世界投資へのパスポート

ウォーレン・バフェットのコア銘柄のひとつ、
アメリカン・エキスプレスの業績&成長性を分析!
米国の出張経費の増大が、そのまま売上げ増に!

2016年12月26日公開(2017年11月29日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

世界最大のクレジットカード会社
アメリカン・エキスプレスに注目

 今週は、日本でもクレジットカードの発行会社として有名な、アメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)を取り上げたいと思います。

アメリカン・エキスプレスは、1.12億枚のカード発行残高を誇る世界最大のカード会社です。同社が年間に決済する金額は1兆ドルにのぼり、総資産は1,600億ドル、年間売上高は328億ドルです。

アメリカン・エキスプレスの青いロゴは信頼のしるしとなっています。

アメリカン・エキスプレスと
ウォーレン・バフェットの関係

 同社の筆頭株主は、ウォーレン・バフェットの投資会社、バークシャー・ハサウェイです。

 ウォーレン・バフェットは、いわゆるアメリカン・ブランドが大好きです。アメリカン・エキスプレスも典型的なアメリカン・ブランドだと言えるでしょう。

 バフェットが最初にアメリカン・エキスプレスの株式を取得したのは、1991年です。当時、アメリカン・エキスプレスは金融コングロマリットを目指しており、大手投資銀行シェアソン・リーマン・ハットンを傘下に持っていました。

 しかし湾岸戦争がもたらした不況で、アメリカン・エキスプレスは自己資本を増強しなければいけなくなり、バフェットに増資を引き受けてもらったのです。

 その後、数回に渡って、バフェットはアメリカン・エキスプレスの株式を買い増し、現在、同社の発行済み株式数の16.6%を保有しています。

アメリカン・エキスプレスは
その名の通り速達便の会社としてスタート

アメリカン・エキスプレスは、通貨、証券、小包などを届ける速達便の会社として1850年にヘンリー・ウエルズ、ウイリアム・ファーゴなどの実業家によってニューヨーク州で創業されました。

 その当時、ちょうどカリフォルニアでは金鉱が発見され、ゴールドラッシュが起こりました。そこでヘンリー・ウエルズとウイリアム・ファーゴは「アメリカン・エキスプレスもカリフォルニアに進出すべきだ」と主張しますが、他の出資者たちは「それはリスキーすぎる!」と反対しました。

 そこでヘンリー・ウエルズとウイリアム・ファーゴはアメリカン・エキスプレスとは別にサンフランシスコでウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)という速達便の会社を設立します。

 つまりアメリカン・エキスプレスとウエルズファーゴは、創設者が重複していたのです。

積み上げてきた信用力を利用して、
決済業務へ多角化を進める

アメリカン・エキスプレスは、大切な預かり物を受取人に届ける仕事をしていた関係で、顧客からの信用がなによりも大切でした。その信用力を利用し、次第に決済業務へと多角化してゆきます。

 有名なアメリカン・エキスプレスのトラベラーズ・チェック(旅行者小切手)が考案されたのは、1891年のことです。また1915年には、トラベラーズ・チェックのビジネスと親和性の高い旅行代理店のビジネスに参入します。

 1917年に、アメリカも第一次世界大戦に参戦することが決まりました。兵隊を欧州戦線に派遣する際、迅速な動員の妨げになると言う理由で、ウッドロー・ウイルソン大統領は速達便の免許を業者から取り上げてしまいました。

 これを機にアメリカン・エキスプレスは速達便のビジネスから撤退します。

チャージカード(クレジットカード)事業に参入

アメリカン・エキスプレスは、1958年にチャージカードのビジネスに参入します。

 チャージカードは一見するとクレジットカードと似ています。相違点としては、クレジットカードの場合、利用額の全額を翌月に支払う必要が無いのに対し、チャージカードは翌月一括払いを基本としている点です。(※日本では一般的に、クレジットカードとチャージカードの総称として「クレジットカード」という名称が使われる)

現在はクレジットカード事業が主力に
金利収入ではなくトランザクション・フィーに依存

今日、アメリカン・エキスプレスの主力業務は、このチャージカードとなっています。またクレジットカードにも参入しています。

アメリカン・エキスプレスのコーポレート・カードは、主に出張の精算に使われ、カードあたりの使用金額が大きいことで知られています。マスターカードの4倍です。

アメリカン・エキスプレスは、カード残高に対して課せられる金利収入に依存するのではなく、トランザクション・フィーに依存しています。このため貸倒れがカード会社の中で最も少ないです。

 ホテル、レンタカー、航空会社などのマーチャンツにとって、アメリカン・エキスプレスは重要なビジネス・パートナーです。また、アメリカン・エキスプレス・カードは、顧客の忠誠度が高いことでも知られています。

アメリカン・エキスプレスは、自社決済ネットワークを保有しています。それはどんなトランザクションが起こっているかを、リアルタイムで監視できることを意味します。これはサービスの改善やプロモーションの企画をする上でヒントを与えます。

コストコとの提携解消で成長率に悪影響が

アメリカン・エキスプレスは、2015年にコストコとの提携を解消しました。その関係で、ここ2年間はクレジットカードの与信残高成長が大きく落ち込みました。その悪影響は、今後だんだん減ってゆくと見られます。

 現在、同社は積極的に自社株の買戻しをすることで、業績を維持しています。

 上のチャートに見られる通り、アメリカン・エキスプレスは営業キャッシュフロー(グレー)が潤沢なことで知られています。

【今週のまとめ】
アメリカの景気が良くなれば、売上げ高増大が見込める!

