クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較

ゴールドカードやプラチナカードの「旅行保険」は
家族特約や航空機の遅延補償などが充実!
「このカードさえあれば旅行先でも安心」な1枚は?

【第5回】 2014年11月24日公開(2019年8月2日更新)
岩田昭男 [消費生活評論家]
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ゴールドカードなどに付帯している「海外旅行傷害保険」は、
一般的なカードよりも補償内容、補償金額が断然手厚い!

前々回は「プライオリティ・パス」前回は「ダイニングサービス」と、変化し続けるゴールドカード・プラチナカード業界で、今どのようなサービスがトレンドになっているかを解説してきました。

 具体的には、年会費が2万円程度と割安なのに「プライオリティ・パス」や「ダイニングサービス」が無料付帯の「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」や、「ダイニングサービス」や独自に提携した世界500カ所以上の空港ラウンジが利用できる「ダイナースクラブカード」を紹介しました。

MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
還元率 0.5~1.0%
「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のカードフェイス
発行元 三菱UFJニコス
国際ブランド AMEX
年会費(税抜) 2万円
家族カード(税抜) あり(1人目無料、2人目以降は年3000円)
ポイント付与対象の
電子マネー
関連記事 年会費2万円で持てる、お得なプラチナカードは?プラチナカードの年会費と付帯サービスを比較して、コスパ最強の「おすすめプラチナカード」を紹介!
「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」の公式サイトはこちら
ダイナースクラブカード
還元率 0.4~1.5%
(※1.5%は「ダイナース グローバルマイレージ」加入時、1ポイント=1マイル=1.5円換算)
「ダイナースクラブカード」のカードフェイス
発行元 三井住友トラストクラブ
国際ブランド Diners
年会費(税抜) 2万2000円(「ダイナース グローバルマイレージ」加入時は別途年会費6000円)
家族カード(税抜) あり(年会費5000円)
ポイント付与対象の
電子マネー
ICOCA
関連記事 「ダイナースクラブカード」でもっとも得なのは、コスパ抜群の「銀座ダイナースクラブカード」! 高還元+サービス充実で、年会費2万円超の価値あり
「ダイナースクラブカード」の公式サイトはこちら

 「ダイニングサービス」にしろ、海外の空港ラウンジサービスにしろ、どちらも「T&E(トラベル&エンターテインメント)」につながるサービスです。元々、ゴールドカードやプラチナカードには、T&Eに強いカードが多いので、これらが急速に普及したのも自然な流れといえるでしょう。

 T&Eカードは「旅行・娯楽カード」や「遊興・娯楽カード」とも訳され、旅行会社や航空会社、ホテル、レストランなどに多くの加盟店を持ちます。アクティブに遊びを楽しんだり、海外旅行にしょっちゅう出かけたりする人には、T&Eカードがうってつけです。

 T&Eカード会員になっていると、「プライオリティ・パス」や「ダイニングサービス」以外にも、電話一本で旅行の手配をしてくれるサービスデスクを利用できたり、空港への送迎サービスを受けられたり、手荷物の宅配サービスがあったり、ホテルの部屋のアップグレードをしてもらえたり――と、さまざまな恩恵を受けられます。

 そんなT&Eの各種サービスの中でも、ほとんどすべての人にとって非常に便利なサービスが、「海外旅行傷害保険」の自動付帯です。海外旅行傷害保険の自動付帯は、ゴールドカードやプラチナカードのサービスとしては基本中の基本。保険がつかないゴールドカード・プラチナカードは、皆無といってもいいでしょう。

 一般的なクレジットカードでも、海外旅行傷害保険が付帯されているものはありますが、ゴールドカードやプラチナカードのほうが補償は充実しています。しかし、各カードの詳しい補償内容や、カードごとの特色などについては、ご存じない方が多いかもしれません。そこで、ここからは海外旅行傷害保険の充実しているクレジットカードを紹介していきます。

