株式投資で儲ける方法&注目銘柄を大公開!
2017年3月6日 ザイ編集部

株の間違った「買い方」と「売り方」を投資のプロが
メッタ斬り! トヨタ自動車やゆうちょ銀行など、
投資家に人気の銘柄の儲かる売買タイミングを伝授!

買った途端に株価が下がったり、売った途端に急騰したり……株式投資は買っても売っても後悔しがち。株の買い時や売り時はどう判断するのが正解なのか?

ダイヤモンド・ザイでは、カブ知恵代表取締役の藤井英敏さんとマネックス証券の臼田琢美さんが、読者の投資タイミングや含み損や含み益を抱えながら保有している状況をメッタ斬りしながらアドバイスをする特集を掲載! トヨタ自動車やゆうちょ銀行、武田薬品などの人気銘柄を保有する読者に、百戦錬磨のプロ2人が熱いアドバイスをしてくれている部分を抜粋して紹介!

【人気大型株】人気の大型株こその注意点に気をつけろ!
ナンピンはダメな商売に追加投資するのと同じ!

 「トヨタ自動車(7203)」や「ソニー(6758)」など知名度の高い人気株に好んで投資する人は多いが、人気の大型株こその注意点もある。人気の大型株=安心な時代ではないので、売買のポイントを学ぼう。

 人気の大型株は日経平均株価に連動する傾向がある。だから、「大型株こそ買いタイミングが命」(臼田さん)でもある。

 「年に2~3回ある相場全体の急落局面こそが買い場。相場の過熱時や自分の買いたい気分で買ってはダメ」(藤井さん)

日経平均株価の騰落レシオが70%以下になったり、株価が移動平均線を大きく下回るなど、「売られすぎ」のサインが出たときにだけ買うことが重要だ。

 また、大型株には業績が悪化する一途、という銘柄も多い。下落時の闇雲なナンピン買いはNGだ。

 「商売でいうと、うまくいかない商売に追加投資しているのと同じようなもの。下がったら潔く損切りも」(臼田さん)

 ザイの読者の人気ナンバーワン銘柄である「トヨタ自動車」。ここでは、「トヨタ自動車」の株を持つ読者2人の買い時を藤井さんと臼田さんに診断してもらった。

水田浩文さん(株歴5年・54歳男性)
「9000円までの上昇を狙って購入も調整へ…」

 「こういう高値で買う人は、高値で売り抜ける人たちの肥やしになっているだけ。過去の高値を意識していれば、こんなところでは買わないはず。人気株は相場全体が過熱しているときに買っちゃダメ! 底値圏のときに買うべきだよ」(藤井さん)

近藤百合子さん(株歴4年・52歳女性)
「配当目的で安値で購入。7000円台で売りを検討中」


トヨタ自動車のような日経平均と連動している大型株は成長性は期待できないので、買いタイミングこそが命。近藤さんのように、下がったところで配当狙いで買うのは正解。相場環境次第だからあまり欲張らないで利益確定するのもあり」(臼田さん)

【高配当株】相場の急落時に買うのがおすすめ。
配当と値上がり益の両方が狙えて儲けがアップ!

 高配当株は急落しても売る人が少なく、株価が安定的なのが強み。ただし、ぼんやり買ってしまうと利回りに大きな差が! いくら高利回りでも保有しっぱなしにはせず、損切りなども考えて着実に利益を取ろう!

 高利回り株の代表的な銘柄が「武田薬品工業(4502)」。しかし「武田薬品工業」の株を持つ2人の読者を比較すると、2009年に買った広田さんと、2015年に買った熊井さんでは配当利回りに2%の差がついている。

 「高配当株は相場の急落時に買うのが一番怖くないやり方。特にキャッシュリッチの株や財務が安定している財閥系の低位株には安心感がある。逆に言えば、いくら高利回りでも財務が不安定な株は避けたほうがいいということ」(藤井さん)

 さらに、急落時の安値で買うことができれば、高配当と同時に値上がり益も狙える。ただし、高利回り狙いでも株価が下がったら損切りすること。

 「1つの投資の結果にこだわる人が多いけど、ダメだと思ったら、すぐ他に乗り換えられるのが株のメリット。1銘柄への固執はやめましょう」(臼田さん)

