円換算/8842ml≫ ・1万9000円⇒キリン「一番搾り 福岡づくり」2ケース 350ml×48缶 ・1万円⇒アサヒスーパードライ350ml×24缶 /抽選で「福智★リッチビール(あまおう苺330ml×2本)」当たる! ・1万円⇒キリン「一番搾り福岡づくり」350ml×24缶 ・1万円⇒キリン「一番搾り」生ビール350ml×24缶 福岡工場産 |
ほか、1万円で「新感覚でファン続出!冷やしたまま味わう『冷たい唐揚げ』」(骨なしもも600g、手羽先ハーフ600g)などがある | |||
【寄付金の使い道】活力あるまちづくり事業/住んでみたくなるまちづくり事業/魅力ある人づくり事業/町長に一任 | ||||
■以降のランキングはこちら!⇒【ふるさと納税】ビールがもらえる自治体ランキング(2018年度版)人気の「ビール」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表! |
なお、トップ5にランクインできなかった自治体の中には、「電動超音波式神泡サーバー」「グラス」「コースター」など、ビール以外にプラスαの特典をつけることで、差別化を図っている返礼品もあった。5位以降の自治体は、下記の記事で発表しているので、そちらも確認してほしい。
【関連記事はこちら!】
⇒【ふるさと納税】ビールがもらえる自治体ランキング(2018年度版)人気の「ビール」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2018年の「ふるさと納税ランキング~ビール編~」で第5位を獲得した
「福岡県福智町」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
今回、2018年の「ふるさと納税ランキング~ビール編~」第5位にランクインした「福岡県福智町」の「ふるさと納税」担当者・久原拓也さんにインタビューを実施した。
まずは、1万9000円の寄付をするともらえる「キリン『一番搾り 福岡づくり』350ml×48缶(=合計1万6800ml)」について聞いてみた。
「『一番搾り 福岡づくり』は、福岡県産の小麦を使い、福岡県内の工場で作られたビールです。『福智町』では、キリンさんのこだわりや“福岡らしさ”を全国のみなさまにもお届けできたらと、『ふるさと納税』の返礼品に加えることにいたしました。とてもおいしいビールですし、リピート注文されている方も目立ちますね」
このほかにも「福智町」には、1万円の寄付でもらえる「アサヒスーパードライ350ml×24缶(=合計8400ml)/抽選で『福智★リッチビール』当たる!」というビールの返礼品も用意している。では、この返礼品の「福智★リッチビール」とは何なのだろうか。
「『福智★リッチビール』は、『福智町』の特産品として新たに開発した地ビールでして、ラインナップは『ピルスナー』『ペールエール』『あまおう苺』の3種類があります。そして、『福智町』では、アサヒさんのビールに申し込んでいただいた方に、この中から『あまおう苺330ml×2本(=合計660ml)』を毎月抽選で100名様にプレゼントしております。ちなみに『福智町』では、9000円の寄付でお送りしている返礼品として『福智★リッチビール(ピルスナー330ml×2本、ペールエール330ml×2本、あまおう苺330ml×2本)』もご用意していますよ」
この「アサヒスーパードライ350ml×24缶/抽選で『福智★リッチビール』当たる!」の返礼品には、2018年4~6月の3カ月間で約2500件もの申し込みがあったとのこと。「福智★リッチビール」の当選者は毎月100名のみと、やや当選確率は低いので、「おまけでもらえたらラッキー」くらいの気持ちで申し込んでみてはいかがだろうか。
続いて、「福智町」の「ふるさと納税」の寄付状況について伺った。「福智町」は、2008年に「ふるさと納税」を開始してから、寄付件数・寄付金額ともに年々増加しているが、何か特別に意識していることはあるのだろうか。
「これは、昨年度や今年度に限ったお話ではないのですが、『ふるさと納税』の返礼品のラインナップをより充実させ、磨きをかけていこうという取り組みは、毎年行なっております。2018年度は、6月27日時点で、寄付件数は約7500件、寄付金額は約1億7300万円となっております。2017年度は、寄付金額が約17億5000万円でしたが、今年度も15億円ほどの受け入れは見込めるかもしれません」
では、「ふるさと納税」の寄付金の具体的な活用事例は?
「これまで『福智町』には、小さな蔵書施設として“図書室”はあったのですが、いわゆる“図書館”と呼べるほどのものはなかったんです。そして、以前から『福智町』に図書館を建てる計画があり、2017年3月にようやく完成したのですが、『ふるさと納税』の寄付金のおかげで、当初の予定よりも機能を拡充した施設にすることができました。そのほかにも、子供たちの医療費にも寄付金を活用しております。『福智町』では、子供が病院で受診などをしたときに、医療費の助成金を支給しているのですが、かつては小学6年生までが対象だったところ、中学3年生にまで範囲を広げられました」
「福智町」にある図書館と歴史資料館の複合施設「ふくちのち」では、なんと、3Dプリンターやレーザーカッター、刺繍ミシンなどを利用できる「ものづくりラボ」のほか、レンタルキッチンの「クッキングラボ」まで併設されており、単純に本を読むだけでなく、本で得た知識を実践できるような施設になっている。ここまで充実した施設を建設できたのも「ふるさと納税」の寄付金のおかげというわけだ。
さらに、久原さんによると、「ふるさと納税」には副次的なメリットもあると言う。
「『ふるさと納税』に着手することで、『福智町』から全国に商品をお届けするためのノウハウを身につけることができました。これまでは、『福智町』の中だけという、狭い範囲で商売をしていた事業者が多かったように思います。しかし、『ふるさと納税』をキッカケに、事業者の方々が全国に向けて商売することを意識するようになり、『福智町』の名前を背負うことで、自信を持てるようになったのです。つまり、『ふるさと納税』のおかげで、新しい販路を開拓できたのと同時に、生産者の利益向上にもつながったのです。もちろん、『ふるさと納税』は、『福智町』の財源を確保するうえでも重要な制度ですし、寄付者のみなさまにとってもメリットがありますから、まさに『三方よし』の制度と言えるのではないでしょうか」
最後に、今後は「ふるさと納税」をどのように活用していきたいか聞いてみた。
「『福智町』の課題になっているのは、国の伝統的工芸品にも指定されている『上野焼(あがのやき)』が、まだまだ全国に知られていないということですね。昨年は、先ほどお話をしたアサヒさんのビールの特典として『上野焼のビアカップが当たる』というキャンペーンを企画しました。このように『ふるさと納税』を活用して、『福智町』の特産品の知名度をより高めていくのが、今後の目標です。また、『福智町』では、人口が年々減少しており、地域経済も徐々に衰退してきています。『ふるさと納税』の寄付金を有効活用して、『福智町』の活性化を果たすとともに、寄付者のみなさまにも、『福智町』に寄付したことを誇りに感じていただけるような町にしていきたいと思います」
「福智町」の「上野焼」ように、自分とは今まで縁のなかった各地方の特産品に目を向けられるのも「ふるさと納税」の醍醐味。今回のランキングを参考にして、ビールの返礼品に申し込むのであれば、その自治体の返礼品の中に、ビールに合うおつまみがないか探してみるのも一興だろう。
そして、久原さんが言うように「ふるさと納税」は地方創生のカギも握っている。寄付者にとっても節税につながるお得な制度なので、今年も「ふるさと納税」を積極的に活用しよう。
(取材・文/森井隆二郎[A4studio])
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天ポイント」が改悪続きでも“最強のポイント”である理由を専門家が解説!「楽天カード」などだけでなく、無料でポイントを獲得できるサービスが魅力! ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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