海外の医療費は日本よりも高いので、海外旅行傷害保険は必須!
空港で割高な保険に入るより、クレジットカードの保険で済ませよう

 そもそも「海外旅行傷害保険」とは「損害保険」の一種で、海外旅行中にさまざまなトラブルが発生した際の“頼れる存在”です。

 日本人が日本で病気やケガをしても、基本的には誰しも健康保険に入っているはずなので、とてつもない巨額の医療費を支払うリスクは抑えられています。しかし、海外に行けば日本国内の健康保険が適用されず、そもそも医療費が日本よりずっと高額な国もあります(後日、申請すれば日本国内で治療を受けたときと同様、3割負担となり、残りの7割については保険給付金が支払われるが、一時的には医療費の全額を自己負担する必要がある)。

 その代表格は米国です。日本人にとってなじみ深い観光地・ハワイでも、病院にかかれば高額の医療費を請求されます。重篤な症状を訴えて、ICU(集中治療室)にでも入ろうものなら、1日に40万~50万円かかることもザラ。万が一にも、ICUに数日続けて入ることになったら、後々何百万円もの請求が来て、血の気が引くことになるでしょう。

 なお、ニューヨークで急性虫垂炎にかかって入院し、手術後に腹膜炎を併発したケース(8日入院)では、7万ドル(1米ドル=110円換算で770万円)もの請求が来た例があるそうです。また、上腕骨骨折による入院手術(1日入院)だけで、1万5千ドル(1米ドル=110円換算で165万円)かかった例も。

 また、医療面の問題からチャーター機での緊急移送が行われ、医療費が数千万円に及んだ例も実際にあったそうです。運悪くそのような事態に見舞われ、海外旅行傷害保険にまったく入っていなかったら、医療費だけで一財産が吹っ飛ぶか、最悪負債を抱えてしまいます。

 これらの事情を考慮すると、海外旅行をするなら、海外旅行傷害保険への加入は必須ということになります。「自分は健康だから絶対大丈夫」と高を括り、海外旅行傷害保険に入らずに海外を旅行するのは、とても危険です。たとえ、現時点で“超”がつくほど健康な人であっても、「旅先で急性盲腸炎になった」「階段から転げ落ちて骨折した」など、突発的な事態に見舞われることも、十分考えられるからです。

 ただ、空港で加入できる海外旅行傷害保険は、補償に対して保険料が割高です。1週間の旅行なら、安くても5000円、1カ月の旅行なら、1万円以上はかかるでしょう。事前にインターネットで申し込んでおけば、だいぶ安上がりになりますが、つい忘れてしまったり、面倒だと思われる方も多いのではないでしょうか?

 頻繁に海外旅行をするならば、やはり補償の充実した海外旅行傷害保険が付帯されているクレジットカードを保有しておきたいところです。そうすれば、いちいち保険の心配をすることなく、気楽に旅に出ることができます。

海外旅行傷害保険の主な補償は「傷害死亡(後遺障害)」
「傷害・疾病の治療費用」「賠償責任」「携行品損害」「救援者費用」

 付帯されている海外旅行傷害保険の補償内容は、各カードによって異なりますが、主な補償は次のようになります。

(1)傷害死亡
  (旅行中の事故で死亡した場合、定額が支払われる。※病死は対象外)
(2)傷害後遺障害(旅行中の事故で後遺障害になった場合、支払われる)
(3)傷害治療費用(旅行中のケガの治療費を補償)
(4)疾病治療費用(旅行中の病気の治療費を補償)
(5)賠償責任
  (旅行中に誰かをケガさせたり、モノを壊したりして、法律上の賠償責任を負ったときに支払われる)
(6)携行品損害
  (旅行中所持品を盗まれたり、所持品が壊れたりした場合支払われる)
(7)救援者費用
  (被保険者が死亡したときや、病気・ケガで一定期間以上入院したとき、誘拐や行方不明になったときなどに、家族が駆け付けたら費用が支払われる)

 この(1)~(7)までの補償のうち、一般的なクレジットカードの中には(3)~(6)あたりが補償対象となっていないクレジットカードもあるので注意が必要ですが、ゴールドカードやプラチナカードの場合、(1)~(7)は大半のカードにセットで補償対象とされています。

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