 今後、アメリカの景気が上向いた場合、企業の出張なども多くなることが予想されます。それは同社の売上高が増えることを意味します。

 ウォーレン・バフェットのコア銘柄のひとつである、アメリカン・エキスプレスに注目です!

【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!

証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2021年3月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
約1100銘柄 無料
【DMM.com証券おすすめポイント】
2019年12月に米国株の売買手数料を完全に無料化したことで、取引コストに関しては一歩リード!ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、割り狙いで長期保有する人は注意が必要だ。取扱銘柄数は少なめだが、FAANGなどの有名IT株やバンガードなどの人気ETFは、きちんと網羅されている。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に受け付けから円に交換されること。その後で持っておきたい人にはデメリットだが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。
【関連記事】
◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説!
◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介!
【米国株投資おすすめ証券会社】DMM.com証券の公式サイトはこちら
【米国株の売買手数料がなんと0円!】
DMM.com証券(DMM株)の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3800銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
3600銘柄以上の米国株、2400銘柄以上の中国株を取り扱っており、外国株式の取り扱い銘柄数が圧倒的に多い。さらに、中国株の手数料は2017年7月末に値下げされ、約定金額の0.25%(下限45香港ドル~上限450香港ドル、税抜)に。米国株なら最低手数料0ドル(税抜)から購入可能。買付時の為替手数料0円(売却時は1ドルあたり25銭)なので、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)が最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「USAプログラム」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット! 企業分析機能も充実しており、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3600銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手だけあって、米国、中国(香港)、韓国、ロシアからアセアン各国(ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。米ドルの為替レートは「片道25銭」と他の証券会社と同じレベルだが、住信SBIネット銀行の外貨預金口座から入金すれば「片道4銭」で両替可能。差額の21銭は1ドル=108円なら約0.19%に相当するので、かなりお得だ。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索やソートに使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。インドネシアやタイなどのアセアン各国に関しては、主要約70銘柄の個別企業レポート「ASEANアナリストレポート」を提供している。
【関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と、幅広い銘柄がそろっているうえ、海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約370本と業界No.1! 所定の米国ETF9銘柄については買付手数料が無料で取引ができる。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。米国株の注文受付時間が、土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。アセアン株式の情報も充実。財務分析でよく使われるPERなどの主な指標、過去5年間の業績推移や今後2年間の業績予想もチェックが可能だ。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名。さらに、スマホ向けトレードアプリ「iSPEED」でも米国株取引が可能になった。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

買いの10万円株
本当に強い株
老後のダンドリ

4月号2月19日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[買いの10万円株/本当に強い株/老後のダンドリ]

◎巻頭企画
最新決算で判明! 本当に強い株36銘柄
●追い風継続
●不況でも成長
●高配当好業績

◎第1特集
5万円株は48銘柄!
いま買いの10万円株132銘柄

高配当の5万円株ベスト100銘柄
複数持って利回り安定!
ほとんど利回り3%以上!

桐谷さんオススメの高利回りな優待株
高成長のテーマ株24銘柄
●過去10年で最高益の好業績株
●業績が急回復中の株
●10倍期待のIPO株

◎第2特集
旬の食材を旬の時期に!
ふるさと納税2021年年間計画
●品切れ必至の人気フルーツ&野菜先回り計画カレンダー
●ラクラク旬が届く定期便8
●返礼品カタログ33
果物・野菜・果物・魚介類・肉
●おうち時間が充実の返礼品10

◎第3特集
6タイプの利回りが改善!
毎月分配型投信100本の本当の利回り

◎第4特集
2021年絶対定価で買わない!宣言
すぐできるオトクワザ88
・クレカとスマホを整える
・情報はマメにチェック!
・商品券も組み合わせる!ほか

◎【別冊付録】
老定年前後の不安を解消!
800万円も差がつく! 老後のダンドリ確認BOOK
手取りを増やすワザが満載
退職金・失業手当・年金・健康保険・税金

裏はチェックリストに!

◎連載にも注目!
●AKB48株ガチバトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活!
●株入門マンガ恋する株式相場!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2021】 クレジットカードの専門家が選んだ 2021年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報