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【第51回】 2012年9月20日公開(2013年2月6日更新)
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ザイ・オンライン編集部

NYダウ30に世界最大の「アップル株」が入っていない理由
ダウ平均株価に関する4つの素朴な疑問をプロに直撃!

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 NYダウ(ダウ工業株30種平均指数)がリーマン・ショック前の2007年10月9日につけた史上最高値、1万4164.53ドルに迫っている。9月17日終値は1万3553.10ドルと、約4年9カ月ぶりの高値水準。最高値更新まで、あともう一歩だ。

 何とも元気な株価指数だが、そもそもNYダウって何だろう? ザイ・オンラインでNYダウのチャート(日足・週足・月足)が見られるようになった(「ザイ・オンライン」記事ページ右側のミニチャートを参照)ことだし、この機会に改めて確認しておきたい。相場のプロ、海外市場に詳しい時事通信社外国経済部の梅本逸郎部長に素朴な疑問をぶつけてみた。

【ダウの疑問その1】なぜたったの30銘柄?

 「ダウ工業株30種」「ダウ平均」などともいわれるNYダウは、米国を代表する優良企業30社を選び出し、指数化したもの。米国代表というだけあって、構成銘柄はマイクロソフト(IT)、ウォルトディズニー(娯楽産業)、マクドナルド(外食)、ジョンソン&ジョンソン(ヘルスケア)など、日本でもお馴染みの企業が多い。

9月24日に「クラフト・フーズ」が外れ、「ユナイテッドヘルス・グループ」が加わる。

 だが、ニューヨーク証券取引所の上場企業数は約2800社にも及ぶのに、なぜたったの30銘柄なのか。

 「NYダウが誕生したのは、今から100年以上前の1896年。計算機やコンピュータのない時代ですから、複雑な計算はできません。銘柄数が少ないのは、紙と鉛筆で簡単に計算できる少数銘柄の単純平均株価からスタートしたからです。創設当初はもっと少なく、12銘柄しかありませんでした」(梅本さん)

 その後、1916年から20銘柄に、1928年から30銘柄になった。指数の連続性を重視していることなどから、現在までその数は変わっていない。ちなみに、創設時の12銘柄で今も残っているのはGE(ゼネラル・エレクトリック)1社のみだが、そのGEも長い歴史の中で構成銘柄から2回外れている

 「コンピュータで計算できるようになった現代は、S&P500やTOPIXなど世界の多くの株価指数が、値がさ株(1株当たりの価格が大きい株)の影響を小さくする『時価総額加重平均』などの複雑な計算方法を用いています。さらに、最近では大口株主の影響で株価があまり動かない銘柄を除き、市場の動きをよりダイレクトに反映する浮動株(安定的に保有されている株ではなく、市場で自由に売買されている株)のみに絞った株価指数も登場しています。これらに比べると、NYダウは旧式の統計といえるでしょう」

 ただ、単純平均株価の場合、構成銘柄の入れ替えや株式分割・合併などが生じると、指数としての連続性が損なわれてしまう。そこで、NYダウでは単純平均株価に「除数」を掛けて指数の連続性を維持している(詳細は「ダウの疑問その4」参照)。

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