「理論株価」の算出方法が改良されて精度がアップ! 2019年・秋の最新データから導き出された「割安度ランキング」上位5銘柄を公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ11月号は、3カ月に一度の恒例特集「【最新】上場全3739銘柄の理論株価」を掲載! あの株主優待名人・桐谷広人さんも活用している「理論株価」なら、気になる株の割安度を簡単に調べることができる。
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特集では、上場している全3739銘柄の「理論株価」を掲載しているが、前回までと違うのは、「理論株価」の算出方法が一部改良されているところだ。今回は、その改良点も含めて、「理論株価」の算出方法を解説。さらに、「理論株価」で導き出された、割安度の高い5銘柄もピックアップする。まだ「理論株価」を使ったことがない人は、ぜひチェックを!
「理論株価」を活用している個人投資家に朗報!
2019年11月号から算出方法の改良で「理論株価」の精度が大幅アップ!
そもそも「理論株価」とは、企業の真の実力を示す指標だ。実際の株価が「理論株価」よりも安ければ「割安」、「理論株価」よりも高ければ「割高」と判断できる。
この「理論株価」は、企業の業績予想から導いた3つの価値(資産/利益/成長)を合計して算出する。3つの価値のうち、「資産価値」とは、“企業がその時点で蓄えているお金”を示す。具体的には「1株純資産」で評価する。
一方の「利益価値」と「成長価値」は、”企業がこれから稼ぐお金”を示す。「利益価値」のほうは、「予想1株益×将来利益の織込み年数」で算出し、”1年に生み出す利益”を表している。次に「成長価値」のほうは、「予想1株益の増加分×織込み年数」で算出し、“将来的な成長を数値化したもの”となっている。
「織込み年数」とは、何年先までの利益を株価に反映させるべきかを示す数字で、過去データから業種別に割り出している。今後の成長度合いが大きいと見込まれる業種は織込む年数を長く、低成長が続くと想定される業種は織込む年数を短くしている。
この織込み年数は、日本株の長期市場分析に基づき、2003年に決定したものだ。それを前回(2019年8月号)まで「理論株価」の算出に用いてきた。しかし、2003年の決定から、すでに16年の年月が経過しており、日本株の成長分野も、この間に大きく様変わりした。
そこで、ダイヤモンド・ザイでは2009年6月~2019年5月の10年間にわたる日本株の業績と株価のデータを用い、長期の市場の最新の動向を再分析。その結果、33業種中23業種の織込み年数を変更したほうが、より「理論株価」の精度が高まると結論づけた。よって、ダイヤモンド・ザイ11月号からは織込み年数を最新のものに更新し、「理論株価」をバージョンアップさせている。
最新の「理論株価」によって導き出された
“「理論株価」より株価が割安な株”ベスト5を発表!

特集内では、そんな最新の「理論株価」よりも実際の株価がかなり安い、つまり「割安度の高い株」のランキングを10位まで発している。ここでは、そのうちの上位5銘柄を抜粋してみよう。
今回、割安度が最も高かったのは栃木銀行(8550)で、なんと90%も割安という結果に。1株純資産が1515円(計算値)と多い点が評価された。
2位は87%割安のガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)。主力ゲーム「パズル&ドラゴンズ」が好調。コンセンサス予想ベースで45%増収を見込んでいる。3位は、栃木銀行と同様に1株純資産の多さが評価された宮崎太陽銀行(8560)。以下、オービス(7827)、福島銀行(8562)と続いている。
なお、ダイヤモンド・ザイ11月号では、「割安度の高い株ランキング」をベスト10まで発表しているので、続きは誌面でチェックしてみてほしい。
「理論株価」よりも株価が割安な株ランキング・ベスト5 |
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理論株価 | 9/3の株価 | 割安度 | 最新の株価 | |
1位 | ◆栃木銀行(8550・東1) | |||
1562円 | 161円 | 90%安 | ||
2位 | ◆ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765・東1) | |||
1万9126円 | 2402円 | 87%安 | ||
3位 | ◆宮崎太陽銀行(8560・福証) | |||
8917円 | 1181円 | 87%安 | ||
4位 | ◆オービス(7827・東J) | |||
5066円 | 736円 | 85%安 | ||
5位 | ◆福島銀行(8562・東1) | |||
1276円 | 190円 | 85%安 |
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今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ11月号の特集「【最新】上場全3739銘柄の理論株価」から、バージョンアップした「理論株価」の算出方法と、最新「理論株価」に基づき、割安度が高かった銘柄のランキングを一部抜粋して紹介した。誌面では、上場全3739銘柄の理論株価を網羅。気になっている銘柄の現在の株価が高いのか安いのか、一目見るだけでわかるので、投資をする際にはぜひ活用してほしい!
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