
ポイント業界周辺で注目すべき業種として、前回はコンビニエンスストアと電力・ガスを挙げた。今回は、2016年に注目すべき業種をさらに2つ紹介したい。
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【注目すべき業種・その3】
続々とポイントプログラムをリニューアルしている「銀行」
都市銀行の中でもポイントプログラムに力を入れているのが、「りそな銀行」や「埼玉りそな銀行」、「近畿大阪銀行」だ。
この3行はクレディセゾンと提携し、「りそなクラブ.com」というWebサイトを経由してネットショッピングをするとポイントが貯まるサービスを2015年に開始した。貯めたポイントは、マイルや他のポイントなどに交換可能だ。
また、2015年には「新生銀行」がATM利用以外の銀行取引でもTポイントが貯まるようにポイントプログラムをリニューアル。同年、「auじぶん銀行」もauユーザー向けに、給与振込口座指定などでWALLETポイントを付与するサービスを開始した。
「スルガ銀行」は、Tポイントが貯まる「Tポイント支店」を開設し、「楽天銀行」は、楽天スーパーポイントが貯まる「ハッピープログラム」をリニューアル。さらに「住信SBIネット銀行」は、取引に応じてポイントが貯まる「スマートプログラム」を新たに開始するなど、銀行でのポイント付与が加熱している。今後も、ポイントを付与する銀行が増えていくだろう。
(関連記事⇒ANAマイルが貯まる「スルガ銀行ANA支店」やTポイントが貯まる「新生銀行」など、日常の取引で毎月ポイントが貯まるお得なネット銀行を紹介!)
(関連記事⇒住信SBIネット銀行「スマートプログラム」を攻略!「SBIカード」の保有で最大限ランクアップすれば、振込手数料が月15回まで無料の最強のネット銀行に!?)
銀行で貯められるポイントの魅力は、通信や電力・ガスと同様に、自動的にポイントが貯まる点だ。例えば、給与振込口座に「auじぶん銀行」を指定すると、毎月50 WALLETポイントが自動的に獲得できる。
通常の定期預金は、利息に20.315%の税金がかかる。年利1%の定期預金だとしても、税金分を差し引くと、実際は年利0.8%弱になってしまう。しかし、ポイント付き定期預金で付与されるポイントには税金がかからない。
つまり銀行は、金利を低めにする代わりにポイント付与率を高くすることで、消費者が受け取れる利息を多くすることができるというわけだ。
| ■ポイントプログラムに力を入れているネット銀行 | |
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【注目すべき業種・その4】
ポイント統合や企業との提携で多方面の集客を狙う「駅ビル・百貨店」
アトレやグランデュオなど、JR東日本が運営する駅ビルのポイントを統合したJRE POINTが、2016年2月23日(火)より開始される。
(関連記事⇒JR東日本の共通ポイント「JRE POINT」が登場!アトレなど商業施設のポイントに加え、将来的にはSuicaポイントやビューサンクスポイントも統合へ)
開始当初のインパクトはあまりないが、JRE POINTは、今後、Suicaポイントやビューサンクスポイントと統合することが発表されている。ポイントが統合されれば、小田急百貨店や西武百貨店などの他の駅ビルにとって脅威になるだろう。
また、三越伊勢丹が「エムアイカード(MICARD)」のリニューアルを発表している。従来は、三越伊勢丹グループ百貨店で「エムアイカード」を利用すると5%OFFになる優待だったが、5%のポイント還元に変更となる。
(関連記事⇒「MICARD(エムアイカード)」の制度が来年変更!「割引⇒ポイント」に変わっても、三越や伊勢丹を利用する百貨店ユーザーにはお得な1枚に変わりなし)
従来のエムアイカードポイントは、1000ポイント貯めると、三越伊勢丹グループ百貨店で使える1000円分の商品券に交換できるというシステムだったため、ポイントが使いにくかった。しかし、リニューアル後は「1ポイント=1円」として、レジで利用できるように改善される。
また、エムアイカードポイントをANAとJALのマイルに交換できるサービスも開始される。野村不動産との提携クレジットカードやJALとの提携クレジットカードの発行も検討されており、「エムアイカード」で富裕層の開拓を行うことになる。
| ■MICARD(エムアイカード) | ||
| 還元率 | 0.5~10% (通常0.5%、三越伊勢丹グループ百貨店での買い物時は、前年年間購入額に応じて還元率5~10%) |
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| 発行元 | エムアイカード | |
| 国際ブランド | ISA、AMEX | |
| 年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 | |
| 家族カード | あり(年会費無料) | |
| ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA | |
(関連記事⇒高還元カードの代表格、百貨店系クレジットカード!還元率5~10%のカードも多い中、本当に使えるのは「ペルソナ・アメックス」と「MICARD GOLD」)
この他に、三越伊勢丹もTポイントサービスを開始する予定があり、富裕層だけではなく、多方面からの集客を図っている。
筆者が「エムアイカード」に注目している点は、ANAやJALとのマイル相互交換だけではなく、ポイントプログラムのリニューアル時期にある。2016年4月にポイントプログラムのリニューアルをする予定になっており、電力自由化の開始時期と重なるのだ。
つまり、電力会社と「エムアイカード」の提携があるのではないか、と筆者は予想している。
新電力陣営は電気料金が高い世帯を効果的に取得したいはずなので、百貨店クレジットカードと提携する可能性は高いだろう。
ポイントプログラムで企業の経営状態がわかってくる?
投資家は、企業とポイントの動向を観察すべし!
ポイントプログラムを見ていると経済のことがわかってくる。
例えば、2015年9月14日(月)にはミュゼプラチナムが「楽天ポイントカード」の加盟店から外れた。以前より、ニュース記事でミュゼプラチナムの経営不振について報道されていたが、加盟店契約を終了するということは、ある程度、報道が合っていたことが推察できる。
また、株式会社レインズインターナショナルが運営するしゃぶしゃぶ温野菜で「楽天ポイントカード」を採用するというニュースがあったが、同社が運営する牛角では「Tカード」を採用している。この場合、Tポイントと楽天スーパーポイントではどちらのほうが効果が高いのか、という効果測定が可能になるため、同社の動向に注目すべきだろう。
以上、今回は前編・後編にわたって、ポイントという観点から、2016年に注目すべき業種を解説した。
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| ■MICARD(エムアイカード) | ||
| 還元率 | 0.5~10% (通常0.5%、三越伊勢丹グループ百貨店での買い物時は、前年年間購入額に応じて還元率5~10%) |
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| 発行元 | エムアイカード | |
| 国際ブランド | ISA、AMEX | |
| 年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 | |
| 家族カード | あり(年会費無料) | |
| ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA | |






