扶桑電通は、2021年9月期の配当を前期比および前回予想比で「増配」とする予想を、2021年9月10日の15時に発表した。これにより、扶桑電通の配当利回り(予想)は1.30%⇒4.28%にアップし、”5期連続増配”の見通しとなった。
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扶桑電通は、2021年9月期の予想配当を修正し、中間配当(3月・権利確定済み)が「普通配当20円」、期末配当(9月)が「普通配当20円+特別配当91円=111円」、合計の年間配当額は「1株あたり131円」とすると発表した。
年間配当額の前回予想は普通配当のみの「1株あたり40円」だったので、前回予想から「特別配当91円」の増配となる。今回の増配発表により、扶桑電通の配当利回り(予想)は1.30%⇒4.28%にアップすることとなった。
また、扶桑電通の2020年9月期の配当は「1株あたり86円」だったので、前期比では「45円」の増配となる見込み。
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扶桑電通は配当について、「業績に応じた利益還元として配当性向35%程度を目安」としている。また、扶桑電通は2021年8月12日に業績予想の修正(前回予想比で「増収・増益」)を発表しており、これらを踏まえた結果、「業績連動配当」として「特別配当91円」の増配が決まった形だ。
なお、増配が発表されたのは2021年9月に権利が確定する期末配当であり、扶桑電通の期末配当の「権利確定日」は2021年9月30日、「権利付き最終日」は2021年9月28日となっている。
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扶桑電通の過去10期の配当の推移は?
■扶桑電通(7505)の過去10期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
2012/9 | 30円 | 2017/9 | 41円 | |
2013/9 | 45円 | 2018/9 | 60円 | |
2014/9 | 45円 | 2019/9 | 67.5円 | |
2015/9 | 50円 | 2020/9 | 86円 | |
2016/9 | 40円 | 2021/9 | 131円 (予想) |
扶桑電通は2017年9月期以降、連続増配を継続しており、2021年9月期の配当予想「1株あたり131円」が予想通りに実施されれば、”5期連続増配”を達成することになる。
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また、扶桑電通の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2016年9月期から2021年9月期までの5年間で、扶桑電通の年間配当額は「1株あたり40円」から「1株あたり131円」まで、3.2倍に増加している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、扶桑電通の株価は2016年9月の終値1225円から2021年8月に記録した年初来高値3725円まで、3.0倍に上昇している。なお、発表当日(2021年9月10日)の終値は3060円で、2016年9月の終値から2.5倍に上昇した水準で推移している。
■扶桑電通(7505)の株価チャート/月足・10年
扶桑電通の配当利回り、配当+株主優待利回りは?
扶桑電通の2021年9月10日時点の株価(終値)は3060円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※扶桑電通の配当利回り】
株価:3060円
年間配当額:中間20円+期末111円=131円
配当利回り:131円÷3060円×100=4.28%
扶桑電通の配当利回りは4.28%。2021年8月の東証1部の平均利回りは1.84%(配当実施企業のみ)なので、扶桑電通の配当利回りは「高め」と言える。
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また、扶桑電通は保有株式数に応じて「QUOカード」がもらえる株主優待を実施している。
■扶桑電通の株主優待制度の詳細 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
9月末 | 100株以上 | QUOカード1000円分 |
1000株以上 | QUOカード3000円分 |
扶桑電通の2021年9月10日時点の株価(終値)は3060円、配当利回りは4.28%なので、「配当+株主優待利回り」を計算すると以下のようになる。
【※扶桑電通の配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×3060円=30万6000円
優待品(QUOカード):1000円分
株主優待利回り:1000円÷30万6000円×100=0.33%
配当+株主優待利回り:4.28%+0.33%=4.61%
【※扶桑電通の配当+株主優待利回り(1000株保有時)】
投資金額:1000株×3060円=306万円
優待品(QUOカード):3000円分
株主優待利回り:3000円÷306万円×100=0.09%
配当+株主優待利回り:4.28%+0.09%=4.37%
扶桑電通の「配当+株主優待利回り」は100株保有時で4.61%と高水準。優待内容は個人投資家に人気の「QUOカード」となっているうえに、扶桑電通は2021年9月期で”5期連続増配”を達成する見込みでもあるので、今回の増配を機に長期保有を検討する価値は十分にありそうだ。
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扶桑電通は、“ICTコンビニサービス”の提供を主軸とする企業。企業や官公庁向けのシステム開発に強み。2021年9月期(通期)の業績予想は、売上高4.1%増、営業利益53.6%増、経常利益46.8%増、当期純利益52.9%増と好調(すべて前期比)。
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■扶桑電通 | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
卸売業 | 7505 | 東証2部 | 131円 |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
3060円 | 100株 | 30万6000円 | 4.28% |
※株価などのデータは2021年9月10日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |
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