広田恵一さん(株歴8年・67歳男性)
「安値で買って利回り3%割れで売るつもり!」

 「相場が大きく下落したところで買えていて素晴らしい!『配当利回り3%割れで売る』という売りの目安を決めておくのもGOOD。利回り狙いで買っているが、こうした安値で買えれば値上がり益も狙え、利益確定してもいい」(臼田さん)

熊井芳子さん(株歴3年・41歳女性)
「NISAで初の日本株投資。ボーナスで買いました」

 「ボーナスなどの自分の都合で株の買いタイミングを決めるなんてナンセンス! 自分の都合で買い時を決めてたら一生勝てない! 売りのルールも決めてないし、3%台の利回りがあっても含み損を抱えたら意味がない。暴落時に財閥系などの財務が安定的な配当株を狙うのが安心だ」(藤井さん)

【株主優待株】モノに釣られず冷静に売買を!
大幅上昇なら株主優待にこだわらず利益確定を!

 株を保有すれば食事券や買い物券などがもらえる株主優待株は、初心者にも大人気。しかし、株主優待に目がくらみ、売買タイミングを考えない人が多いのは考えモノだ。

株主優待株は、権利確定日に向かって株価が上がる傾向があるので、権利確定日の約3ヵ月前の安値で買うのがベスト。また、ここ数年決まったレンジで株価が往き来している銘柄は、ボックスの下限まで下落した時に買うべきだ。長期のチャートをチェックし、株価のクセを見て買い時を考えよう。

 また、株価が大きく上昇した場合、その利益で株主優待の何年分なのかを考えて、一旦は利益確定も考えよう。同様に、大損しては意味がないので、株価が下がったら損切りを。

 株主優待株のなかでも、食事券などがもらえる銘柄は特に人気を集める。その代表格である「コロワイド(7616)」の株を持つ福田さんの銘柄選び、買い時をプロはどう診断するのか?

福田順子さん(株歴5年・36歳女性)
「食事優待券に惹かれて購入。利益確定するべきか…」

 「株主優待+配当利回りが高い株主優待株を買うのはアリだと思う。でも、すでに50万円以上の含み益が出ていて、この儲けで年4万円の食事券10年分にもなるから、一旦利益確定もあり。移動平均線が支持する上昇トレンドが継続するかに注目。割り込んだら即撤退を」(藤井さん)

 「上昇トレンドが続く限りは逆指値を上げながら持っていて、トレンドが崩れたら売るのがいい。なかなか下がらない銘柄だけど、15年以降上昇の勢いもストップしているし、直近の安値1800円を割ったら一旦利益確定も。再び上昇トレンドになれば買い直せばいい」(臼田さん)

【IPO株】大型IPO株は欲張らないこと!
公募で当たったら初値で売り抜けるのがベスト!

 「ゆうちょ銀行(7182)」や「九州旅客鉄道(9142)」のような政府放出の大型IPO株は、欲張らないことが第一。成長性は低いので、公募で当たったら初値で一旦売り抜けるのがベストだ。

 しかしなかには「ゆうちょ銀行」株を持ち続け、株価が下落したことでどうすればいいのかわからない状態になっている人も少なくないのでは? 読者の小川さんもその一人だ。

小川知美さん(株歴4年・34歳女性)
「絶対に安定的と思ったけどマイナス金利導入で下落…」

 「なんでこんな成長性の低い銘柄に固執するかなあ…。株の世界に『絶対』なんてないし、もっと安定している銘柄なんて他にたくさんある。基本的に、IPO銘柄は初値を割れたら売り圧力がすごくなって危険だから即売るべき。安く買えてるし、今すぐ売り!」(藤井さん)

 「NTTなど過去に政府放出株が大きく下がった例はたくさんある。もっと歴史に学ぼうよ。IPO直後に2ヵ月も高値で推移して売るチャンスがあったのに、もったいない。成長性は乏しいし、正直、この銘柄に固執する必要はないんじゃないかな」(臼田さん)

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